日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
75 巻 , 11 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 沢田 英穂
    1965 年 75 巻 11 号 p. 817-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    皮膚の色調を決定する因子として,皮膚の厚さ,各種の色素類,皮膚血管等が上げられるが,なかんずく,メラニン色素は大きな役割をもつている.メラニンは動物界及び植物界に広く存在し,その実験的研究は過去数十年にわたり,多数の研究者により,研究発表がなされて来た.現在までその生化学的な面での研究は形態学的研究を遥かに上まわりつつあるが一方形態学的追求についても待たれる所が多い.皮膚のメラニンは古くは真皮において形成され,表皮に転移されるものと考えられていたが,Bloch(1917年)がdopa反応によりdopa液中に皮膚切片を孵卵することにより,表皮基底層に黒色の樹枝状形態をとる細胞が出現することを報告記載し,Blochはこれを一般の基底細胞と同じ発生起源ではあるが特殊な機能を有するものであると考えた.哺乳類メラニン形成とチロジナーゼ活性との関係は黒色腫について確められた.Fitzpatrickは正常皮膚におけるtyrosinase活性の証明として,紫外線照射を行なつた皮膚切片を緩衝チロシン液内にて孵卵することにより,dopa反応と同様の樹枝状細胞の出現することを確認した.しかるに人表皮は組織学的にはMassonにより,マルピギー系細胞と樹枝状細胞とから成立し,前者は表皮の主要成分であり,後者は表皮メラノサイト及びランゲルハンス細胞とに区別したが,メラニン色素は後者の樹枝状細胞のみで作られるという事実はBecker,Jr.,Fitzpatrick,Montgomeryにより記載され支持されている.またHu,Pinkus,Starrico,Fosnaugh,川村,上出,らにより表皮細胞と樹枝状細胞とは詳細に区別されている.さて,表皮細胞がメラニン色素形成能力を有しないことは今日において,これを否定する根拠はなく,樹枝状細胞の内,特にメラノサイトより形成される事実が見いだされている.メラノサイトより形成されたメラニンは,その突起を通じて表皮細胞へ注入され表皮細胞内に貯えられるという説明がなされている.また一方表皮細胞のメラニン貪喰作用の問題,さらにBillinghamによるメラノサイトは有糸分裂を行なつて増殖し基底細胞の分裂像とは異なるという記載,Becker,Fitzpatrick,Montogomeryらによる表皮細胞内にメラニン顆粒は存在せず,メラノサイト内のみに局在するという説明がある.また表皮内に見られる樹枝状要素のうち,ランゲルハンス細胞は今日においてなおその本態に関し幾多の疑問が持たれている.近年光学顕微鏡よりもさらに高度の分解能を有する電子顕微鏡の発達により,人表皮の形態学的研究がPease,Laden,Birbeck,Selby,Chlark,Hibbs,Drochmans,Zelickson,Odlandらに依り盛んに行なわれているが私は上述の問題点について今日なお,疑問の持たれる諸項に関し,電子顕微鏡のlevelにおいて追試し,これを観察したのでここに報告する.
  • Rudolf L. Baer, M.D.
    1965 年 75 巻 11 号 p. 848-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    薬剤の副作用について古来皮膚科学者の間に深い関心が持たれているが,それは皮膚が臨床的に副作用発現の最も頻度高い器官であるからである.
  • 1965 年 75 巻 11 号 p. 849-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
feedback
Top