日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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130 巻 , 7 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 薬疹
  • 山口 由衣
    2020 年 130 巻 7 号 p. 1627-1631
    発行日: 2020/06/20
    公開日: 2020/06/23
    ジャーナル 認証あり

    悪性腫瘍治療薬である免疫チェックポイント阻害薬は,免疫のブレーキを解除し自己の抗腫瘍免疫を増強する作用機序であるため,その適応は腫瘍の種類の制限を受けにくい.そのため,保険適応取得の拡大が続いている.さらに,単剤療法ではなく,2剤の免疫チェックポイント阻害薬,もしくは他の悪性腫瘍治療薬との併用療法による抗腫瘍効果の増強が注目を浴び,臨床の現場で徐々に主流となりつつある.一方,その免疫学的作用機序から,免疫関連副作用(immune-related Adverse Event:irAE)が知られており,多診療科連携のもとに対処していく必要がある.その発症や重症化に関連するリスク因子の同定を目指した研究が全世界で行われており,将来的には有力なバイオマーカーが発見されることが期待されている.irAEとしての皮膚障害は,頻度は高く重症度は低いものが多い一方,時に重症化する.皮膚科医は,これら薬剤を使用するだけではなく,他診療科からのコンサルトを受ける機会も多いため,常にirAEの現状を把握しておく必要がある.本セミナリウムでは,皮膚科医が知っておくべき免疫チェックポイント阻害薬の基礎から,その皮膚障害に関する最近の話題を含めて概説する.

  • 末木 博彦
    2020 年 130 巻 7 号 p. 1633-1638
    発行日: 2020/06/20
    公開日: 2020/06/23
    ジャーナル 認証あり

    免疫再構築症候群(immune reconstitution inflammatory syndrome:IRIS)は本来HIV感染に対するantiretroviral therapy(ART)による免疫の回復に伴って生ずる疾患群である.非HIV感染者においても免疫抑制治療の解除や免疫チェックポイント阻害薬投与による免疫の回復により同様の病態が観察される.皮膚科領域では薬剤性過敏症症候群がまさにIRISの病態と解されている.

  • 中島 沙恵子
    2020 年 130 巻 7 号 p. 1639-1644
    発行日: 2020/06/20
    公開日: 2020/06/23
    ジャーナル 認証あり

    薬疹の中でも高い死亡率や重篤な後遺症を呈する薬疹は,重症薬疹と定義される.重症薬疹の病態機序に関する研究は近年,網羅的な遺伝子解析技術に代表されるテクノロジーの進歩により飛躍的に進んだかのように思われる.しかし,詳細なメカニズムを含め,未だ多くの不明点が残されている.動物モデルを用いた解析やバイオマーカー探索,薬疹関連遺伝子などの研究の進展によりそのメカニズムは少しずつ明らかになってきている.

原著
症例報告
学会抄録
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