日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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125 巻 , 9 号
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追悼
新・皮膚科セミナリウム ダーモスコピーの基本「聴診器のように使おう!」(1)
  • 田中 勝
    2015 年 125 巻 9 号 p. 1751-1755
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
    ダーモスコピーの醍醐味は臨床診断できないものが診断できるようになることである.まずは黒,濃茶,薄茶,灰,青といった基本的な色を覚える.色素ネットワークの理由は表皮のかたちにある.色素線条はメラノサイトが急速に増大する病変,色素小点・小球はメラニンを持つ細胞のかたまり,などに相当する.対称性は病変内部の色と構造で判断する.掌蹠病変では病理組織を皮溝と直角に切片をつくり観察することが重要である.
  • 澤田 美月
    2015 年 125 巻 9 号 p. 1757-1761
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
    日光黒子では,定型的偽ネットワークや,毛包周囲のリング状の色素沈着がみられるが分布の偏りは少ない.一方で悪性黒子の非定型偽ネットワークでは,毛包周囲の色素沈着が非対称的に拡がる傾向があり(非対称色素性毛包開孔),毛包間に濃い褐色の線状色素沈着がみられ,つながって発展すると菱形構造となる.さらに,拡大しながらも自然消退現象が起こるため,病変内に様々な色がみられることが多く,濃褐色,淡褐色,灰色,青灰色が混在する.自然消退現象が起こり始めると,毛包周囲にメラノファージが多数存在し,それに対応するダーモスコピー所見として,環状顆粒構造がみられる.これが広範囲に拡大すると灰色偽ネットワークを呈する.
  • 門野 岳史
    2015 年 125 巻 9 号 p. 1763-1767
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
    脂漏性角化症は極めてありふれた皮膚良性腫瘍であるが,その臨床像は多彩で,しばしば悪性腫瘍との鑑別に迷う.脂漏性角化症の診断は肉眼所見でも充分な場合が多いが,ダーモスコピー所見を加えることにより,更に診断の精度を上げることができる.脂漏性角化症の基本的ダーモスコピー所見としては,多発性稗粒腫様嚢腫,面皰様開孔,溝・隆起,ヘアピン様血管がよく知られ,これらの所見を駆使することで,脂漏性角化症を正しく診断することが大切である.
特別講義
原著
  • 藤城 幹山, 坪井 良治, 大久保 ゆかり
    2015 年 125 巻 9 号 p. 1775-1782
    発行日: 2015/08/20
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
    2010年から2012年までの3年間に当科を初診で受診した掌蹠膿疱症患者111例を統計的に検討した.結果は,男性38例,女性73例,平均発症年齢44歳,喫煙率62%,爪病変31%,骨関節症状45%,金属アレルギー14%であった.統計的に検定を行ったところ,骨関節症状は爪病変,金属アレルギーの既往,50歳未満での発症と合併率が有意に高かった.患者背景と治療効果の関係では,喫煙を継続している群,爪病変がある群,金属アレルギーの既往がある群,40歳代および40歳以上で発症した群では治療効果が有意に低いことが示された.
学会抄録
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