日本皮膚科学会雑誌
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124 巻 , 8 号
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新・皮膚科セミナリウム 皮膚診断学:知っておくべき検査法とその考え方(1)
原著
  • 福田 桂太郎, 舩越 建, 谷川 瑛子, 海老原 全, 天谷 雅行
    2014 年 124 巻 8 号 p. 1555-1561
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/07/23
    ジャーナル 認証あり
    ダカルバジンを含む化学療法に不応となったIV期悪性黒色腫9例に海外で主に2nd lineの化学療法として使用されるカルボプラチン+パクリタキセル(CP)療法を施行した.1例が部分奏効(PR),3例が安定(SD),5例が進行(PD)し,無増悪生存期間(PFS)中央値は2.8カ月,全生存期間中央値は10.6カ月であった.忍容性は一般に良好で,44%の症例がCP療法により制御(PR+SD)され,PRとSD症例のPFSは7.0~11.6カ月とPD症例よりも有意に長かったことから,本邦においてもCP療法はIV期悪性黒色腫に対する救済化学療法の1つになりうることが示唆された.
  • 神谷 秀喜, 斎藤 真理子, 北島 康雄, 亀井 信吾, 石原 哲, 松永 研吾
    2014 年 124 巻 8 号 p. 1563-1568
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/07/23
    ジャーナル 認証あり
    症例は84歳の男性.2001年左睾丸腫瘍で手術を施行された.初診の4年以上前から,睾丸の結節に気づいていた.徐々に増大して,腫瘍が崩れて出血したため当科を受診した.初診時には亀頭部を残して,るいるいとした大小の硬い結節・腫瘤で埋め尽くされていた.陰茎は下側で直線状に裂けていた.手術治療として膀胱瘻を造設し,陰茎海綿体と尿道は切断した.病理組織学的には,真皮中層から皮下組織にかけて,線維性結合織が入り組んだ腫瘍塊が多結節性に増殖していた.その形態は,線維性の間質に沿って小腺腔を囲む像や,乳頭状・小嚢胞状・索状配列を示す部分もある.個々の細胞は立方状の上皮様細胞で,核小体が明瞭で疎なクロマチンを有していた.免疫組織学的に,cytokeratin, D2-40, calretininに陽性であり,陰嚢に生じた悪性中皮腫と診断した.皮膚科領域では報告はなく,疾患の特徴を含めて検討した.
  • 高井 利浩, 村田 洋三
    2014 年 124 巻 8 号 p. 1569-1576
    発行日: 2014/07/20
    公開日: 2014/07/23
    ジャーナル 認証あり
    病理組織学的に神経浸潤を示した皮膚有棘細胞癌12症例を検討した.神経浸潤は予後不良因子であり,神経浸潤に起因する局所再発は,自験例では原発巣のむしろ小さい例に多い傾向があった.神経浸潤があっても適切な治療で予後を改善しうる症例もあり,特に頭顔部領域に生じた例においては術前,術後の検討においても念頭におくべきである.神経浸潤の意義をよく理解し,慎重な病理組織学的検討でこれを見逃がさないことが重要と考える.
訂正
学会抄録
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