レックリングハウゼン病の27歳女性の腹部の大小のレックリングハウゼン斑に対してフォトRF〔IPL(intense pulsed light)とRF(radio frequency)を同時に照射する装置〕及び活性型ビタミンD
3誘導体(マキサカルシトール)軟膏外用の併用療法を患者の同意を得て行った.①フォトRF照射+活性型ビタミンD
3誘導体(マキサカルシトール)軟膏外用併用②フォトRF照射単独③活性型ビタミンD
3誘導体(マキサカルシトール)軟膏外用単独④無処置の4つの領域に等分割し治療効果を比較検討した.①が最も小レックリングハウゼン斑が淡色化した.病理組織学的所見では,表皮基底層のメラニン顆粒の減少と,真皮浅層の血管周囲性のメラノファージの減少を認めた.色彩計計測によるL*a*b*表色系による評価でL*値が増加した.これらの結果から,フォトRFと活性型ビタミンD
3誘導体軟膏外用の併用療法はレックリングハウゼン病の色素斑に安全で有効な新しい治療方法の一つとなり得ると考えた.
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