日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
130 巻, 12 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
追悼
日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム エリテマトーデス・皮膚筋炎
総説
原著
  • 岩渕 千雅子, 栗田 昂幸, 日野 治子, 関東 裕美, 岩本 正照, 河上 強志, 田原 麻衣子, 松永 佳世子
    2020 年 130 巻 12 号 p. 2557-2565
    発行日: 2020/11/20
    公開日: 2020/11/20
    ジャーナル 認証あり

    皮下間質液中のグルコースを測定する持続血糖モニターのFreeStyleリブレは2017年から使用され始めた.本邦でのアレルギー性接触皮膚炎の報告は今のところは稀であるが.今回,接着部テープによるアレルギー性接触皮膚炎を発症した糖尿病患者3例を報告する.3例中2例で行った成分パッチテストからテープ部に含まれるアクリル酸イソボルニル(IBOA)が原因アレルゲンであることが判明した.当院では15例が使用し,ほか2例も紅斑や瘙痒が出現していた.今後もFreeStyleリブレの使用例の増加が予想され,IBOAは注意すべきアレルゲンとして重要である.

  • 砂川 文, 山口 さやか, 深井 恭子, 山本 雄一, 粟澤 剛, 内原 潤之介, 高橋 健造
    2020 年 130 巻 12 号 p. 2567-2571
    発行日: 2020/11/20
    公開日: 2020/11/20
    ジャーナル 認証あり

    症例1は35歳男性,5年前より好酸球増多症に対してプレドニゾロンやシクロスポリンで加療していたが,誘因なく四肢に紫斑と腫脹が出現した.症例2は36歳女性,誘因なく左下腿と足関節部に紫斑が出現した.2例ともAPTT延長,第VIII因子活性低下,第VIII因子インヒビター力価上昇があり,後天性血友病Aと診断し,プレドニゾロン内服を開始した.いずれの症例も治療に反応し,第VIII因子インヒビターは陰性化した.後天性血友病Aは出血による死亡例もあり,誘因なく突然出現した斑状出血の場合,本症を念頭に入れる必要がある.

症例報告
学会抄録
feedback
Top