日本皮膚科学会雑誌
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107 巻 , 7 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 1997 年 107 巻 7 号 p. 847-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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  • 高山 篤子, 落合 豊子, 原 弘之, 森嶋 隆文
    1997 年 107 巻 7 号 p. 851-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    Bowen病,Bowen癌において,抗ケラチンモノクローナル抗体を用いた免疫組織化学染色と,MIB-1,PCNA,AgNORによる細胞増殖能の検討を行った.そして,それらの所見が腫瘍の細胞学的悪性度を反映する指標になりうるかを腫瘍の起源と併せて検討し,以下の結果を得た.(1)Bowen病のサイトケラチンは表皮と類似した染色態度であった.(2)Bowen癌では真皮内浸潤巣やリンパ節転移巣にサイトケラチン8,18,19などの単層上皮型ケラチンが発現された.(3)Bowen病とBowen癌におけるMIB-1,PCNA陽性率やAgNOR値などの細胞増殖能を比較検討すると,危険率5%以下で有意にBowen癌の増殖能が高値を示した.これらの結果から,Bowen病はinterfollicular epidermal keratinocyte 由来であることが免疫組織化学的に示唆された.またBowen癌においては,腫瘍の分化度が低下するに従い単層上皮型ケラチンが発現し,細胞増殖能は腫瘍の分化度,深達度と相関することが示された.以上よりこれらの疾患に対し,抗ケラチンモノクローナル抗体による免疫組織化学的検索や細胞増殖の検討を行うことは,腫瘍の分化度,予後を推測する上で有意義であると考えられる.
  • 久道 勝也, 矢口 均, 山田 裕道, 高森 建二, 小川 秀興
    1997 年 107 巻 7 号 p. 861-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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    尋常性天疱瘡10例に免疫吸着療法を施行しその治療成績を報告した.免疫吸着材には,本来重症筋無力症に適応のあるトリプトファン固定化ポリビニルアルコールゲル充填カラム(Immusorba TR-350■)を用いた.免疫吸着療法施行後の天疱瘡抗体価の減少は,10例全例(100%)に,臨床症状の改善は8例(80%)に,ステロイド投与量の減量は8例(80%)に,寛解導入は9例(90%)に認められた.寛解9例中1例は再発したが,残り8例は微量のステロイドの内服と1~2週に1回の維持療法としての免疫吸着療法にて現在も寛解中である.これらの治療成績は,天疱瘡抗体がトリプトファンリガンドカラムによって,吸着・除去されたことによる結果と思われた.免疫吸着療法は将来的には血漿交換療法に取って代わる可能性がある有用な治療法であり,今後の天疱瘡の治療法においては天疱瘡抗体にのみある吸着剤の開発が期待される.
  • 河合 修三, 服部 和裕, 小林 陽之助, 堀尾 武
    1997 年 107 巻 7 号 p. 867-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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    症例は日齢37の男児.日齢3から意識障害,高アンモニア血症,哺乳力低下,代謝性アシドーシスを発症して本院新生児集中治療室に入院した.メチルマロン酸血症の診断後,イソロイシン,メチオニン,バリン,スレオニン除去ミルクによる治療を開始したが,その15日後から腸性肢端皮膚炎様皮疹が出現した.亜鉛値は正常であり,皮疹は普通ミルク少量追加により消失した.これまでにも腸性肢端皮膚炎様皮疹がメチルマロン酸血症をはじめとする先天性有機酸代謝異常症に出現する報告があるが,その原因は亜鉛欠乏ではなくアミノ酸欠乏によるものと考えられている.本例では皮疹出現前後のアミノ酸分析の値を検討した結果,イソロイシンの低下が皮疹出現の原因である可能性が強く示唆された.本症の報告は,きわめて少なく,我々の調べえた限りでは,メチルマロン酸血症に伴う皮膚症状に関して本邦の皮膚科領域からの報告はない.
  • 藤本 学, 菊池 かな子, 玉置 邦彦, 相馬 良直
    1997 年 107 巻 7 号 p. 877-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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    限局性強皮症と原発性胆汁性肝硬変を合併した2例を報告し,その臨床的特徴および抗ミトコンドリア抗体の反応性について検討した.症例1:64歳,女性.約1年前より四肢に対称性に淡褐色硬化局面が出現.症例2:59歳,女性.4年前よりタ至イに淡褐色硬化局面が出現.2例とも組織学的に膠原線維の増生が認められ,限局性強皮症と診断した.症例1は初診時より,症例2は2年後より胆道系酵素の上昇が認められ,抗ミトコンドリア抗体の存在と合わせて原発性胆汁性肝硬変の合併と診断した.原発性胆汁性肝硬変を合併した限局性強皮症は今回の2例も含めてこれまでに5例の報告があり,いずれも中年以降に発症した女性で,皮疹が対称性に多発するgeneralized morpheaの病型をとるという共通点が見いだされた.さらに,本例およびわれわれのこれまでの全身性強皮症,限局性強皮症における検討から抗ミトコンドリア抗体の主要対応抗原であるpyruvate dehydrogenase complexのサブユニットのうちPDC-E1aに対する抗体が原発性胆汁性肝硬変の発症の血清学的指標となる可能性が考えられた.
  • 大西 育子, 安野 洋一
    1997 年 107 巻 7 号 p. 885-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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    Tappeinerらの報告したerythrodermic bullous pemphigoidに一致すると思われる症例を経験し,その発症に,塩酸テモカプリルの関与が疑われたため報告した.症例は49歳男性で,高血圧,糖尿病あり,塩酸テモカプリルを約14カ月間内服後,四肢に浮腫性紅斑が出現し,約10日後内服を中止したが,一部の紅斑上に水疱を生じたため当科を紹介受診.多型紅斑型薬疹を疑い,デキサメサゾン4mgを3日間点滴したが,紅斑は四肢,体幹へ急速に融合・拡大し,38.5℃の発熱を伴った.ステロイド外用により紅斑は一時的に軽快したが,微熱皮疹の新生は続き,落屑,色素沈着を伴い,紅皮症状態になった.塩酸テモカプリルのLST240%陽性,好酸球増多,IgE・LDH次第に高値.組織:表皮下水疱.蛍光抗体直接法で基底膜部にC3沈着.免疫プロット法で,患者血清は230kDおよび180kDBP抗原にやや弱いが反応し,180kDBP抗原のNC16a domainを含む融合蛋白とははっきりと特異的に反応した.
  • 1997 年 107 巻 7 号 p. 891-
    発行日: 1997年
    公開日: 2014/08/13
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