日本皮膚科学会雑誌
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73 巻 , 6 号
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  • 原田 誠一, 本田 光芳, 三浦 恒久
    1963 年 73 巻 6 号 p. 395-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    1935年Brandtは,“Dermatitis in children with disturbances of the general condition and the absorption of food elements”という表題にて4例の症例を報告している.その記載を要約すれば,「皮膚症状は特異であつて,開口部,手,足,肘,膝等対称的に侵され湿疹様変化を示した.症例はすべて離乳期に一致して発症し,数年の経過をとり,発育は停止した状態であつた.また4~6週間毎に熱発作が見られ,その時期に一致して,罹患部位の水疱,膿疱形成が著明となつた.その中1例は母乳により軽快し,その中止により再び悪化を示した.」とある.BrandtはこれをAcrodermatitis continua(Hallopeau)の異型と考えた.同年Soderlingは同様の症例の2例を報告しその家族的発生について言及している.また1937年Haxthausenも同様の見解を示し,特にその脂肪吸収障害について述べている.さらにatypical epidermolysis bullosa, generalized moniliaisという記載による症例がWende, Mac Lead, Hopkins, Bairdにより報告されている.その後1942年DanboltとClossは同様の症状を呈する2例について,詳細な検討を試み,先人の報告をも含めて,その独立性を指摘し,皮膚症状と同時に腸障害の存在が特徴であるとし,本症はAcrodermatitis enteropathicaと呼ばれるべきであると提唱した.彼等はその皮膚病変および腸障害などに関して次のように記載している.「特異的な症状は膿疱性皮膚炎でしばしば家族的,遺伝的に発生する.皮疹は離乳期に発生し,対称性にかつ体開口部同辺,躯幹,四肢の突出する部位に好発する.指末節の腫脹,爪廓炎,爪の萎縮,さらに完全脱毛,羞明,眼瞼炎,口腔粘膜の病変を認める.全身状態も侵される,経過は極めて慢性で周期的に増悪する.増悪期には泡沫状,悪臭ある黄緑色の下痢を伴い,脂肪便が見られる.また増悪期には患者の精神状態が変化する(精神病質の性格特徴).この疾患は胃腸障害によつて原発的に発生し,その結果ある種の代謝変化が生じいろいろの症状を呈するものと想像される.」1953年Dillahaはカンジダの寄生との関係について述べ,さらに特記すべきことは始めてDiodoquinを使用し著効を得たことである.これにより,これまで極めて予後不良であつた本疾患の治癒例もしばしば観察されるようになつた.本邦においては1956年樋口・宮崎の第1例報告より10例を数えるが未だ稀な疾患に属する.最近我々も本症の1例を観察しEnterovioformにより完全に治癒させることができたので追加報告する.
  • 小野 猛雄
    1963 年 73 巻 6 号 p. 402-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    皮膚が対外保護,知覚,分泌,排泄,呼吸,体温調節,吸収,対内保護等,他の諸器管におとらず重要な機能にあづかるにもかかわらず,その生理学的研究は,特に,人体に於ては種々の制約を受けて,他の分野の昨今の目ざましい発展にくらべて,最もおくれた研究対象であつた.皮膚機能の多様性に起因する混乱と,皮膚自身に,形態学的に,今尚,疑問とされる点が多く,且,それらがその機能を云々する上に決定的な支配力をもつ場合が多い.血管系および神経系における中心部,或は中枢へのつながりとその影響,と云つた関連する因子の多さと不定性,更に加えて,生理学的研究手技の発達の遅滞が二重三重の障碍となつてきた.しかし近時20世紀以後,電気生理学,組織細胞化学等の長足の進歩により,ようやく生理学者或は皮膚科学者による皮膚生理学,或は病態生理学的研究が散見され,次第にこの方面の新知見が加えられつつある.一方尋常性白斑は,1765年Le Catによつて神経説が唱えられて以来,実に2世紀にわたる今日迄,その発症病理に関して,栄養神経障害.血管運動神経障害,内分泌障害,中毒,血行及び淋巴行の支障による栄養障害等々が強調されて来たが,未だ全く推測の域を出ない.著者は,本疾患者を比較的多数例診る機会を得たので,最近反射光電式の装置が考案されるに及んで飛躍的発展をとげたプレチスモグラフ法をけじめ,発汗連続記録装置,触痛覚計,及び,皮膚表面湿度計(不感蒸泄測定装置)を用いての生理学的方法により,尋常性白斑部位についての病態生理学的研索を行い,尋常性白斑の発生機序の解明の資とすると共に,これ等諸機能のメカニズムについてのいささかの見解を加えて此処に報告する.
  • Walter F. Lever
    1963 年 73 巻 6 号 p. 432-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    「天疱瘡の水疱はacantholysisという特徴のある組織学的所見を示す」と云うCivatteの観察は,天疱瘡の診断を客観的につける事を可能とした.そしてこの事によつて慢性の水疱性皮膚疾患は天疱瘡と類天疱瘡(acantholysisを示さない)とに二分される事となつた.天疱瘡には,尋常性,増殖性,落葉性,紅斑性の4つの型があり,類天疱瘡は水疱性と良性粘膜類天疱瘡(別名:眼瞼類天疱瘡)とに分けられる.
  • 籏野 倫, 山本 一哉, 河野 南雄, 村木 篁, 中山 秀夫
    1963 年 73 巻 6 号 p. 434-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    線維素溶解現象(以下線維溶現象)は,各種疾患の病態を究明する上から興味ある問題として,最近各方面から研究されている.著者らも皮膚科領域における線維素溶解酵素をめぐる諸問題をとりあげ,既に数回に亘つて報告した.
  • 1963 年 73 巻 6 号 p. 436-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1963 年 73 巻 6 号 p. 446-
    発行日: 1963年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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