日本皮膚科学会雑誌
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88 巻 , 5 号
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  • 林 懋, 渡辺 千絵子, 松岡 公代
    1978 年 88 巻 5 号 p. 335-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    妊娠9ヵ月で発症した24歳,初産婦にみられた妊娠性疱疹の1例を報告した.臍囲にはじまり,躯幹,四肢に多形紅斑様紅斑,水庖か発生し,これに対してステロイドの内服が奏効した.しかし皮疹は分娩後再燃し,全身に拡大,著明な水疱形成がみられた,その後皮疹は徐々に軽減,再開した月経毎に再燃を繰り返したが,全経過約11ヵ月で治癒した. 病変部皮膚の基底膜に補体 (Clq, C3, C9) の著明な沈着,軽度ではあるが免疫グロブリン (lgG )の沈着をみとめた.蛍光抗体間接法では血中抗基底膜抗体としてはみとめられないが,蛍光抗休補体法でいわゆる HG 因子が証明され,吸収試験の結果,本因子は lgG であることが確められた.更に HG 因子は再発を繰り返した約6ヵ月にねたって証明され,しかも臨床経過とほぼ平行してその抗体価が推移してみられたことから,本因子 (lgG) による Classical pathway を介しての補体の活性化が妊娠性疱疹の発症病理に重要な役割を果すことが推定された. シナホリンによる貼布試験,皮内反応(24時間判定)が共に陽性を示し,6ヵ月後の再検にて陰転化したことから,遅延型免疫反応が暗示され,上記蛍光抗体法の所見と考えあわせ,ゴナトトロピンに関連した自己免疫疾患である可能性が示唆された.しかし胎盤に対する血中抗体の検索では妊娠性疱疹に特異的所見は見出されず,確証は得られなかった.また妊娠36週における血中プロゲステロン定量で異常低値を示したが,本症におけるその意義については不明であった.  
  • 服部 瑛
    1978 年 88 巻 5 号 p. 347-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    汎発性常皮症の細胞性免疫の態度について検討した.その結果,(1)末梢血中の T リンパ球の減少,ツベルクリン反応や DNCB 貼布試験による遅延型皮膚反応の減弱化を認めた.これらの異常は,特に,本症の重症型であるタイプ3 (Barnett) において顕著であり,また抗核抗体,リウマチ因子の出現頻度は逆にタイプ3で高かった.(2)しかしながら一方,本症リンパ球は,本症患者尿中より分離したムコ多糖画分を添加抗原とした際,皮膚硬化惹起能を有するムコ多糖画分(発病因子)に対し特異的に感作されていることを leukocyte migrationinhibitiontest および lymphocyte transformation test で確認した. (3)さらに本症患者リンパ球は,しばしば同種および自己の培養線維芽細胞を傷害することを観察し,また上述の発病因子の添加により傷害性の増強が示唆された.これらのことは発病因子と目されるムコ多糖画分は,直接的に皮膚に硬化病変を惹起するとともに,一方では患者リンパ球を感作し,感作リンパ球を介して本症の病態生理に関与している可能性を考えることができる.
  • 桑原 京介
    1978 年 88 巻 5 号 p. 359-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    各種上皮性腫瘍を主として螢光法 (Falck & Hillarp) をもちいて腫瘍巣中にみられるメラノすイトにつきその位置および分布, Dopa にもとづく特異螢光の有無,そしてかかるメラノサイトと腫瘍細胞のメラニン保有の程度等の関係につき検討し,えられた所見のうち主なものは下記する如くである.1, 良性非母斑性黒色上皮腫第 U 型では腫瘍細胞は豊富にメラニンを含有し,基底層に.位置するメラノサイトは特異螢光を有する例とこれを欠く例とがあった.また螢光性メラノサイトの樹枝状突起は明瞭でなかった. 2.良性非母斑性黒色上皮腫中間型にあってはメラニンを含有する基底細胞様細胞増殖部では明瞭な樹枝状突起をもつ螢光性メラノサイトが主として基底層に位置し,メラニンにとぼしい有縁細胞様細胞増殖部では腫瘍細胞間に螢光性メラノサイトの共棲をみた. 3.脂漏性角化症由来の表皮内表皮腫の1例では,表皮内巣を構成する腫瘍細胞はメラニンを含有し,その間に多数の螢光性メラノサイトの共棲をみた. 4.色素性基底細胞上皮腫では腫瘍巣中に多数のメラノサイトの共棲をみる部もあったが,特異螢光を発するものと欠くものとがあった.螢光性メラノサイトはメラニンにとぼしい腫瘍細胞巣にみられ,特異螢光を欠くメラノサイトはかなりメラニンを有する腫瘍細胞巣にみられ,その樹枝状突起は長く,太く,胞体も大型であった. 5.乳房外 Paget 病にあっては軽度な病変ではメラノサイトは基底層に主として位置し,病変が高度になるにつれてメラノサイトは基底層をはずれ,腫瘍細胞巣を囲む有縁細胞間あるいは腫瘍細胞間にみられる.これらメラノサイトはいずれも特異螢光を発し,明瞭な樹枝状が突起を示し, Paget 細胞内のメラニンはないか少量である. 6.老人性角化症萎縮型では,基底層より1~2層上層あるいはメラニンにとぼしい腫瘍細胞間に螢光性樹枝状メラノサイトをみとめた. 7,有棘細胞癌中メラノサイトの共棲をみた例は,poorly keratinizing squamous cell carcinoma 2例と pseudoglandular squatnous cell carcinoma 1例であった.腫瘍細胞内にメラニンはなく,メラノサイトは特異螢光を発し,明瞭な樹枝状突起を有していた.以上の成績をもとにソラニンで充満したメラノサイトが基底層をはずれ,腫瘍巣中に共棲する病変を通覧すると Paget 病を除けば基底細胞様細胞の増殖を特徴とする疾患のようにおもわれた.
  • 萩山 正治
    1978 年 88 巻 5 号 p. 373-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
  • 1978 年 88 巻 5 号 p. 377-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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