日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
112 巻 , 12 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
生涯教育講座
  • 天谷 雅行
    原稿種別: 生涯教育講座
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1569-1575
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    The structural integrity of the skin is maintained by cell-cell adhesion mediated by desmosomes, which has desmoglein as an important transmembrane component. Now it is known that desmoglein is targeted by two skin diseases, pemphigus and staphylococcal scalded skin syndrome (SSSS). Pemphigus is a group of autoimmune blistering diseases of the skin and mucous membranes that are caused by IgG autoantibodies against desmoglein. Patients with pemphigus vulgaris and pemphigus foliaceus have IgG autoantibodies against desmoglein 3 and desmoglein 1, respectively. Even complex clinical variations of pemphigus are logically explained by desmoglein compensation theory. SSSS and its localized form, bullous impetigo, are caused by exfoliative toxin (ET) produced by S. aureus. Now it is Known that all three serotypes of ET, ETA, ETB, and ETD specifically recognize desmoglein 1 and digest desmoglein1 once after glutamic acid residue 381 between extracellular domains 3 and 4.
原著
  • 小林 美幸, 中瀬古 裕乃, 秋田 洋一, 玉田 康彦, 松本 義也
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1577-1583
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    日光角化症を中心に,Bowen病,表在型基底細胞癌に対して,5-aminolevulinic acid(以下ALAと略す)の外用後,エキシマダイレーザーを照射する光線力学的療法(photodynamic therapy:以下PDTと略す)である外用ALA-PDTを行った.日光角化症の患者34名,48病変,Bowen病の患者15名,20病変,表在型基底細胞癌の患者1名,4病変において,その有用性を検討した.その結果,1回のALA-PDTにて病変部が消失あるいは50%以上縮小した割合は,病巣別にて日光角化症では83.4%,Bowen病では65.0%,表在型基底細胞癌では100%,症例別にてそれぞれ88.2%,66.7%,100%であった.外用ALA-PDTは侵襲が少なく,整容的に優れており,高齢者にも少ない負担で施行でき,表在性皮膚悪性腫瘍に対して有用な治療法の1つと考えられた.
  • 橋壁 道雄
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1585-1591
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    当科における全身性強皮症患者60例に高周波皮膚エコーを用いて,右前腕,右手背,右中指の真皮厚,真皮エコー強度を測定し,健常人60例と比較検討し,更にmodified Rodnan total skin thickness scoreとの相関を検討した.SSc群は健常人との比較では,測定した3部位においていずれも有意に真皮厚が厚く,エコー強度は低かった.また,diffuse cutaneous SSc群とlimited cutaneous SSc群の比較では,m-Rodnan TSSは有意にdSSc群のスコアが高く,エコー上では,dSSc群の方が真皮厚は厚く,エコー強度は低かった.mRodnan TSSと真皮厚では3部位とも正の相関が見られ,一方,エコー強度とは負の相関が見られた.皮膚エコーは簡便で侵襲がなく,SScにおける皮膚硬化の評価や治療効果の判定に有用と思われた.
  • 村澤 章子, 木村 鉄宣
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1593-1600
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    全身の色素細胞性母斑1162例の病理組織学的検討を解剖学的部位別に行った.全身を頭部,顔面,頸部,胸部,腹部,背部,腋窩,鼠径,陰部,上肢,手掌,手背,下肢,足底,足背,粘膜,爪部の17部位に分けて検討した.17部位は,腫瘍細胞の存在部位(境界型,複合型,真皮型)により分類すると8つの,臨床病理組織型(Unna型,Miescher型,Spitz型,Clark型)により分類すると6つのグループに分けられた.また,腫瘍細胞の存在部位と臨床病理組織型の両者の点から検討すると,全身各部は(a)真皮型・Miescher型が多い頭部,顔面,(b)真皮型・Unna型が多い頸部,体幹,四肢,(c)境界型・Clark型が多い足底,手掌の3つのグループに分類できた.色素細胞性母斑の解剖学的な部位特異性を理解することは,色素細胞性母斑の正確な病理組織診断と,発生機序の検討に役立つと思われた.
  • 安齋 眞一, 三砂 範幸, 窪田 卓, 岡田 理, 西巻 啓子, 藤田 幸子, 米田 耕造, 真鍋 求, 三原 一郎
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1601-1610
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    我々は脂腺腫瘍の新しい分類を提唱する.この分類では,良性腫瘍はすべて脂腺腫とし,悪性腫瘍は低悪性度脂腺癌と脂腺癌の2型に分類される.この分類に基づき,Muir-Torre症候群の1症例から得られた10腫瘍について組織学的に検討したところ,10腫瘍のうち1腫瘍は脂腺癌,7腫瘍は低悪性度脂腺癌,2腫瘍は脂腺腫と診断された.Ackermanらは従来の脂腺腺腫はすべて脂腺癌であり,さらにMuir-Torre症候群で見られる脂腺分化腫瘍はすべて脂腺癌であると主張しているが,自験例の結果はこの主張と一部相反するものと思われる.
  • 田中 千洋, 白崎 文朗, 和薬 孝昌, 長谷川 稔, 谷内 克成, 佐藤 伸一, 山崎 雅英, 駒井 清暢, 横山 仁, 竹原 和彦
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 12 号 p. 1611-1616
    発行日: 2002/11/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    症例は18歳女性.2000年2月頃から右上肢にしびれを認め,同年8月頃から両足背に分枝状皮斑が出現し,下腿に拡大した.皮斑の生検で真皮から皮下脂肪組織の小血管に血栓を認め,ループス抗凝固因子と左深部静脈血栓の存在から本症例を原発性抗リン脂質抗体症候群と診断した.抗血小板剤と抗凝固剤の内服を開始したが皮斑は上肢・体幹に拡大し,2001年10月に突然,栄養動脈塞栓によると考えられる右手正中神経麻痺が出現した.劇症型への進展を考慮し,ステロイド内服,4回の免疫吸着療法と後療法としてメチルプレドニゾロンパルス療法を行ったところ,ループス抗凝固因子は陰性化し,皮疹の拡大や神経症状の新たな出現はみられなくなった.また,右手の神経麻痺もほぼ消失した.
学会抄録
feedback
Top