日本皮膚科学会雑誌
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118 巻 , 1 号
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皮膚科セミナリウム 第33回 皮膚と老化
  • 後藤 眞
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第33回 皮膚と老化
    2008 年 118 巻 1 号 p. 1-5
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    一元的に老化,特に個体の老化を科学的に理解することは難しいが,ある種のモデルを用いることにより理解が容易となる.老化現象を可能な限り圧縮再現させ,単純化したモデルとして,早老症と呼ぶ疾患群がある.Down症を除きそのすべてが遺伝病であり,なかでも通常の老化を最も忠実に再現した疾患としてWerner症候群が注目を集めている.皮膚を含め,モデル疾患としてのWerner症候群と老化の異同につき概説する.
  • 小林 裕美, 石井 正光
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第33回 皮膚と老化
    2008 年 118 巻 1 号 p. 7-16
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    老化に伴う皮膚の代表的な変化である老人性色素斑,しわ,たるみに対して現在,行われている外用療法やケミカルピーリング,レーザー療法,手術療法について概説した.これらの方法のうち,レチノイン酸外用やケミカルピーリング,レーザーを含めた光線療法などには,つや・はりの低下,毛孔の開大を含めた皮膚の老化全般に対する効果も期待されている.加えて全身の老化対策ともなる食や漢方のアプローチについても言及した.
  • 船坂 陽子
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第33回 皮膚と老化
    2008 年 118 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    高齢化社会の到来とともに,光老化に対する関心は高まっている.本稿では,光老化によるシワの発症メカニズムについて述べ,シワの予防および治療について概説した.
原著
  • 山本 都美, 増澤 幹男, 増澤 真実子, 谷田 有里佳, 新山 菜々子, 勝岡 憲生, 上前 峰子, 早川 和重
    原稿種別: 原著
    2008 年 118 巻 1 号 p. 23-27
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    当科においてこの数年で90歳以上の超高齢の頭部血管肉腫3例を経験した.いずれも転移はなく,病変は原発巣のみであった.今回超高年齢を考慮し,電子線を1回2.5 Gy,計28回で総線量70 Gyの短期大量分割照射療法のみを施行した.その結果,3例とも急性放射線皮膚炎を起こさず全身的副作用もなく腫瘍病変に著効が認められた.このため治療開始後6週間で退院が可能で,その後もそれぞれ6カ月,1年5カ月,2年の間,再燃なく順調な経過を取っている.この70 Gyの大量電子線分割照射法は超高齢者には副作用がほとんど起こらず,短期入院で終了できるため,QOL上極めて有用と考えられた.
  • 安齋 眞一, 福本 隆也, 木村 鉄宣
    原稿種別: 原著
    2008 年 118 巻 1 号 p. 29-36
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    2001年4月より2005年12月までの57カ月間に札幌皮膚病理研究所で皮膚原発有棘細胞癌(SCC)と病理診断した検体のうち691例について検討を行った.病理報告書の記載から,Ackermanらの分類に従って,日光角化症型,Bowen病型,ケラトアカントーマ型,その他,と分類した.性別では,男性325例(47.0%),女性366例(53.0%)であった.切除時年齢は,男性例は平均75.2歳,女性例は平均84.4歳であり,合計では平均80.1歳であった.発生部位は顔面が最多で59.0%,ついで下肢が14.0%,上肢が12.4%,の順であった.各病型の発生数を見ると日光角化症型が332例(48.0%)と最も多く,ついでBowen病型が144例(20.8%),ケラトアカントーマ型は87例(12.6%)であった.部位別に見ると顔面では圧倒的に日光角化症型が多く(68.6%),躯幹や四肢ではBowen病型が多くを占めていた.その他と分類した128例のうち,外傷性瘢痕(熱傷瘢痕を含む)に伴うと判断された症例は,19例であった.我々のデータでは,現在の日本人のSCCは,顔面に最も多く発生し,さらに前駆病変としては日光角化症が圧倒的に多いということが明らかになった.日本人のSCCも紫外線の影響によるものが増加してきていることが明らかになり,今後の紫外線防護の啓発や日光角化症の確実な診断・治療が重要になると考えられる.
  • 林田 清芽, 細川 知聡, 蜂須賀 淳一, 城戸 真希子, 吹譯 紀子, 深川 修司, 師井 洋一, 占部 和敬, 古庄 憲浩, 林 純, ...
    原稿種別: 原著
    2008 年 118 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    本邦において足底に加えて手掌,手背,足背の色素性母斑の有病率や,色素性母斑の経年的な変化の追跡調査などの報告は少ない.さらに乳幼児に関しては,色素斑の疫学的報告は海外をあわせてもかなり少ない.そこで我々は,石垣島に在住の就学前の0歳から6歳の乳幼児に対し,2004年と2006年に計1,011例の検診を行い,手足の色素性母斑を統計学的に検討した.部位別の有病率は露光部である手背が最も多く5.7%であり,ほか手掌2.5%,足底3.3%,足背2.2%であった.また年齢別による有病率は0歳~1歳は3.6%であったが,その後徐々に増加し,3歳で約16%まで増加した後は横ばいであった.色素性母斑の部位による大きさには有意差はなかったが,足底にある例は他部位より大きい傾向にあった.2年間の追跡調査では,2004年に存在していた色素性母斑11例中5例(45.5%)は存続し,6例(54.5%)では消失していた.2004年に色素性母斑を全く認めなかった78例中,2006年に新たに色素性母斑が出現していた例は13例(16.7%)であった.今回の調査によって,乳幼児の手足の小型の色素性母斑は,自然消失する例も多いが,新生する例も多い事が明らかになった.
速報的小論文
  • 高橋 隼也, 奥野 公成, 角田 孝彦, 森山 達哉
    原稿種別: 速報的小論文
    2008 年 118 巻 1 号 p. 43-46
    発行日: 2008/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    症例1:23歳女性.市販のローヤルゼリー製剤を初めて服用後,鼻汁,心窩部痛,咳,呼吸苦,膨疹が出現した.非特異的IgE 170 IU/ml.ミツバチの特異的IgEクラスは0.製剤を用いたプリックテストでローヤルゼリー陽性,ミツロウとプロポリス(10%)陰性.症例2:24歳女性.ローヤルゼリーが含まれる食品で2回即時型アレルギー歴あり.顔全体の搔痒,喉頭違和感,眼瞼や手足の浮腫が出現した.ミツバチの特異的IgEクラスは0.プリックテストでは,ローヤルゼリーカプセル製剤の内容物で強陽性が確認された.患者血清を用いた免疫ブロットでは,症例1,2とも,従来報告のある47 kDa,55 kDaの他に,新規の65–70 kDaの抗原タンパク質が検出され,ロイヤルゼリーの新規アレルゲンと考えた.
学会抄録
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