日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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ISSN-L : 0021-499X
126 巻 , 10 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 乾癬における生物学的製剤による治療update
  • 高橋 英俊
    2016 年 126 巻 10 号 p. 1897-1900
    発行日: 2016/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル 認証あり

    生物学的製剤が乾癬に使用可能になり今年で6年目となり,今まで治療に難渋していた広範囲に皮疹が及ぶ尋常性乾癬,関節症性乾癬,全身性膿疱性乾癬などの重症乾癬患者に対して福音をもたらした.しかし,その使用に際しては日本皮膚科学会から認定された一部の病院でしか導入できないのが現状である.そのため,患者サイドではいまだに生物学的製剤について認識されていないこと,また,医師サイドからもその使用経験がないことから生物学的製剤を使用に踏み切れないことが多いと考えられる.しかし,現状は認定病院だけで生物学的製剤を投与している患者を治療していくことは困難である.当診療所では2年前から生物学的製剤を使用していることから,我々の試みを紹介することで将来のクリニックレベルでの生物学的製剤使用のモデルになることを期待したい.

  • 山中 恵一, 水谷 仁
    2016 年 126 巻 10 号 p. 1901-1903
    発行日: 2016/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル 認証あり

    現在,乾癬に対してはTNF-α,IL-12/23,IL-17Aに対する生物学的製剤が用いられているが,その使用に際しては免疫機能の抑制が懸念されてきた.長期間の臨床成績がまとまり,感染症や悪性腫瘍の発生のリスクのデータも集積されつつあり,十分な説明と慎重な検査を施行すれば,過敏になる必要もない.これまで,筆者らは生物学的製剤使用中の中等度~重症の乾癬患者末梢血のサイトカイン産生能や白血球の活性化等,免疫機能への影響を検討してきた.その結果,血球系では単球や好中球の活性が重症の尋常性乾癬患者では高く,生物学的製剤の使用にて,その活性が正常域まで低下することが判明した.筆者らの集積したデータを詳述すると共に,今後の検査で何が重要であるか解説する.

  • 中島 喜美子
    2016 年 126 巻 10 号 p. 1905-1914
    発行日: 2016/09/20
    公開日: 2016/09/20
    ジャーナル 認証あり

    関節症性乾癬/乾癬性関節炎は,乾癬患者に発症するリウマトイド因子陰性の関節炎である.関節症状は進行性であり骨破壊が生じれば不可逆的であり,患者のQOLは著しく障害されるため,関節症状の啓蒙,診断,治療における皮膚科医の役割は重要である.関節症性乾癬/乾癬性関節炎の発症には複数の遺伝子が関与し,IL-23/Th17軸を中心とした免疫学的異常が病態を形成することが,基礎研究および臨床の現場における生物学的製剤の有効性によって実証されつつある.

原著
学会抄録
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