日本皮膚科学会雑誌
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74 巻 , 11 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 中居 卓
    1964 年 74 巻 11 号 p. 679-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    本論文は著者がここ8年の間に行なつたSyrian hamsterにおける実験的色素細胞腫瘍に関する一連の研究を極く簡単に総括したもので,米国国立癌研究所において行なつた講演要旨に多少加筆して記述されている.研究の詳細並びに多数の割愛された附図については,それぞれの原著を参照されたい.
  • 林 懋
    1964 年 74 巻 11 号 p. 690-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    1884年,Riehlが樹枝状を呈する色素細胞を表皮において証明したのが人体では色素細胞(melanocyte)の最初の記載とされている.その後メラニン色素並びに色素細胞については多数の研究業績がある.色素細胞の由来についてはその発現が胎生期において比較的遅い時期に到つてはじめて未分化間葉系細胞と区別できることにより,19世紀の後半においては大多数の学者は結合織細胞の変化したものと考えた.ついで貪喰した白血球,または表皮細胞に由来するものとする説も現われた.20世紀に入つてHarrisonは神経の組織培養においてその中にしばしば色素細胞が存在していることに気付き,また神経管の切片を腹壁の移植した部位に大量の色素を認めた.Harrisonは色素細胞の起源については,それが神経管固有のものか,あるいは神経櫛由来のものであるか断定し得なかつたが,当時,Weidenreichは外胚葉性起源のものであり,神経櫛と同様,神経管閉鎖領域の細胞集塊から発して組織中を一定の方向へ拡がつていくことを推察していた.それ以来,動物学領域での実験成績より色素細胞の由来についてようやく解明され,1940年代に至りRawlesが哺乳動物においてもその他の脊椎動物と同様,神経櫛に由来することを実験的に証明した.色素細胞は人間においても同じく神経櫛起源であることは現在諸家の一致した意見であり,またかく考えることによつて母斑細胞母斑及びその類症にみられる組織学的所見がよく説明できる.しかしながら,メラノサイトの母細胞が神経櫛から皮膚まで遊走する過程が残らず追求されているというわけではない.人胎児皮膚における色素細胞の発現時期については古くから報告されているが,胎令の決定法並びに染色手技が異なるためか諸家によつてその成績は一致していない.過去における成績は胎生後半期の材料で,しかも断片的なものが多く,近年,ZimmermannとBecker Jr. の黒人胎児についての観察以外,身体各部位についての系統的な報告は見当らない.著者は胎令6週より86週までの日本人胎児について観察したので報告する.
  • 林 懋
    1964 年 74 巻 11 号 p. 709-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    Merkel触細胞(または触小体)は1875年, Merkelが鳩,猫,豚,牛,人などの皮膚について記載したのか最初とされている.Merkelはその中で,触細胞は澄明な核を有する泡状細胞で,原形質の中に1本の無髄神経が進入する.表皮の最下層に位置するもので,触覚器管としては最も単純なものでありTerminale Ganglien-zellenに由来するものと述べている.その後表皮内神経, Merkel触細胞について数多くの研究業績かあり,表皮細胞に由来するものとされていた.豚鼻などでは明かにMerkelで細胞を認めることができるが,人間に関しては近年,色素細胞の本態が解明されるに及んで,Merkel触細胞の存在を否定する意見か多い.過去においてMerkel触細胞として報告されている澄明な細胞には,表皮メラノサイトを思わせるものも認められる.表皮メラノサイトとしての澄明細胞(clear cell)と同義に解釈している学者もあり,人体におけるMerkel触細胞の本態に関しては未だ定説がなく判然としない.皮膚科領域においては,母斑及び母斑症の研究のため神経系統と同じく神経節に由来するところの色素細胞との関係か追求されてきた.はたして人体にMerkel触細胞が存在しないとすれば,発生の途中でCrista profunda intermediaに現われるといわれているMerkel触細胞の本態は何であろうか.この疑問を解く目的をもって,第1篇で用いた新鮮材料についてメチレン青染色を施行した例のうち,満足すべき染色結果を得た胎令7カ月と9カ月胎児において皮膚神経と共にこれについて追求した.
  • 1964 年 74 巻 11 号 p. 720-
    発行日: 1964年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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