日本皮膚科学会雑誌
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121 巻 , 11 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
皮膚科セミナリウム 第78回 創傷治癒
原著
  • 福本 大輔, 安齋 眞一, 福本 実扶子, 久保 宜明, 荒瀬 誠治, 中西 秀樹
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 11 号 p. 2247-2255
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    1983年から2007年の25年間で,徳島大学病院皮膚科および形成外科で経験した皮膚原発浸潤性有棘細胞癌305例について,特に発症要因を重要視した臨床病理学的新分類法を用いて分類し,日光角化症型,Bowen病型,ケラトアカントーマ型,嚢腫型,外陰部型,瘢痕型,放射線皮膚炎型,色素性乾皮症型,その他,の9型に分類した.各型に関して好発部位や転移の有無/予後の違いなどの臨床病理学的検討を行った.その結果,症例全体の臨床的特徴は,男性に多く発生していること,切除時年齢,発生部位の割合など,本邦における以前の報告とほぼ同様であった.さらに病型では,日光角化症型は転移を起こしにくく,外陰部型・放射性皮膚炎型は転移を起こしやすかった.次に発生部位では顔面に生じたものは転移を起こしにくく,下肢・外陰部に生じたものは転移を起こしやすかった.腫瘍の厚さでは4 mm未満の症例は転移を起こしにくく,4 mm以上の症例は転移を起こしやすかった.調査した25年間を5年毎に区切り,各年代における日光角化症型,Bowen病型,それ以外のタイプの4群の症例数の推移と男女比を調査したが,その構成に大きな変化はなかった.
  • 大谷 道輝, 松元 美香, 山村 喜一, 内野 克喜, 江藤 隆史
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 11 号 p. 2257-2264
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    副腎皮質ステロイド外用薬4種類の先発医薬品に対する後発医薬品の同等性を簡便に評価することを目的として,基剤に溶けている主薬の濃度とin vitroでの皮膚透過性を指標にして検討した.基剤に溶けている主薬の濃度は先発医薬品と後発医薬品で大きく異なっていた.ヘアレスラットによるin vitroでの皮膚透過性は先発医薬品が後発医薬品に対し,有意に優れていた.基剤に溶けている主薬の濃度とin vitroでの皮膚透過性の関係は,基剤の組成が類似している場合にのみ,良い対応関係が認められた.実験結果から,副腎皮質ステロイド外用薬では先発医薬品と後発医薬品の間に製剤学的特性に大きな差が認められた.これらのことから臨床では先発医薬品から後発医薬品への切り替えには患者の経過観察が不可欠であることが示唆された.
  • 川村 龍吉, 小川 陽一, 猪爪 隆史, 岩本 拓, 原田 和俊, 柴垣 直孝, 梅田 貴子, 加藤 良平, 島田 眞路
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 11 号 p. 2265-2271
    発行日: 2011/10/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    2002年10月から2009年12月までに山梨大学皮膚科においてRI・色素法併用によるセンチネルリンパ節生検を施行した皮膚悪性腫瘍135例(悪性黒色腫54例,有棘細胞癌48例,乳房外Paget病14例,付属器腫瘍19例)を検討した.全例中129例にセンチネルリンパ節が同定され,同定率は95.6%であった.病理組織学的検討による各腫瘍の転移陽性率は,悪性黒色腫35.2%,有棘細胞癌2.3%,乳房外Paget病25.0%,付属器腫瘍21.1%であった.悪性黒色腫41例ではPCR法による特異的遺伝子の検出も施行し,病理学的/遺伝子学的検討においていずれかが陽性であった症例は58.5%であった.悪性黒色腫におけるT分類別の病理学的転移陽性率は,pTis:0%,pT1:0%,pT2:10.0%,pT3:53.3%,pT4:62.5%であった.原発巣のtumor thicknessとSN転移率に相関が認められた.
学会抄録
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