日本皮膚科学会雑誌
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69 巻 , 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 江本 侃一, 武田 克之, 清水 庸久, 青井 彪
    1959 年 69 巻 6 号 p. 527-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
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    皮膚疾患と肝障害の関連については,湿疹様変化の際に両者の間に悪循環を認めた三宅教授の業績を始めとして既に多くの報告がある.内因性皮膚疾患を皮膚機能と肝機能の面から検討した教室の一連の成績からみても,肝機能の障碍が皮膚疾患の素因を形成することは明らかである.従つて,皮膚疾患にたいする種々の肝機能亢進剤,肝庇護剤の治験報告は非常に多いのであるが作用機転に触れた人は比較的少ない.
  • 鹿島 良哉
    1959 年 69 巻 6 号 p. 541-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    眼,口腔,外陰,皮膚等に各種発疹を併発する所謂粘膜皮膚眼症候群は,1876年Fuchsにより,Herpes iris conjunctivaeとして始めて記載されたが,其の後,Fiessinger-RenduのEctodermose erosive plurio-rificielle,Stevens-Johnson氏症候群,Baader,のDermatostomatitis,BehcefのTriple Symptom Complex(Behcet氏症候群)等,種々の命名がなされ,更にLipschutzのUlcus vulvae acutum,Reiter氏症候群,Kumerのchronische rezidivierende Aphthosis等,類似の症候群をも加えて,その命名は混乱し,特に近年これらをめぐつて盛な論争がなされている.これらの病因は,併し,依然として不明であるか,最近Virus学の進歩により,特にVirus説に論議か向けられて居り,又,本症候群と多型溶出性紅斑との異同についても種々論議が行われている.著者も最近.本症候群の6例を詳細に観察する機会を得たので,特にその病理組織学的観点よりその発生病理を考察し,併せてHebra以来の古典的多型滲出性紅斑のそれとの比較を試みた.その結果2,3の興味ある知見を得たので報告する.
  • 大橋 一郎
    1959 年 69 巻 6 号 p. 558-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    皮膚とアミノ酸,特に含流アミノ酸との間に密接な関連のあることはKeratinizationに於けるCystine,Methionine形成に於けるTyrosin等の事例を挙げる迄もなく,広く知られている処であり,又他方色々の含硫アミノ酸製剤が湿疹その他の所謂アレルギー性皮膚疾患に対し,臨休的治効を現すことに就いても既に幾多の報告がみられている.処が,皮膚の角化乃至色素形成に於ける含硫アミノ酸の問題は暫らくおき,所謂アレルーギ性皮膚疾患に対する合硫アミノ酸の治効に就ては,その殆ど総てか単なる臨林的治療報告に止つて居り,その作用機序に至つては僅かに市川,新妻等のArthus現象,Shwartzman反応を標とした業績が見出し得られるに過ぎない.そこで余は今回,斯様な作用機序を出来得る丈明らかにし,以て臨林的応用への基礎たらしめんと企図し,代表的含硫アミノ酸であるMethionine,Cystine,Cysteine,Taurinの四者を選んで,人体及び動物につき皮膚を中心に色々の方面から系統的に検討を進めてみた.之等含硫アミノ酸の皮膚内及び血清内遊離アミノ酸に及ぼす影響,諸々の皮膚機能,皮膚反応,皮膚毛細血管Arthus現象に及ぼす影響,更に下垂体乃至副腎との関連等がその主なる研究対象であるが,之によつて聊か新しい知見を加え得たので,以下順を追い之等の成績を記述すると共に少しく卑見を加えてみたいと思う.
  • 中山 重男
    1959 年 69 巻 6 号 p. 611-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    皮膚科領域に於けるブドウ球菌(以下ブ菌とす)に就ては既に土肥,浅野,浅井等による伝染性膿痂疹の原因菌としての調査或は村本のEpstein反応による分類等の研究があるが,最近は石渡・黒沢,今井,の感染アレルギーと関連した報告等がある.現在ペニシリンを初め多くの抗生物質が発見,使用されると共に,ペニシリン耐性ブ菌が増加し,又それに基くと推定される膿痂疹が多くなつたと伊藤・吉峯等は報告している.著者は皮膚疾患より分離したブ菌に就てその生物学的性状を検討すると共に,諸種抗生物質感受性試験を行い,ペニシリンその他の抗生物質に対する耐性菌出現の実情を把握することに努めた.一方ファージ型別によつて皮膚疾患起炎菌の型別分類も行つた.その結果ブ菌が皮膚科領域に於て病原菌として占める位置を改めて確認すると共に,本菌による皮膚疾患の治療に寄与する所見を得た.茲にそれらの成績を一括報告する.
  • 笹井 陽一郎
    1959 年 69 巻 6 号 p. 632-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    グリコーゲンは組織化学的に証明出来る多糖類としてClaude Bernard以来数多くの研究がなされて来た.即健常皮膚に就てはBollinger et al.,Stoughton et al.,Montagna et al.,Warren,Dupre,Braun-Falco等の検索があり,汗腺の分泌機能との関連に於てはMontagna et al.,Shelley et al.,Rothman,Cor-mia et al.,小堀他等の報告をみる.更に病変部所見としてBraun-Falco,Steigleder等はアカントーゼを呈する疾患に於て.表皮突起中央部に高度のグリコーゲン蓄積あるを指摘してアカントーゼとの関係につき論じ,Steinerは萎縮性病変部よりも増殖性の過程にあるものに屡々より多量のグリコーゲンが蓄積するのを観察している.しかしかゝるグリコーゲン蓄積の意義に関しては各種の病理学的及び実験的観察に基く臆測がなされているに過ぎない.即ちBunting(動物表皮の創傷),Bradfield(雪状炭酸),Washburn(火傷),Lobitz et al.(スコッチテープ剥離実験),Argyris(Methylcholanthrene塗付実験)等は細胞増殖とグリコーゲン蓄積との間に関連あることを指摘している.しかしながら組除こ於けるグリコーゲン蓄積の証明は唯単に検索を行つた期相に於けるグリコーゲン蓄積の状態を示すものであつて,いわば動的な過程を静的な面で捕えているに過ぎず,表皮に於けるグリコーゲンの蓄積を論ずるにあたつては,その動的の過程に対する観察が必要となつて来る.
  • 石戸谷 忻一, 石田 昭雄
    1959 年 69 巻 6 号 p. 638-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
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    黒毛舌症は1888年Brosinにより始めて記載され,戦前までは稀有症の1つに算えられていた.併し,近時各種抗生物質等の普及に伴い本剤投与中,屡々舌の黒色化を呈することが指摘され,本症と抗生物質との関係は諸家により注目されている.吾々は最近,抗生物質投与とは無関係と思われる本症の2例を経験したので,その大要を述べると共に,自験例を含む本邦に於ける本症の85例について試みた統計的観察の概略を報告する.
  • 1959 年 69 巻 6 号 p. 108e-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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