日本皮膚科学会雑誌
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107 巻 , 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 小野 友道
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1355-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
  • 山崎 正視
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1365-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    シスタチンAは細胞質内に存在するシステインプロテアーゼインヒビターである.表皮ではコーニファイドエンベロップ及びケラトヒアリン顆粒の1成分となっていることが知られている.本実験で,従来報告のなかったヒト・シスタチンAのゲノム構造の解析を行い,いくつかの知見を得た.ヒト・シスタチンB及びラット・シスタチンβと同様に3つのエクソンがあり,それぞれ111bp,102bp,226bpで,第1イントロンは約14kbp,第2イントロンは4kbpであった.シスタチンスーパーファミリーで保存されているQVVAGのアミノ酸配列は第2エクソン上に存在した.プロモーター領域にはSP-1,AP-2の予想結合部位が,第1イントロンにはAP-1の予想結合部位が存在したが典型的なCAATボックスやTATAボックスは認められなかった.また,ヒト・ケラチノサイトをTPA(50ng/ml),UVB(5mJ/cm2)で処理することによりシスタチンA mRNAが著明に誘導され,この発現はシクロヘキシミド(10μM)の添加により抑制された.イントロン領域の情報から各エクソンをPCR法により増幅することができるので,今後シスタチンAの突然変異を持つ家系の発見や,それに伴った皮膚疾患の解明に有用と思われた.
  • 高間 弘道, 玉田 康彦, 池谷 敏彦
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1373-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    Pitted keratolysis(PK)は熱帯,亜熱帯では報告例も多く重症例も見られるが,温帯では稀で軽症例が多い.従来本邦では1995年までに21報告,計54症例すべて東京以西の西日本からの報告であった.1992年から1995年の間の愛知県地方でのPKの頻度および気象について検討した.4年間のPK自験例は53例で新患総数の0.25%であった.PKの症例は春の降雨期に最も多く夏にはむしろ少ない傾向が見られた.このパターンは,気象データ(名古屋地方気象台観測課資料)と比較してみたところ温度や湿度よりもむしろ降水量の変化に類似していた.PKは熱帯においても雨期に多発し乾期には治癒してしまうと言われており,湿度飽和で数日間足が濡れている状態が,PK発症の誘因の1つになっているのではないかと思われる.PKと足白癬の頻度を,1996年2月から5月までの間の月別患者数で比較してみると約1:100であった.
  • 相澤 浩, 新村 眞人
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1381-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    思春期後発症の難治性痤瘡女性患者において副腎内の酵素障害があるかどうかを検討するために,女性痤瘡患者11例と健常女性8例についての卵胞期にACTH(コートロシン1A)刺激試験を施行し,血中17-hydroxypregnenolone(17-OHP5),17-hydroxyprogesterone(17-OHP4),dehydroepiandrosterone(DHEA),dehydroepiandrosterone sulfate(DHEA-S),androstenedione(■4A),11-deoxycortisol,cortisol(F)の基礎値とACTH静注30分後値を測定した.健常群との比較において痤瘡群では17-OHP5値の有意な上昇を認めたが,17-OHP5/17-OHP4比の上昇はなかった.17-OHP4値も有意な上昇を認めたが,正常群の平均値+2.57SD以上の異常高値を示す例はなかった.また,DHEA,■4A,F値や11-deoxycortisol値の変動は2群間で有意差を認めなかった.よって本邦では遅発型の難治性痤瘡患者に21-hydroxylase,11β-hydroxylaseや3β-hydroxysteroid dehydrogenaseなどの酵素異常を認めるlate onsetタイプの先天性副腎過形成の病態が合併している可能性は少ないと考えられた.またDHEA-S基礎値とACTH刺激後の17-OHP4,17-OHP5,■4AとDHEAの反応は正の相関関係を示した.よってACTH刺激後のアンドロゲンの反応はDHEA-S基礎値にてある程度予想し得ると考えられた.
  • 加藤 卓朗, 木村 京子, 谷口 裕子, 丸山 隆児, 西岡 清
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1387-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    銭湯利用後の非罹患者の足底からの皮膚糸状菌の分離率を季節,年齢,足拭きマットの使用の有無により比較した.対象施設は東京都の銭湯8施設で,現在,既往および家族に皮膚糸状菌感染がない健康な成人(42歳男)と小児(10歳男)を被験者とした.培養法はFoot-press培養法で,培地としてgentamycin sulfate,5-fluorocytosineなどを添加したサブロー・ブドウ糖寒天培地を用いた.銭湯利用前に両被験者の足底から皮膚糸状菌は分離されなかった.成人被験者が5施設の銭湯を季節ごとに利用し,FP法を再度施行したところ,皮膚糸状菌の分離は夏,秋,春は5施設すべて陽性で,合計集落数は93,25,74コロニーであった.一方,冬は1施設のみ陽性で集落数は2コロニーであった.次に4施設において成人と小児が同時に銭湯を利用し,比較したところ,成人,小児ともに4施設すべて陽性で合計集落数は104と34コロニーであった.成人被験者が銭湯入浴後に片足のみ足拭きマットを使用し,他の足はマットに触れず左右を比較したところ,マットの使用の有無にかかわらず,4回すべて陽性で合計集落数はマット使用が64コロニー,マット未使用が45コロニーであった.以上,銭湯利用後の皮膚糸状菌の分離率,分離集落数は冬と他の季節で大きく異なり,冬は少ないこと,小児の足にも成人と同じ様に皮膚糸状菌が付着すること,足拭きマットを使用しなくても皮膚糸状菌が付着することがわかった.
  • 川田 寿里, 真鍋 求, 藤本 隆夫, 宮野 武, 矢口 均, 小川 秀興
    1997 年 107 巻 11 号 p. 1393-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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    40歳,女性.有棘細胞癌を合併した劣性栄養障害型表皮水疱症の1例を経験した.平成8年1月頃より腰背部の潰瘍が難治性となり,底部が腫瘤状に増殖してきたため生検を実施したところ,組織学的には中等度分化型の有棘細胞癌であった.しかしながら患者は宗教上の理由により輸血を拒否しており,また腋窩リンパ節や肺に転移が認められたことより,家族と相談の上栄養管理や疼痛緩和などの対症療法のみを施行し,その結果比較的QOLが良好な状態で発症7ヵ月後に死亡した.文献的検索を行ったところ,本邦において悪性腫瘍を合併した表皮水疱症の症例は20例を数え,そのうち17例が水疱治癒後に瘢痕を残す栄養障害型であった.またその予後をみると,有棘細胞癌のため死亡したものが4例,他の原因で死亡したものが5例,経過良好なものは6例であり,5年生存率は47%であった.
  • 1997 年 107 巻 11 号 p. 1403-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
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