日本皮膚科学会雑誌
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86 巻 , 3 号
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  • 森嶋 隆文, 長島 典安, 石川 豊祥, 吉永 和恵, 遠藤 幹夫
    1976 年 86 巻 3 号 p. 197-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    臨床的に体幹下半分から大腿にかけて広く,一見獣皮様母斑を思わす病巣を認め,病理組織学的には表皮から真皮中層にかけて太田母斑様変化を呈し,真皮下層から皮下脂肪組織にかげては,びまん性に,血管か豊富に分布する神経線維腫性組織の増殖に加えて集塊状あるいは散在性にメラニン産生細胞の共存を証しえたRecklinghausen 病病変の特異型,すなわち Pachydermatocele と診定すべき28歳の女性例を報告した.神経線維腫内にみられる,従来真皮メラノサイトと呼称されていたメラニン産生細胞はメラニン形成の盛んな母斑細胞に共通する黄緑色ないし黄色の特異蛍光を発し,蛍光法 (Falck&Hillarp) 的にはむしろ母斑細胞そのものを思わせた.少なくとも中膜を明瞭に認めうる動脈ではその外膜に一致してモノアミン(アドレナリン)作動神経の分布を証しえるのを常とするのが,本例の神経線維腫内に分布する動脈ではモノアミン作動神経の支配を認め難かった.以上の成績からびまん性神経線維腫型 Recklinghausen 病病変 (Pachydermatocele) にあっては神経櫛起源のシュワソ細胞やメラノサイトのみならず,これに母斑細胞や自律神経系の異常も関与しているものと憶測した.
  • 小澤 明
    1976 年 86 巻 3 号 p. 205-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    尋常性乾癬の遺伝説に疑問をもち,そのため,新しい免疫遺伝学的検索法の1つである組織適合検査を本症で検討した.すなわちヒト白血球抗原(HLA抗原)のタイプを,尋常性乾癬54例,対照として健康正常人66例,および他疾患対照群として掌蹠膿疱症31例,脂漏性皮膚炎17例について調べ,次の結果を得た. 1.尋常性乾癬の統計遺伝学的解析において, HLAA1およびHLA-BW 37が高頻度に出現(前者は,正常人1.51%,患者16.67%,後者は,正常人4.54%,心者20,37%)し,しかもこの HLA-A1 と HLA-BW 37 との連鎖不平衡(Δ = 0.0764)も成立した.また家族調査で,この2つの抗原の haplotype を確認した. 2.これらは,諸外国で報告されているタイプ, HLAB13, HLA-BW 17 と一致しない.そこで,今日欧米でいわれている木症の疾患感受性抗原または遺伝子が,そのまま日本人に適応して, HLA Locus B の HLA・B 13 か HLA-BW 17,または両方にあると結論することは早計である.ただし, Sveigaard らによれぽ),今回著者が日本人の本症で発見した HLA-BW 37 が,やはり増加するらしいと研究段階中の一部発表もある.将来,諸外国においても,この検査シリーズに HLA-BW 37 抗原を含有すれば,著者と同じ結果が得られることになるかもしれない. 3.本邦で遺伝が証明される家系は少ないにもかかわらず,今回の HLA 抗原の調査により,日本人の尋常性乾癖でも遺伝の可能性は否定できなくなった. 4.掌蹠膿疱症は, HLA 抗原のタイプで健康正常人のそれと有意の差はなかった.また,脂漏性皮膚炎は,HLA-AW 30・31, HLA-B 12 が高頻度に出現した.これは,尋常性乾癬と対比するため行ったか,それ以外にも両疾患が遺伝するとしても,尋常性乾癬のそれとは抗原が異なり,そのため免疫遺伝学的には全く異なる疾患群であると結論できた. 5,尋常性乾癬における HLA 抗原の意義につして,往々考按した.
  • 清水 正之, 日高 義子, 竹内 隆司
    1976 年 86 巻 3 号 p. 217-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    DNCB 感作モルモト,マウスの反応惹起時,経時的に真皮内に存在する細胞について,標本採取1時間前に反応部位に 3H-チミジンを投与し,これら細胞の局所での DNA合成を指標として,抗原塗布時にとる組織学的反応態度を検討した.対照としては未感作モルモット,マウスに 1% DNCB ,0.1% DNCB 塗布群,20% クロトン油塗布群をあてた.モルモットでは経時的に真皮内で DNA 合成をいとなむ細胞はみとめられなかったか,マウスにおいては塗布3時間後より24時間後までの全経過でこれら細胞が真皮内に散在して存在した,しかし対照群ではこれらの変化はみとめられなかった.以上の結果は in vitroで抗原添加時感作リンパ球が形態変換,あるいは DNA 合成,核分裂をおこしうるとする態度と同様の動きが in vivo でおこりうることをしめし,この DNA 合成は in vivo ではごく早期より全経過を通じて出現することをしめした.
  • 1976 年 86 巻 3 号 p. 223-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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