日本皮膚科学会雑誌
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77 巻 , 1 号
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  • 1967 年 77 巻 1 号 p. 0-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
  • 岩下 恭三
    1967 年 77 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
     Bucky (1925)により発見された境界線は管電圧8~12kv.波長1~3Åで,その生物学的性状はレ線と紫外線との中間にあり,従って皮下組織及びより深部組織を庇護しつつ皮膚病巣のみに充分な線量を照射し得る利点かある.わが国でも昭和3年に東大から報告されているが,その後,管球のLindemann硝子が破壊しやすく,高電圧,高湿度に適しないため一般には使用されずにいた.ところが1946年にLindemann硝子に代ってberylliumが用いられLindemann硝子の欠点が除かれてから,境界線療法は急速に発展し,これによる治験報告が次々と現れて来た.けだし境界線の皮膚に及ぼす影響にっいては既に市川らが詳細に報告し,元来レ線の細胞に対する主な作用は細胞核にありといわれているが,核に形態学的変化の現われる前に当然機能的変化の先行すことが予想される.ところか,少なくとも境界線に関する限り,かかる変化の追究は今日まで全く行なわれていない.そこで余はかかる観点より,ここでは人皮膚について表皮の細胞機能に重要な役割を演ずる核酸代謝及びglycogen代謝に及ぼす境界線の影響を組織化学的に検討すると共に,他方これまた知見の殆んど欠けている皮膚反応或いは皮膚機能に及ぼす影響,更には照射局所の血液像の変化等を検索し,あわせて皮膚疾患の治療成績に言及したいと思う.
  • 岩下 恭三
    1967 年 77 巻 1 号 p. 16-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    余は第1編において人につき境界線の正常皮膚,皮膚反応,皮膚機能,末梢並びに照射局所白血球像への影響,更に皮膚疾患の治験につき記したが,ここでは家兎で実験した成績について述べる.やはり正常皮膚に対する肉眼的,組織学的,又DNA,RNA,glycogenの組織化学的影響を検索し,人との相違を明らかにすると共に,人では実施困難な過量照射の場合についても追究し,更に創傷皮膚,クロトン油皮膚炎皮膚に及ぼす影響を検討した.動物実験的に正常皮膚への組織学的影響は既往にもBucky初め二,三の文献がみられるが,表皮の核酸或いはglycogen代謝に及ぼす影響については武者のDNAに關する業績がみられるにとどまり,他方創傷皮膚,クロトン抽皮膚炎皮膚への影響についてもその知見は後述の如く極めて寥々たるものであつたからである.使用した装置は第1編と同様であり,被検動物はすべて一定期間一定食により餌育した白色成熟雄家兎である.
  • 多田 慶介
    1967 年 77 巻 1 号 p. 24-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
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    乾癬の研究は近年ますます盛んとなり,その病態生化学,病態生理学あるいは治療などに関して多数の報告に接するが,その本態については,今日なお不明とせざるを得ない現状である.乾癬の病理組織学的検索は,Burks & Montgomery,Civatte,Mackee & Foster,Helwigなど,すでに多数の研究者によつてなされており,これらを総括すれば,乾癬表皮におけるもつとも特徴的所見は,不全角化を伴なう角質増殖と,表皮突起の延長による表皮肥厚であり,さらに真皮における血管拡張,細胞浸潤もまた重要な所見である.しかしながらその發症機転については,Burks & Montgomeryらは,乾癬のもつとも早期に起る変化は,表皮における角質増殖と表皮肥厚であると述べ,Helwigらは真皮における血管系の変化を第一にあげているなど,一定の見解に達していない.一方,近年皮膚病変を代謝面から捉えようとする試みが盛んにおこなわれるようになり,その手段として,組織化学的方法が数多くとりあげられてきた.とりわけ生体の物質代謝に重要な役割を演ずる各種の酵素活性を,組織化学的に検索しようとする試みが盛んになつてきた.角化過程に関する代謝機構の組織化学的研究は,Ro-hman,Gruneberg & Szakall,Flesch & Esoda,そのほか多数の研究者によつておこなわれているが,これらは乾癬における異常角化を究明する手がかりとなると考えられる.さらに乾癬の組織化学的特徴である不全角化と表皮肥厚については,Braun-Falco,Steigleder,Spier & Caneghemらによつて詳細な研究がなされている.そのほか各種の酵素活性研究の一端として,乾癬をとりあげた報告は数多い.しかしながらこれまでの研究の多くは,乾癬のある病期における代謝機構の一断面を捉えたものが大部分であり,したがつて報告者によつて,その結果にかなりの相違が存在する.疾患における物質代謝の検索は,このようなある病期のみのものでは不充分であることはいうまでもないことで,その発症から疾患の完成,治癒過程,さらには發症の全過程をも含めて,全般的に検索することが必要である.このような観点に立つて,乾癬における酵素活性を組織化学的に系統的に検索した報告は極めて少ない.Braun-Falcoらは乾癬患者の無疹部皮膚,病巣部,さらに副腎皮膚ホルモン軟膏療法後の軽快皮疹部について,それぞれ組織化学的に検索を加え,乾癬患者の無疹部皮膚においても,すでに種々の代謝異常がうかがわれたと述べていることは,非常に興味深い.また近年,副腎皮質ホルモンの臨床的応用が次第に盛んになり,それの乾癬に対する影響を研究する方法として,組織学的,組織化学的に検索した報告も多数見受けられる.
  • 長谷川 輝彦
    1967 年 77 巻 1 号 p. 40-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
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    家兎睾丸に病原性スピロヘータ・ニコラス株を接種,約2週後睾丸炎を認めた睾丸を摘出して組織を細切して,遠心分離によりスピロヘータを分離して,ただちにオスミウム固定,rigolac-methacrylate包埋,切片はウラニル染色を行なつて日立HU-11A電子顕微鏡で観察した.又一部は5%グルタルアルデヒド固定後2%燐タングステン酸で染色して検鏡した.
  • 1967 年 77 巻 1 号 p. 41-
    発行日: 1967年
    公開日: 2014/08/28
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    緒言に述べられている如く,本書はまず第一に医学生を対象とし,同時に皮膚科医及び他科の専門医にも役立つように考慮を払つて書かれたものである.
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