日本皮膚科学会雑誌
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82 巻 , 1 号
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  • 木根渕 承一
    1972 年 82 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1972年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    毛球部において毛球を構成する各層の角化細胞に分化する前の段階の角化細胞(未熟角化細胞)を電顕にて観察し,これらの角化細胞間には,Farquhar et al. のいういわゆるjunctional complexでは説明のできない新しい形の細胞間結合があるのを発見した.これらの未熟角化細胞間には,desmosomeやtight junctionも認められる.しかし,この他にdesmosome様構造は示しているが,完全なdesmosomeの構造は認められない結合があり,観察の結果これは各段階をもって発達していくdesmosomeの完成途上の構造と考えられた.著者はこれをかりにundeveloped desmosomeと名づけ,この結合を4段階に分類した.第1段階は細胞間にintercellular contact layerができ,tonofilamentがその部にあつまってくるまで,第2段階はあつまってくるtonofilamentの量が次第にましてくるところまでで,第3段階でattachment plaqueが形成され次第にあつくなってきて,第4段階でdesmosomeが完成する.このようなundeveloped desmosomeがみられるのはこれらの未熟角化細胞内にtonofilamentの産生が少ないので,desmosomeの生成がゆっくり行われるためではないかと考えられる.
  • 大野 盛秀, 大城戸 宗男, 恒石 静男
    1972 年 82 巻 1 号 p. 19-
    発行日: 1972年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    尋常性乾癬患者34例について,血清中の脂質を検討した.リポ蛋白,総コレステロール,リン脂質およびトリグリセライドを測定した.高脂血症例では,Fredricksonの高脂血症の型にわけた.1.高脂血症は,54.8%を呈した.これは日本人における高脂血症の発生頻度とほぼ同じである.2.高脂血症を呈した症例では,Ⅱ型は17.6%,Ⅳ型は64.7%,その他17.3%であった.日本人の平均頻度と比較して,Ⅳ型が圧倒的に多かった.3.糖および脂肪の負荷試験を行なった.しかし,高脂血症を示さなかった症例では,その処理能力は正常であった.4.Ⅳ型が多い理由について,種々の可能性を論じた.
  • 岸原 幸子
    1972 年 82 巻 1 号 p. 27-
    発行日: 1972年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    Collagen-like Protein(CLP)即ち血中ペプチド型のハイドロキシプロリンはコラーゲン由来あるいは関係するものとされているので,CLPの消長を調べることから生体内のコラーゲン代謝がうかがえるのではないかと考えた.そこでLeRoyらの方法に準じ,正常人および皮膚結合織疾患患者につきCLPを測定した.その結果,正常人のCLP値は9.1±0.2μg/mlで,年令および性別による差異は統計上認められなかった.また汎発性鞏皮症,限局性鞏皮症,急性エリテマートデスにおいてはCLP値は明らかに正常より低値を呈し,弾力線維性仮性黄色腫,線状皮膚萎縮,疱疹状膿痂疹においても一般に低値であった.一方,皮膚筋炎では一定の値は得られなかった.壊疽性膿皮症は殆んど正常であった.皮膚結合織疾患のうち汎発性鞏皮症およびSLEの数例につき,症状とCLP値の相関関係を求めたところ,症状の軽快とともにCLP値が上昇あるいは正常域へ近づくことが判った.以上の成績からCLPは単に全身症状の影響だけでなく,病巣局所のコラーゲン重合あるいは崩壊を反映するものと考えたい.
  • 1972 年 82 巻 1 号 p. 37-
    発行日: 1972年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
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