日本皮膚科学会雑誌
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67 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 笹井 陽一郎, 長山 賢
    1957 年 67 巻 2 号 p. 77-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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    本統計は,さきに本誌上に掲載された野村,遠山の“東北大學皮膚科泌尿器科新來患者10箇年の統計的觀察”及び山邊の“東北大學皮膚科新來患者5箇年の統計的觀察”に續くもので爾後5箇年間(昭和19年~23年)の東北地方皮膚病患者の大勢を知るために編纂したものであつて,その分類配列はすべて前統計にならい,性別,年齢につき且つ2,3疾患については年次的消長について觀察した.この5箇年間に於ける我敎室新來患者總數は14,933名であるが,昭和20年仙台空襲時の火傷患者96名及び健康診斷,他科依頼を除外して,總症例數は17,067(皮膚疾患14,922.性病1,061.泌尿器疾患1,018,その他の疾患は66)である.表中その主なる疾患については,皮膚疾患及び性病の總症例數に對する百分率を記載した.各病目欄で上段は男性,下段は女性を示し,年齢は日本的數え年に從つた.
  • 加藤 祐二
    1957 年 67 巻 2 号 p. 91-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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    Frank Billings(1912)が病巣感染の説を唱えてより各種疾患と病巣感染との關係が諸家によつて注目され,Ayers及Anderson(1936)が皮膚疾患に於て病巣感染と關係のある事を指摘した.然かも病巣感染がアレルギーの發症機轉上重要な役割を演じている事例は今日では疑のない所である.しかし從來病巣感染の診斷法として皮膚反應及び血清反應等が試みられているが孰れも余り芳しい結果は得られていない.偶々伊藤,越村及び柿下はツベルクリン反應につき,オルトアミノフエールアゾ蛋白としてツベルクリンを製作し,その成績がツベルクリン原液に比し遜色なく,1)製法の容易な事.2)等力價のものが得られること.3)高い力價を有し安定なこと.4)乾燥状態となし得ること.5)毒性が非常に少い事等を擧げて推奨して居る.余はこれに倣つて連鎖状球菌及び葡萄状球菌のオルドフェノールアゾ蛋白を製し,各種皮膚疾患に對しツベルクリン型遅延皮内反應を行い,病巣感染の判定に相當信頼するに足る成績を得た.
  • 林 修
    1957 年 67 巻 2 号 p. 99-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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    さきに三浦等は難治な潜伏梅毒にP32を投與することによつて梅毒抗體價を動揺せしめることに成功し,この機に驅梅毒療法を施行する時はこの種の梅毒を治癒に導き得るならんと唱え,その作用機轉をP32のTreponema pallidumに對するbiotropismeと想定した.そこで私はこの作用機轉解明の一手段として,かゝる現象はP32特有のものか否かを觀察せんと試み,一はP32とその沈着部位を略々等しくするCa45を,他はそれの全然異るI131を陳舊梅毒家兎に投與して,これ等の血清梅毒抗體價に及ぼす影響を檢した.
  • 齋藤 敏昭
    1957 年 67 巻 2 号 p. 103-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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    組織肥胖細胞(以下組肥と略記)は系統發生學的には兩棲類異常の有椎動物にのみ證明され,その發生は個體の肺呼吸と共に始まるとされ,(三浦)また肥胖細胞腫の發見により腫瘍學の見地より組肥系が獨立した一系の細胞である(Bloom)とも説明されている.近時Heparinocyten.(Oliver, J.,Bloom, F. and Mangieri, C)或はHistaminocyten(J. F. Rilly)としてその機能が漸次解明されつつあり,またアルカリフオスターゼが證明されて(Riley. J. F. and Drennan, J. M),組肥の機能が一層注目されるに至つた.人體に於ては殆ど全身の臓器に常在性細胞として分布している事が明らかにされ,結締織線維間に多く,好んで血管,腺誘導管周圍に集まる傾向にあるが,血管の豊富さと組肥の密度との間に深い關係は見出し得ないといわれ(三浦),またイ炎症反應による組織中には殆ど組肥は出現せず(松波),ロ炎症消褪後組織が線維性となるに及んで初めて輕度増加する(清野),ハ急性炎症に必ずしも減少せず,結締織の増殖及び慢性炎症竈には増加する(Stammler,Brack),ニ炎症に際しては何れも組肥は退行變性に陥り,顆粒は細胞質内に散亂してその一部は白血球,大喰細胞に貪喰され,或は漸次輪廓は不明瞭,染色性もまた不良となり結局消失すると見做し(Tsuda,Ernst,中島),ホ淋巴の鬱滞の多い時(W. E. Ehrlich,J. Seifter,H. E. Alburn and A. J. Begang),また結締線維の産生が行われている時には組肥は増加する(Stammler)等と言われている.組肥の出現する皮膚疾患として酒スv,鼻瘤,菌状息肉症,砒素黒皮症,圓形脱毛症,各種蕁麻疹,神經皮膚炎,黒色表皮腫,汗孔角化症,血管性多型皮膚萎縮症等(Gans)があげられているが概ね斷片的な記載に止まる.余は諸種皮膚疾患を對象として疾患別に依るその分布状態,各皮膚疾患の時期との關係,症状の好轉惡化に伴う消長を追究したのでそれについて述べる.
  • 三浦 祐晶, 中込 良夫
    1957 年 67 巻 2 号 p. 120-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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    所謂腫瘍状皮膚結核は,臨床上特異な形態を呈する真正皮膚結核の1群の總稱であるが,その病型の何れを問わず稀なものとされていて,Hamannは18年間にその6例を見たに過ぎないと云う.本邦での報告も極めて少く數例を見るのみであるが,當敎室よりさきに白取がTbc. Verrucosa fungosa lymphangiectatica(Lewandowskyの1例を報告した處,續いて他の一型,即ちTuberculosis papillomatosa hypertrophicaに屬すると思われる1例を經驗し,著者の1人中込が岩下敎授と共に發表したが,茲に更に詳細を記述する.
  • 高野 廣英
    1957 年 67 巻 2 号 p. 125-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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  • 1957 年 67 巻 2 号 p. 156-
    発行日: 1957年
    公開日: 2014/08/29
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