日本皮膚科学会雑誌
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110 巻 , 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 荒金 兆典
    2000 年 110 巻 6 号 p. 963-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
  • 藤崎 景子
    2000 年 110 巻 6 号 p. 969-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    1994年1~12月の1年間に,新潟大学医学部附属病院皮膚科を受診したアトピー性皮膚炎(AD)患者110例の湿潤病巣の細菌培養を施行した.289検体から20種,583株の細菌が分離された.全例から黄色ブドウ球菌が検出され,同時分離菌としてβ溶血を示す連鎖球菌(溶連菌)が35例から検出された.内訳はA群溶連菌6例,B群溶連菌14例,G群溶連菌20例で,5例からは溶連菌が2群検出された.月別の比較では,1,7,8月の検体数が多く,検出率は1月と7月に高かった.G群は検出率の高い月に多く検出され,流行が示唆された.女性例が男性例の1.5倍あったが,溶連菌の検出率に男女差は無かった.年齢別では,15~29歳の年齢層からの症例数が74.3%を占めた.ステロイド剤外用中の症例の溶連菌の検出率は14.0%であったが,ステロイド外用剤を使用していない症例は50.9%と高率であった.溶連菌が検出されたADは,検出されなかったADに比べて血清IgE値と末梢血の好酸球の比率(%)が統計的に有意に高値で,LDHは高い傾向にあった.皮疹の特徴から痂皮性膿痂疹,カポジー水痘様発疹症様皮疹,湿潤性湿疹病変の3つの臨床型に分類し,それぞれ8例,6例,21例から検出された.治療はペニシリン系抗生剤を投与しなくても除菌できた症例が14例中10例あったものの,皮疹の改善と感染後後遺症の予防のためペニシリン系抗生剤の14日間の全身投与が必要と考えられた.以上,15歳以上でステロイド外用剤の不使用症例や,血清IgE値高値,好酸球増多,LDH高値で,ADとして重症な症例から溶連菌が多く検出され,湿潤性湿疹病変から検出されることが多いことから,流行時には細菌培養を励行し,湿疹病変に適切な治療を行い,皮疹の改善を得ることが重要であると考えられた.
  • 宇原 久, 斎田 俊明
    2000 年 110 巻 6 号 p. 979-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    進行期皮膚悪性黒色腫に対するdacarbazine,nimustine,cisplatin,tamoxifen併用療法(DAC-Tam療法:cisplatin1回投与法)の有効性と安全性についての検討を行った.投与方法はdacarbazine:160mg/m2,第2~5日,nimustine:60mg/m2,第2日,cisplatin:85mg/m2,第1日,tamoxifen:20mg,第1日目から連日(28日間)を1クールとした.厚生省がん研究助成金班会議(7-40,9-23)構成施設で1995年より1998年末までに本治療を施行した進行期症例を集積し,その結果を解析した.集積された症例は25例で評価可能症例は21例であった.臨床効果はcomplete responseがえられた症例はなく,partial responseが6例,no changeが9例,progressive diseaseが6例で,奏効率は28%であった.効果持続期間中央値は4ヵ月で,奏効転移臓器は皮膚,リンパ節,肺であった.partial responseがえられた症例は,全例が本治療開始前6ヵ月以内に化学療法やインターフェロンなどの治療を受けていなかった.前治療のない症例のみに限れば奏効率は46%であった.グレイド3以上の薬物有害反応として,血小板減少(9例),白血球減少(6例),血色素低下(2例),腎機能低下(1例),悪心嘔吐(6例)がみられた.血栓症を起こした症例は見られず,治療関連死もなかった.本治療は進行期悪性黒色腫の前治療のない症例に使用した場合には有効である可能性がある.
  • 橋壁 道雄, 原 典昭, 山蔭 明生, 山崎 雙次
    2000 年 110 巻 6 号 p. 983-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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    当科における全身性強皮症(以下SSc)患者46例に歯科検診を施行し,齲歯,喪失歯および処置歯について,健常人と比較検討した.またSSc症例の齲歯罹患を,罹病期間,病型,dry mouthの有無,シェーグレン症候群の有無などについて検討した.SSc群は健常人と比較し有意に齲歯罹患が多く見られ,また,SSc群内ではdry mouthを伴う症例に齲歯罹患が高い傾向が見られた.部位別では喪失歯は後方の歯に多く,現在歯は上下顎とも前歯が多く保たれ,健常歯は下顎中央に多い傾向が見られた.
  • 橋本 洋子, 中島 とう子, 堀尾 武
    2000 年 110 巻 6 号 p. 989-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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    増強波長と抑制波長を有する日光蕁麻疹の1例を報告した.45歳,男性.初診の約2年前より発症.数分の日光露光で皮疹が出現し,ときに気分不良や嘔吐などの全身症状も生じた.作用波長は,UVB及び約380nmを上限とするUVAであった.患者血清in vitro照射試験が陽性であったことから,患者血清中の光アレルゲンの存在が確認された.さらに,作用波長ではない可視光線の前照射が増強波長,後照射が抑制波長として作用した.抑制波長は日光蕁麻疹の多くの症例で報告されているが,増強波長を有する症例は,国内外で3例の報告をみるのみである.自験例では,増強波長の機序を検索するとともに,過去の増強波長,抑制波長を有する日光蕁麻疹についての文献的考察を加えた.
  • 高橋 博之, 斎藤 和哉, 秦 庸壮, 近藤 征文, 後藤田 裕子, 村岡 俊二, 佐藤 利宏
    2000 年 110 巻 6 号 p. 997-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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    潰瘍性大腸炎(UC)の治療のために受けた大腸亜全摘術後に,ストーマ周囲より壊疽生膿皮症(PG)を発症した35歳,女性例を報告する.患者は25歳時より,UCの診断にて薬物治療を受けていた.35歳時,第2子出産後UC治療の中断による腹部症状の悪化ならびに貧血の進行のため,大腸亜全摘術ならびに回腸瘻造設術を受けた.術後2週目より回腸瘻周囲に紅斑が出現し,腹部手術創,IVH施行部などにも潰瘍形成を伴い,急速に拡大した.複数回の細菌培養は陰性であり,特徴的臨床像,血液学的所見ならびに生検組織像より1970年にMountainが報告したperistomalPGと診断した.皮疹ならびに血液学的所見を含む全身症状はステロイド剤の全身投与によりすみやかに改善した.Peristomal PGの英文報告は7報告(31例)であり,本邦においても消化器科領域にて3報告(4症例)の文献報告をみるのみで極めて稀なPGのvariantである.その発生機序は不明であるものの,ストーマ装具による接触皮膚炎や術後感染症と考えられて報告されていない可能性もあり,同様症例に対する注意の喚起を目的とすると共に考察を加え症例報告した.
  • 2000 年 110 巻 6 号 p. 1005-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
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