日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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124 巻 , 6 号
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新・皮膚科セミナリウム 太陽紫外線環境と皮膚
  • 上出 良一
    2014 年 124 巻 6 号 p. 1115-1119
    発行日: 2014/05/20
    公開日: 2014/05/26
    ジャーナル 認証あり
    サンバーンは最も普遍的な急性の紫外線傷害の皮膚症状である.24時間をピークに生じ,軽症の場合は軽度の灼熱感とびまん性紅斑であるが,高度になれば浮腫,水疱,びらんを伴った暗紅色斑となり強い灼熱感を伴う.重症の場合は悪寒戦慄,発熱,脱水など全身症状を呈する.皮膚障害はUVBによるシクロブタン型ピリミジンダイマー形成による直接的DNA損傷が主因であるが,UVB, UVAによる酸化的傷害も加味される.多様な炎症メディエータやサイトカインが産生され,炎症細胞浸潤も伴うため,一旦生じた後に抑制することは困難である.一般的に第一選択とされる副腎皮質ステロイドホルモン外用の効果は極めて限定的である.なるべく早期から1日2回のステロイド外用を開始し,1週間続けることが症状回復を早める可能性がある.ステロイドの全身投与も重症例では慣用的に行われているが,十分な根拠はない.むしろ非ステロイド系抗炎症薬がプロスタグランジンによる炎症と疼痛の緩和に有用である.患者には再発予防のため具体的に紫外線防御対策を指導する.
  • 山﨑 文和
    2014 年 124 巻 6 号 p. 1121-1126
    発行日: 2014/05/20
    公開日: 2014/05/26
    ジャーナル 認証あり
    皮膚科医として遭遇する皮膚癌として前癌病変である日光角化症から発生する有棘細胞癌(squamous cell carcinoma以下SCC),基底細胞癌(basal cell carcinoma以下BCC),悪性黒色腫(malignant melanoma以下MM)は代表的な腫瘍であり,そのどれもが太陽紫外線による影響を受けていると考えられている1.太陽紫外線による発癌の疫学的事実,発癌の分子生物学的機序,モデル動物を用いた検証について紹介する.
原著
速報的小論文
  • 竹田 公信, 安澤 数史, 望月 隆
    2014 年 124 巻 6 号 p. 1149-1151
    発行日: 2014/05/20
    公開日: 2014/05/26
    ジャーナル 認証あり
    20歳,男性.2013年7月中旬,起床時に右前腕伸側に圧痛を伴う胡桃大の発赤を見つけた.発赤を見つけた際に,べッド上には充電コードにつながったスマートフォンがあった.受診時,右前腕伸側に34.5 mm×26.0 mmの境界明瞭な潰瘍を認め,その中央部は黄褐色の壊死組織が固着していた.治療開始約1カ月半後には潰瘍は瘢痕治癒した.自験例は就眠中,充電中あるいは作動中のスマートフォンが強く押し当てられ,発症に至ったものと推察された.2014年2月20日,スマートフォンによる低温熱傷の危険性が独立行政法人国民生活センターより公表された.
学会抄録
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