日本皮膚科学会雑誌
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80 巻 , 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 山口 淳子
    1970 年 80 巻 6 号 p. 351-
    発行日: 1970年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    薬疹の診断法として,内服試験,貼布試験,皮内反応,Prausnitz-Kustner氏反応等の検査法が古くから用いられているが,これらの他にBasophil degranulation indirectまたはdirect test,Skin window法,Lymphocyte transformation test,リンパ球組織培養,Schultz-Dale反応などの方法があるが著者は薬疹の診断のため全身的影響の少ない,安全で,確実な,容易で,時間のかからない診断法として,1955年Rebuckらの始めたSkin window法を取り上げた.本法はアレルギー性反応と非アレルギー性反応をその游出細胞によつて判定する方法で,手技も比較的簡単である.以来この方法をHuら,Eidingerら,Weissら,Wolf-Jurgensen,Seinfeldら,Fowlerら,Feinbergら,Bullockら,東がアレルギーの診断法として用いた場合を報告している.即ちこの方法が臨床的に薬剤アレルギー診断に応用できるか否か,またアレルギーの基礎的2つの型,即ち遅延型アレルギーと即時型アレルギーにおいて反応にいかなる相違がみられるかを検討するため基礎実験として動物実験を行なつた.
  • 戸田 浄
    1970 年 80 巻 6 号 p. 363-
    発行日: 1970年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    メラニン生合成の研究は,近年著しく発展し,脊椎動物におけるメラニン生合成の場はメラノソームであることが明らかにされた.これのメラノソームはメラノサイトで生成される顆粒で,チロジナーゼ活性をもつことで特徴づけられている.メラノサイトにおけるメラニン生合成はチロジン→ジヒドロオキシフェニールアラニン(ドーパー)→ドーパーキノンの反応ではじまり,両反応ともチロジナーゼで触媒されると考えられている.メラニン生合成はすべてメラノソームの中で進行し,最後に黒褐色の約0.7×0.3μ(人毛根メラノサイトの場合)の大きさの顆粒となる.これがメラニン生合成の完了したメラノソームで,メラノサイトの最終産物である.メラノサイトについての電顕的研究は生化学的なメラニン生合成の諸段階と関連して,その形態学的変化を明らかにし,さらに,メラノソームの起源はGolgi野の空胞に由来することを示唆している.最も初期のメラノソームは約直径0.12μの球状の空胞で,単位膜に包まれ,内には無構造な物質の貯溜が認められ,成熟が進むとともに無構造な物質の他に一条の明瞭な明暗の周期を示す線維構造を認めるようになる.このような形態学的特徴から,このGolgi野の滑面空胞はメラノソームの前駆体と考えられている.鶏胚色素上皮もチロジナーゼ活性を持ち,その活性は胎生時期とともに変化する.胎生初期に弱かつた活性は次第に上昇し,胎生10日で最高に達し,その後減少し18日以後は殆んど測定されなくなる.メラノソームの大きさも表皮,毛根のメラノサイトに見られるものよりも大きく1.5×0.5μである.著者は鶏胚色素上皮よりGolgi野の大空胞と考えられる顆粒を分離し,生化学的手法及び電顕的ラジオオートグラフィーを利用し,その顆粒の上にチロジナーゼの存在を証明し,メラノソームはGolgi野の空胞に由来することを明らかにする目的で以下の実験を行なつた.
  • 鷹觜 研一
    1970 年 80 巻 6 号 p. 371-
    発行日: 1970年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    ビタミンAは1913年McCollumにより発見されたが,本邦でも高橋が1917年油脂成分の研究から肝油の不鹸化物中に動物の成長を促進する成分のあることを見出し,更にタラ肝油からビタミンAの抽出に成功し,Biosteinと命名した.本物質は1935年Drummondにより統一的名称としてビタミンA(以下V.Aと略す)の名が提唱されているが,これより先1931年Frazier & Huは初めて中国において眼症状を伴う毛包性角化丘疹および皮膚乾燥より成る皮膚変化をV.A欠乏症にみられる徴候としてPhrynodermaの概念を提唱して以来,皮膚科をはじめ各科領域においてV.A欠乏による症状が注目されてきた.一方,皮膚疾患における血中V.A値の測定は既に1930年代より行なわれているが,現在までその報告は必ずしも多くなく,測定値もまた区々である.今回,著者は角化症を中心に各種皮膚疾患の血清V.A値を測定するに当つて,正常人について血清V.A値の測定を行うと共に,V.Aおよび2,3薬物負荷の血清V.A値に及ぼす影響などを検討し得たので,以下に報告する.
  • 鷹觜 研一
    1970 年 80 巻 6 号 p. 379-
    発行日: 1970年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    著者は第1編において正常人84名について藤田氏法によつて血清ビタミンA(V.Aと略す)値を測定し,正常値として100~150IU/dlを得,100IU/dl未満を低値,150IU/dlを超えた場合を高値と定めた.今回は各種皮膚疾患453例について測定した血清V.A値を上記の代謝区分に従つて分類し,V.A負荷試験を行なうと共に諸種の臨床検査成績との関係について検討し,2,3の知見を得たので,以下に報告する.
  • 1970 年 80 巻 6 号 p. 395-
    発行日: 1970年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
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