日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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106 巻 , 14 号
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  • 塩原 哲夫
    1996 年 106 巻 14 号 p. 1879-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
  • 河 陽子, 窪田 泰夫, 小野 裕剛, 竹内 拓司, 溝口 昌子
    1996 年 106 巻 14 号 p. 1885-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    メラノサイトの分化におけるSCFの役割をしらべるため,妊娠9.5日C57BL/6胎仔マウス由来の神経冠培養系を用い,メラノサイトの前駆細胞と思われるc-KIT陽性細胞の出現に可溶性SCFが与える影響を検討した.SCF無添加ではc-KIT陽性細胞は殆ど認められなかったが,SCF添加によりc-KIT陽性細胞が培養3日に出現,次第に増数し9日にはプラトーに達した.また,c-KIT陽性細胞は培養5日未満にSCFを添加しない限り殆ど出現することはなく,SCFは培養5日未満におけるc-KIT陽性細胞の生存に必須である事が示唆された.次に,メラノサイトの分化の指標としてチロジナーゼ,チロジナーゼ関連蛋白1(TRP1),チロジナーゼ関連蛋白2(TRP2)陽性細胞の出現にSCFが与える影響を検討した.SCF無添加では陽性細胞は出現しなかったが,SCF添加培養ではTRP2は培養4日から,TRP1は培養5日から,チロジナーゼは培養9日から認められ,SCFは神経冠細胞をこれらの酵素群を保有する段階まで分化させるのに必要である事が示唆された.さらにDOPA反応を指標として分化の最終段階にSCFが影響を与えるか否かを検討した.SCFを単独添加培養するとDOPA陽性細胞は僅かながら出現したが,培養9日以降は増加せず,メラニン顆粒を有する成熟メラノサイトヘの分化は認められなかった.これに対してSCFとコレラトキシンを併用添加すると,DOPA陽性細胞数は著しく増加し,成熟メラノサイトが多数出現した.
  • 可知 久代, 前田 学, 北島 康雄
    1996 年 106 巻 14 号 p. 1895-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    各種皮膚疾患の診断および治療効果の判定に病理組織学的な変化を客観的に把握することは,必要不可欠と考えられる.そこで,モルフォメトリー法を用いて角化性病理所見の定量化を試みた.角化性病変の組織標本として,尋常性乾癬,日光角化症および老人性疣贅を選び,健常皮膚と比較検討した.方法については,一辺が10mmの正方形を10×10個に区切ったグリッドガラス板を顕微鏡の接眼レンズ下に挿入し,グリッドの4番目の線が表皮突起先端に当たる様にセットし,目的とする組織成分(①角質層,②角質層以外の表皮,③間質④膠原線維,⑤皮膚附属器,⑥その他の6項目と,グリッド内の組織成分が含まれない角質層上部の空間部分上のグリッドの交点を数えて定量化した.その結果,健常部皮膚では角質層,角質層以外の表皮,間質,膠原綿維,皮膚附属器,その他および空間の占める体積は,計測体積あたり各々3.2±5.4%,3.7±2.4%,16.0±5.4%,35.4±12.9%,4.1±5.3%および29.7±18.0%であった.角質層以外の表皮について健常皮膚上肢と疾患を比較したところ,健常皮膚の角質層以外の表皮が3.7±2.4%に対し,尋常性乾癬上肢は9.2±3.0%,日光角化症は10.4±9.8%および老人性疣贅は角化型で17.9±5.8%,表皮肥厚型で23.5±14.0%であった.これらの結果は,我々が病理組織所見から主観的に得ている情報と矛盾することなく,かつより正確に表現していると考えられる.以上の結果から,モルフォメトリー法は,主観的観察による病理所見すなわち表皮の肥厚所見を数量的に示し,かつ本方法によって病理組織所見も定量化できることが示唆された.
  • 和田 紀子, 山田 裕道, 矢口 均, 高森 建二, 小川 秀興
    1996 年 106 巻 14 号 p. 1903-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    順天堂大学皮膚科学教室で経験した尋常性天疱瘡(PV)・水疱性類天疱瘡(BP)に対する血漿交換療法の評価を行った.症例数はPV30例,BP12例の計42例で,血漿交換はBag式遠心分離法(Bag式),二重膜濾過血漿交換療法(DFPP)およびCombination methodの3法のいずれかの方法を用いた.全42例中,41例において自己抗体価の減少と臨床症状の改善が,38例においてステロイドの減量が,39例において寛解導入が認められた.重篤なる副作用は1例も認められなかった.血漿交換療法はステロイドが投与できない,あるいは投与を控えたい症例,ステロイドに抵抗性の症例でかつ各種免疫抑制剤の投与を避けたい症例を含めて,PV・BPに対し極めて有効な治療法であることが示された.また3法の比較においては,その特性と治療成績から総合的に判断するとDFPPが有用性において最も優れていると考えられた.
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