日本皮膚科学会雑誌
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122 巻 , 2 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
報告
皮膚科セミナリウム 第82回 脱毛症
  • 苅谷 直之, 伊藤 雅章
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第82回 脱毛症
    2012 年 122 巻 2 号 p. 337-341
    発行日: 2012/02/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    脱毛はさまざまな原因により生じる.日常診療では,円形脱毛症や男性型脱毛症の頻度が高いが,なんらかの全身性疾患の一症候のこともある.脱毛から病態を把握するためには,詳細な病歴聴取と毛髪の形態・脱毛巣の観察が重要である.
  • 伊藤 泰介
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第82回 脱毛症
    2012 年 122 巻 2 号 p. 343-348
    発行日: 2012/02/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    円形脱毛症は,近年では遺伝的素因を背景として毛組織の自己抗原を標的とした自己免疫反応による組織特異的自己免疫疾患と考えられている.さらに病態には免疫学的反応のみならず神経内分泌的側面も大いに関与しているものと推定される.頭部に発症することが多いが,その他の毛組織が障害されることも多い.治療は免疫修飾作用のある方法が効果的であるが,本邦を中心に使用されている治療も複数ある.2010年,本邦における円形脱毛症診療ガイドラインも作成された.
  • 乾 重樹
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第82回 脱毛症
    2012 年 122 巻 2 号 p. 349-353
    発行日: 2012/02/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    男性型脱毛症の遺伝についてはアンドロゲン受容体(AR),ectodysplasin A2 receptor gene,PAX1遺伝子周辺の1塩基多型の関連が報告されている.病態形成には毛器官のアンドロゲン感受性の調節機構として5α-還元酵素,AR,AR共役因子が関与しており,病因メディエーターとしてはTGF-β1,2,dickkopf 1が想定されている.診断にはトリコスコピー所見が有用である.治療には男性はプロペシア内服と5%ミノキシジル外用を,女性は1%ミノキシジル外用を主に用いる.
原著
  • 赤坂 江美子, 馬渕 智生, 矢作 榮一郎, 比留間 梓, 小島 知子, 小澤 明, 伊藤 寿啓, 中川 秀己, 今福 信一, 中山 樹一郎
    原稿種別: 原著
    2012 年 122 巻 2 号 p. 355-362
    発行日: 2012/02/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    従来,乾癬爪病変に対する外用療法の有用性は,臨床現場では高いとの評価は少ない.そこで,簡便な活性型ビタミンD3ローション外用薬単純塗布により,本当にその有用性が低いのか,低いとすれば薬剤の問題か,それとも外用方法に問題があるかの検討を試みた.尋常性乾癬患者30例を対象として,外用アドヒアランスを厳守させて,nail psoriasis severity index(NAPSI)スコア,爪甲病変,爪床病変を観察,評価した.その結果,マキサカルシトールローションを外用した爪のNAPSIスコア変化率は,外用しない爪に比べて有意に高かった.爪甲病変比の変化率も同様に,外用した爪の変化率が外用しない爪に比べて有意に高かった.以上の結果から,尋常性乾癬爪病変に対して活性型ビタミンD3ローション外用療法を実施することで症状は改善し,有用性があることが確認できた.とくに,治療開始時に爪床病変のない症例,爪母に外用した症例ではその有用性に優れると考えられた.また,外用が毎日行われない症例もあり,より外用アドヒアランスをあげるにはどのようにすべきか考察した.
  • 日野上 はるな, 角村 由紀子, 赤松 佳奈, 大畑 千佳
    原稿種別: 原著
    2012 年 122 巻 2 号 p. 363-369
    発行日: 2012/02/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    50歳男性.自宅で飼育していたエイの世話中にエイに右手背を刺され潰瘍が生じた.潰瘍は抗菌薬投与,外来での局所処置では改善しなかったが,デブリードマン手術後に急速に上皮化し,受傷後3カ月目に治癒した.エイは尾に毒棘をもち,刺されると強い疼痛を伴う難治性の潰瘍が生じ,時には死亡することもあることから,人間にとって最も危険な海洋生物のひとつとされる.本邦からの淡水エイ刺傷の報告は過去になく,エイ刺傷において問題となる受傷直後の疼痛コントロール,時に深部まで達する難治性潰瘍の治療につき認識しておく必要があると考えた.
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