日本皮膚科学会雑誌
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111 巻 , 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
生涯教育講座
  • 戸倉 新樹
    原稿種別: 生涯教育講座
    2001 年 111 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
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    Two hypotheses have been put forward to explain the formation of photoallergens. One is that the photosensitizer is a photohapten that binds covalently to a carrier protein via the formation of free radicals resulting from ultraviolet (UV) irradiation. Thus, photohaptens are virtually the same as ordinary haptens, except for the fact that they require UV irradiation for covalent coupling with protein. Another theory suggests that the photosensitizer is a prohapten, which is converted to the complete hapten by UV irradiation. Our study suggested that the vast majority of clinically photoallergic chemicals are photohaptens rather than prohaptens. Because of the ability of photohaptens to photobind to protein, cells are easily photomodified with a photohapten by exposure to UV. Ultraviolet A light (UVA) includes the action spectrum of this photoderivatization, because protein and cells are photocoupled with photohaptenic substances by irradiation with UVA but not with UVB. The photohapten-modified cells are capable of immunizing and eliciting in vivo immune responses and in vitro proliferation of sensitized T cells. Two major diseases are caused by photohaptens: photoallergic contact dermatitis and drug photoallergy. The former is evoked by skin application of a photohapten followed by UVA irradiation, and the latter disease is induced by oral administration of a photohapten plus UVA exposure. In these disorders, the causative photohaptens are bound to MHC class II molecules/self peptides on Langerhans cells upon exposure to UVA. These photomodified Langerhans cells sensitize and elicit antigen-specific T cells that mediate the photodermatitis.
原著
  • 里見 久恵, 藤澤 裕志, 梅林 芳弘, 今門 純久, 大塚 藤男
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    脳血流量測定用放射線薬剤として開発されたN-isopropyl-123I-iodoamphetamine(IMP)シンチグラフィはメラニン産生が活発な部位に取り込まれるため悪性黒色腫の原発,転移巣の発現に有用といわれている.今回我々は悪性黒色腫患者36例につきIMPシンチグラフィ(I-123-IMP)とGaシンチグラフィ(Ga-67)をほぼ同時期に施行し,その結果を比較検討した.原発巣に対する集積率はI-123-IMPが50%,Ga-67が22.7%,転移巣ではI-123-IMPが53.6%,Ga-67が46.4%と,原発巣,転移巣ともにI-123-IMPの方が集積率は高かった.また,I-123-IMPが陽性で腫瘍が存在しない症例はなかった.一方Ga-67は炎症部位も陽性所見を示し特異性もI-123-IMPに劣っていた.以上,悪性黒色腫検出において,鋭敏性,特異性ともにI-123-IMPの方が優れていることが判明した.
  • 神永 博子, 臼井 俊博, 四宮 達郎
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 1 号 p. 21-26
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    ストレスは生体に様々な影響を及ぼすことが知られている.毛髪についても,ストレスで脱毛などの影響を受けることが経験的に知られているが,学術的な研究報告はほとんど見受けられない.そこで,ストレスが被毛成長に及ぼす影響についてモルモットを用いて検討を行った.その結果,ストレスは肉眼的に被毛成長を低下させると共に,毛長,毛径の有意な低下を引き起こすことが明らかになった.加えて,ストレスを受けた動物の成長毛は筋状の模様が形成され,被毛の質的な変化も引き起こすことが確認された.また,被毛成長と関連があるといわれているγ-glutamyl transpeptidase活性,skin sulfhydryl oxidase活性,alkaline phosphatase活性に有意な低下が観察され,ストレスは生化学的にも被毛成長に影響を及ぼしていることが明らかになった.これらのことから,ストレスは被毛成長に抑制的影響を及ぼしていることが示唆された.
  • 岩崎 泰政, 波多野 裕二, 野田 英貴, 河合 幹雄, 水野 寛, 山本 昇壯
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 1 号 p. 27-36
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    広島大学皮膚科で行った32例の眼瞼部および眼瞼周囲の基底細胞癌に対する手術の方法を検討した.部位は内眼角部および下眼瞼部が大半を占め,内眼角部の11例では,1例のみ腫瘍切除時に上下両方の涙小管の切除が必要となり涙管の再建を行ったが,多くは単純切除あるいは植皮術で十分であった.一方,下眼瞼部の17例では,眼瞼の全層欠損となる症例が多く,また欠損幅に応じて手術方法が異なった.すなわち眼裂幅の26%までの欠損では楔状切除のみで単純縫縮できたが,28%までの欠損では楔状切除後に切除断端は縫縮可能であるが,皮膚側に頬部皮弁を併用しなければならなかった.さらに欠損幅が35%までの症例では,外眼角靭帯切離を行うことで切除断端が縫縮可能であった.ところが35~45%の欠損では切除断端は縫縮できず,上眼瞼を用いたswitch flapによる再建が必要であり,さらに欠損幅が46%以上の症例では,鼻中隔軟骨粘膜移植と頬部皮弁の併用による再建を余儀なくされた.また,いずれの手術も整容面および機能面とも満足のいく結果が得られ,それぞれは有用な手術方法であると考えられた.さらに今回の検討で,術前に撮影し,拡大した臨床写真からほぼ正確な欠損幅が予測でき,比較的容易に手術方法を決定することが可能となった.
  • 福田 知雄, 塩原 哲夫
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    KOH直接鏡検で真菌要素の確認された爪白癬患者32例に1%塩酸ネチコナゾール液もしくは1%塩酸ブテナフィン液を1日2回外用させ,2週毎に歯科用ドリルで病爪部を削り経過観察.効果判定として臨床的改善度の評価と,KOH直接鏡検,真菌培養,neutral red(NR)染色の3法を用いた菌学的評価を行なった.全例6カ月以上経過観察を行ない,6カ月時の最終総合判定は塩酸ネチコナゾール群で治癒2/15例(13.3%),治癒+著効6/15例(40%),治癒+著効+有効11/15例(73.3%),塩酸ブテナフィン群で治癒3/17例(17.6%),治癒+著効7/17例(41.2%),治癒+著効+有効10/17例(58.8%)であった.副作用は全例で認めず,2群とも爪白癬に対する外用療法の改善度としては良好と思われる結果が得られた.
  • 三井 純雪, 増澤 幹男, 饗場 伸作, 大川 司, 勝岡 憲生
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2001/01/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    血気胸で死亡した頭部血管肉腫70歳男性例の経過と剖検所見を中心に報告し,かつ当科での頭部血管肉腫剖検例計9例について血気胸の発症機序について検討を行った.その結果,気胸は空洞形成した肺実質病巣に伴って起り,血胸は壁側胸膜病巣に合併して認められた.なお,胸膜病巣は肺実質病巣からの直接浸潤転移とは考えにくく,また他の腫瘍に比べ頭部血管肉腫では高率に見られている.したがって胸膜病巣は転移病巣ではなく頭部原発巣からの何らかの因子によって誘発された病巣と考えたい.
学会抄録
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