日本皮膚科学会雑誌
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71 巻 , 4 号
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  • 升水 達郎
    1961 年 71 巻 4 号 p. 345-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
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    円形脱毛症の病症血管は,Levy-Franckelが毛細血管顯微鏡をもつて観察してこれが減少していると記し,ついでMonacelliの簡單な記載があるのみなので,このことの追試を企圖し,研究結果を逐次,日本皮膚科学会東京地方会第365囘例会(昭和33年1月),第57囘日本皮膚科学会総会(昭和33年5月),日本皮膚科学会東京地方会第369囘例会(昭和33年6月)に発表した.本稿はこれらの成績をまとめ,かつその後の知見をも加えて記したものである.
  • 斎藤 昌二, 猪俣 雅子
    1961 年 71 巻 4 号 p. 364-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    酸或はアルカリの稀釋溶液を皮膚表面に接触せしめると,皮膚表面はこれに対し一定の緩衝作用を現わし,皮膚特有のpHを維持せんとする能力を有する.この現象はHeuss(1892)がフェノールフタレンに浸けた濾紙を皮膚に貼付した場合,これが脱色することを報じて以来一般に知られるようになつた.その後この皮膚中和能に関する研究はSharlit-Scheer(1923),Shade-Marchionini(1928),Burckhardt(1938),Koch(1939),Schmidt(1941),Robert-Jaddon(1942),Piper(1943),Schuppli(1949),Wohnlich(1949),Burckhardt-Baumle(1951),Vermeer(1951),Klauder-Gross(1951),Jacobi-Heinlich(1954)等の主として独乙系学者により研究せられて来た.この中でもBurckhardt(1938)は酸及びアルカリの量,濃度等を中和するのに要した時間を測定する方法で,アルカリ,酸に対する皮膚の耐性とその中和能との間には相関関係があり,しかも酸,アルカリ兩中和能は平行するものであると述べている.したがつて,たとえばアルカリ中和能が低いものはアルカリ性の物質に障害を受け易く,接触皮膚炎などを起すものであるとした.このことはVermeer(1951)その他によつて支持されている.最近Klauder-Gross(1951)は石鹸及び洗剤使用後の中和能を調べ,職業性皮膚炎の発生を予知し得るとした.以上のことから,最近しばしば遭遇する化粧品による皮膚障害と皮膚中和能との間に何等かの関連性が存在するならば,中和能を測定することにより化粧品等による皮膚障害を予防し得ると考え本実驗を行つた.なお又皮膚pH,或は皮脂腺の分泌状態と皮膚中和能との関連性等についても考察を行つた.
  • 高須 久, 湯本 繁子
    1961 年 71 巻 4 号 p. 381-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    界面活性剤と化粧クリーム及び軟膏基剤 近時,化粧品,概要医藥品等による皮膚障害が非常に多くなつて来た.これ等化粧品及び市販外用医藥品は比較的医学知識の少ない人達によつて使用されるものであるが,又一方医家の指示の下に使用される軟膏剤に於いても必ずしも無刺戟であると断定し切れない.これ等について後述する様な理由からその基剤成分について化粧クリーム同様,今一度の檢討を要するのではないか.筆者の一人は化粧品技術にたずさわつているものであるが,刺戟作用という面に於いて共通の軟膏基剤を含めこの問題を取り上げて行きたいと思う.軟膏基剤については古来色々な分類方法が云われて来たが,現在一番常識的に我國で認められているのは小堀等によるもので,1)油脂性基剤,2)乳剤性基剤,3)水溶性基剤,4)懸濁性基剤の4つに大別される.この内乳剤性軟膏は一般に吸水性,浸透性という面ですぐれた作用を持つが,樋口等,土肥等は刺戟性という面に於いて劣るのではないかと報告している.又,化粧クリームについては,その皮膚障害に関する報告が多いが,その原因として明確にされている事が非常に少ない.中村の統計によると,化粧クリーム中特に高率の皮膚障害を起しているものはいわゆる藥効美白クリームと称せられているもので,次に多いものがコールドクリーム系の油分の多いものである.佐野等の統計によつても特種成分の混入はその刺戟性を増している.その様にこれ等特種成分の混入されているものは皮膚障害をなくす事は無理であるし,当然それ等は化粧品ではなく医藥品として用いるべきである.しかし一般の化粧クリームではそれが日常反復し長期に亘つて使用されるものである爲,たとえそれが健康な皮膚を対象とするものであつても軟膏基剤と同じく可及的に無刺戟でなければならない.しからばそれ等化粧品の皮膚障害の原因として解明されているものはと云えば皆無に近く,中村は藥効クリームは別として一般のクリームについては化粧品原料の粗悪によるものではなく,原因のほとんどは皮膚側の感受性にあると云つている.しかし化粧クリームは軟膏基剤と異なりその成分に欠くべからざるもの,即ち香料がある.例えばその一例としてベルロック皮膚炎は,その原因がベルガモット油中のテルペン類又はそれに類した精油の作用によるものと云われている.又一般に化粧品がその原因とされているRiehl氏黒皮症についても種々の見方がある.事実,化粧品に用いられる香料の成分中には多くの刺戟誘発物質が含まれているし,それ等に関して古来多くの研究が爲されているが,これ等に関する文献考案は外池による香料と色素沈着を主題とした研究報文中になされているのでここに於いてはふれない.この様にこれ等香料その他化粧品の多種多様に亘る成分中,障害の真の原因を探索する事は容易な業ではない.しかし比較的処方の單純な軟膏基剤に於いてすらその剤型(油脂性,乳剤性)の差異によつて刺戟性の多少が出る事は重大な意味を持つてくる.土肥,宮﨑の言及しているごとく界面活性剤が問題になるのではないか.即ちそれ等乳剤性軟膏と化粧クリームと共通した成分の再檢討,言いかえれば乳剤性軟膏が刺戟が多いという問題である.この基剤は舊来の基剤と比較して内容成分としての油脂には大差なく,その顯著な差異は界面活
  • 石戸谷 忻一
    1961 年 71 巻 4 号 p. 401-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
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    ビタミンC(以下Cと略記する)が抗壊血作用を有することは周知の所であり,臨床適応用が試みられてから既に久しいが,McCormikにより経静脈的大量投与法(1日300~1,000mg)が提唱されて以来,近年Cの臨床的効果に関して種々の角度から再検討が加えられており,皮膚科領域に於いては色素沈着症並びに所謂アレルギー性疾患に対する応用が注目されている.又最近に於けるビタミン研究の進歩に伴い,Cの生理作用として蛋白代謝,膠原の生成,解毒作用,各種酵素特にエステラーゼに対する賦活作用,或いはホルモンとの関係が次第に闡明されつつあり,特に他ビタミンとの関係では,例えば先に当教室菅原がC欠乏とリボフラビン欠乏とはある程度平行することを報告している如く,polyavitaminosisの一環としての意義が重視される.しかも,C欠乏の代表と考えられている壊血病がもはや,歴史的疾患となつた現在,所謂C不足症が臨床上の問題として残されている.しかし乍ら,C不足症の症状は必ずしも一定のものでなく,その臨床的把握は甚だ困難であり,診断に当つては毛細血管抵抗値の測定,Rotter反応,血液並びに尿Cの化学的定量法並びに負荷試験等が必要とされている.この間,皮膚疾患のC代謝に関しては本邦に於いても重松,荒木,小原,及び小川等の詳細な報告に接するが,小川(DNP法)を除いていずれも主としてindophenol法による尿中Cの定量であり,C以外のindophenol還元性物質の介入を免れ難い.依つて著者は今回C測定に最も特異的といわれるRoe-照内によるDNP法を用いて色素異常症及びアレルギー性皮膚疾患を中心とする各種皮膚疾患について血液並びに尿総C濃度の測定を行なうと共に,Cの負荷或いは皮膚科領域にて常用されている二,三藥物投与による影響,各種臨床検査成績,特に同時に測定せる血清非特異性コリンエステラーゼ活性値(以下コ・エ値と略記する)との関係につき検討を行ない,些か考察する所があつたのでここに報告する.
  • 1961 年 71 巻 4 号 p. 423-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1961 年 71 巻 4 号 p. 441-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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