日本皮膚科学会雑誌
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70 巻 , 11 号
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  • 1960 年 70 巻 11 号 p. 1061-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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  • 黒田 和夫
    1960 年 70 巻 11 号 p. 1067-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    カンジダ症(Candidiasis,Candidamykose,Candidose)とはCandida属中のCandida albicansを主な病源菌とする疾患の総稱で,皮膚,粘膜,内臓等に病変を生じ,稀に重篤な全身感染を起す,近時抗生物質投與による本症の誘発ならびに憎惡が問題とされて以来各臨床領域の関心を集めるに至つたが,その由来は甚だ古く,既に18世紀末には一独立疾患として鵞口瘡Soorの名が用いられたという.かかる口腔粘膜の罹患についで皮膚における本症も注目され,皮膚鵞口瘡Hautsoorの名稱が用いられた.Candida albicansは1839年始めてLangenbeckによつてチフス患者の剖檢時に腸管内で発見され,この菌はのちRobin(1853)によつてOidium albicansと稱された,以来本菌にたいしてSyringospora,Monilia,Endomyces,Myceloblastanon等の属名が與えられ,このうちわが國に於いてはMyceloblastanon,欧米に於いてはMoniliaの名稱が廣く医学界に通用した.これらのうち無子嚢酵母の1群にたいしてCandidaなる一属を新設したのがBerkhout(1923)で,現在に於いてはこの名稱が広く一般に用いられている.カンジダ症はわが國に於いては太田の提案によつて酵母菌症(Blastomykose)に屬せしめられ,この名稱で呼ばれることがb\々であつた.しかしこのうちにはCandida以外の酵母様菌による疾患も含まれた.特にCandidaによる疾患を指す病名としては鵞口瘡菌症(Soormykose),モニリア症(Moniliasis),最近ではカンジダ症(Candidiasis)等の名稱が混用され,用語上の混亂を免れなかつた.高橋は酵母様菌(yeast like funi)による疾患を分芽菌症と総稱し,このうちCandidaに屬する菌,特にCandida albicansによるものをカンジダ症とすることを提唱したが,以来次第にこの名稱が廣まつてきた.本症は既に述べた如く,各科領域にみられるので,皮膚カンジダ症,肺カンジダ症あるいは膣カンジダ症の如く,罹患部位を冠して呼ばれることが多い.わが國に於ける皮膚カンジダ症は大正9年條本による第1例以来,多数の報告があるが,そのうち高橋(信),中村,樋口の論述が詳細である.篠本の例は臨床的に前頭,前額,前頸部限局した膿痂疹性濕疹類似の病像を示した男兒であり,高橋(信)は乳兒寄生性紅斑と指趾間糜爛の2病型を報じ,中村はこれに爪囲炎を追加し,更に上口唇に限局性の紅色糜爛を有する男兒の1例を観察して,酵母菌性皮膚糜爛症として記載した.樋口は自驗の51例を乳兒寄生性紅斑,間擦疹,指趾間糜爛,分芽菌性肛囲濕疹,乳房分芽菌症,口角糜爛症,頑癬状分芽菌症,水治または濕布による分芽菌症および分芽菌性爪甲炎に分つた.高橋・黒田は浅在性皮膚カンジダ症を間擦疹型,播種型,爪並びに爪囲型の3型に大別し得るとしたが一般に本症の臨床像は多様であり,かつ症例数が比較的僅少なため,その特徴を正しく把握することは必ずしも容易ではない.わが國に於いて皮膚カンジダ症から分離された菌は始め鵞口瘡菌(篠本)と呼ばれたが,太田は菌学的研究の結果,その典型菌にMyceloblastanon cutaneum Otaの新名を與え,なおその類似菌としてMycelobla stanon gifuense Taniguchiをも記載した.その後本症研究者の発表した菌名としては上記Myceloblastanon cutaneumのほか,Myceloblastanon cutaneum var.Takahashi(高橋信),Cryptococcus(中村,樋口),Candida albicans(高橋・黒田)等が擧げられる.中村は分離した14株中12株を,糖醗酵に僅かの異同を認めたが,Myceloblastanon cutaneumと同定し,他の2株は紅色の集落を作る1種のCryptococcusで,いずれも病原性を有するとした,樋口は57株を分離して,病原性を有する本型菌と非病原性の異型菌とに分ち,更に前
  • 竹内 勝, 麻生 和雄, 並木 徳重郎
    1960 年 70 巻 11 号 p. 1101-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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    皮膚疾患発生の内因の1つとしてビタミンB群の代謝異常と肝障碍の占める位置は軽視出来ない.皮膚はTCAサイクルの活動が弱く,呼吸と解糖が不円滑である(圖1).このため好気的酸化作用(呼吸)を賦活し,サイクルの活動を円滑ならしめるB群の代謝異常があると,皮膚代謝障害を誘発し易いことは当然であろう.橋爪のウサギ及びラッテの皮膚乳酸量は他臓器のそれの2~3倍であるに拘らず,皮膚のTCAサイクルの代謝物は他臓器の1/2~1/3に過ぎないので,皮膚は解糖と呼吸が非常に不均衡になると想像した.私どもの測定によつても皮膚の呼吸は腦・肝の1/15~1/10にすぎず,一方乳酸量は他臓器のそれを越えている(圖1.表1).從つて不完全な皮膚代謝の賦活にビタミンB群と共にリポ酸の効用が期待される.皮膚に於けるTCAサイクルの存在は,Barronの如く,これを否定しピルビン酸はTCAサイクルを経ずしてコハク酸→←フマール酸系を経て利用せられるものであると説くものもあるが,Lernerは次の諸事実から,他臓器と同様皮膚にあつてもTCAサイクルは存在し,解糖によつて生じたピルビン酸を,より高エネルギーを生ずるこのサイクルを通して利用するものであると述べ一般に支持せられている.即ち1)人の汗中にクエン酸が証明せられ,2)ピルビン酸,コハク酸,α-ケトグルタール酸の添加が皮膚呼吸を増加せしめ,3)ピルビン酸脱水素酵素,コハク酸脱水素酵素が皮膚で証明せられ,更に4)B1・B2・ニコチン酸・パントテン酸などのTCAサイクル代謝の主要な補酵素が皮膚に証明せられるなどの事実がある.Barronは皮膚にisocitric dehydrogenaseが証明されなかつた所から,皮
  • J. Ferreira-Marques
    1960 年 70 巻 11 号 p. 1109-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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    皮膚は内外界間の移行器官であるが故に,その組織学的構造並びに生化学的機能は全く特異のものである.組織学的には階と層とより成り,先ず皮下・真皮・表皮という3大階があつて,血液循環,知覚神経系は夫々の階によつて夫々異つた機能を有し,一方,層に就ては,最も代表的な例は表皮で,哺乳動物では5層(種子層・有棘層・顆粒層・透明層・角質層)に分かれ,やはり夫々異つた形態,構造,機能を有している.我々は種々の藥剤(Regaud氏鉄ヘマトキシリン,Heidenhain氏鉄ヘマトキシリン,Altmann氏法,中性赤-Janus緑B生体染色,等によるミトコンドリアの染色;鍍銀法;オスミウム酸処理;等)を用いて表皮の生化学的研究を行い,顆粒層ではGolgi器官は全く存在せず,ミトコンドリアは著明に減少,散在,乃至変性しているという結果を得た.周知の如く,ミトコンドリアは細胞呼吸の自律器官である.ケラトヒアリン層(顆粒層)に於けるミトコンドリアの変性,欠如と同時に,有棘層の上2/3(手掌,足蹠,陰嚢;角皮症;等の際)に大量のグリコーゲンが存在する.この事実は又組織学的にも,ケラトヒアリン細胞が多数の細胞層(掌蹠等)の爲に,一方では乳頭血液循環のオキシヘモグロビンから,他方外界の酸素から,杜絶され隔離されているという所見からも指摘される.
  • 早川 康夫
    1960 年 70 巻 11 号 p. 1110-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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    皮膚病原糸状菌がケラチン分解能を有することは,すでに定説となつている.それで白癬罹患爪甲のアミノ酸を,ペーパーパーチシヨンクロマトグラフィーによつて定性を試み,健康人爪甲と比較したので,以下にその成績を記したい.
  • 林 藤之
    1960 年 70 巻 11 号 p. 1113-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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    Kinsell-Kopeloff1)(1941)によりAnaphylaxie Shock時に白血球の減少と共に血小板の減少がみられることが報告されてから,約10年間の空白をおいてStork-Hoigne2)(1952)がArthus現象,Shwartzman現象発現時にも同様の事実の認められることを確認し,以来,アレルギーの臨床診断に於ける補助的手段として白血球減少指数(leucopenic index)と共に血小板減少指数(thrombocytopenic index)が一應は成書にもとりあげられている.然しながら文献を繙いても白血球像に就ての文献が夥しく多いのに対し,血小板のそれは極めて寥々たるものであり,まして血小板の変動と白血球像との関連,更にはアレルギー反應と密接な関係にある線維素溶解現象,出血乃至は血液凝固時間,血清電解質,毛細管抵抗等と血小板との関連に就ては殆ど全く顧みられていないと云つてもよい.そこで余は皮膚に現れるアレルギー反應発現時に於ける血小板の変動を主たる研究対象とし,同時にその際白血球像との関連,又上にあげたような線維素溶解現象その他との相関関係,更にはこれら一連の成績に及ぼす二,三抗アレルギー剤の影響を檢討し,こゝに聊か知見を得たので以下記述しようと思う.動物に於いては皮膚のArthus現象,人では寒冷及び人工蕁麻疹,固定藥疹,つベルクリン反應陽性例に就て行つた成績である.
  • 1960 年 70 巻 11 号 p. 1221-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1960 年 70 巻 11 号 p. 219e-
    発行日: 1960年
    公開日: 2014/08/29
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