日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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131 巻, 1 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 発汗と皮膚疾患
  • 藤本 智子
    2021 年 131 巻 1 号 p. 29-33
    発行日: 2021/01/20
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

    多汗症診療における治療選択肢は現在のところ限られている.その中で,患者の生活の質を向上させるため限られた武器(=治療選択肢)の使用方法に精通し,複数を組みあわせることにより,より有効な使用方法を伝えることができるような診療が望まれている.本稿では多汗症における各種治療の特徴と,発汗部位に応じた治療方法の確認,さらに近年新しい外用薬や,医療機器といった治療選択肢が登場したことについて解説する.

  • 栁下 武士
    2021 年 131 巻 1 号 p. 35-41
    発行日: 2021/01/20
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

    後天性特発性全身性無汗症(AIGA)は基礎疾患がなく突如発症する無汗を呈する疾患である.AIGA診療ガイドラインの作成,指定難病に指定されたことで疾患概念が広く知られるようになった.しかしAIGAの病因は未だに解明されておらず,病態解明にむけてさらなる研究が必要な状況である.またAIGAの疫学,病因・病態,鑑別診断や治療について改めて我々の施設での結果やデータの解析も含め解説し,治療後の予後に関しても考察する.

  • 室田 浩之
    2021 年 131 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2021/01/20
    公開日: 2021/01/20
    ジャーナル 認証あり

    汗は体温や皮膚温の調節,病原体への生体防御,皮膚を潤すことで健康な皮膚の状態を保つ作用がある.ところが,ある状況下において,汗は皮膚炎の発症や悪化に関わる原因となる.例えば,余剰な汗が長時間にわたり皮膚表面で密閉された状況で放置されると汗疹を生じやすい.その他,汗とアトピー性皮膚炎の関係について半世紀以上前から議論され続けてきた.本セミナリウムでは皮膚に影響を与える汗の成分と性状,皮膚炎との関係について,これまでのエビデンスをもとに概説する.

原著
症例報告
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