当科では,2013年8月から下肢静脈瘤に対するELVeS
®レーザーを用いた血管内焼灼術を開始し,2014年9月までに58例(65肢)に対して施行した.重篤な合併症はみられず,治療効果については良好な結果を示した一方で,約7割の症例で術後の一過性の疼痛や紫斑が出現した.本邦における下肢静脈瘤血管内焼灼術は,主に血管外科を中心に報告されており,皮膚科からの報告は未だない.今後,皮膚科での治療も発展する分野と考え,当科での治療経験についてその有用性と合併症について報告し,今後の血管内焼灼術の展望についても考察する.
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