日本皮膚科学会雑誌
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121 巻 , 6 号
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皮膚科セミナリウム 第73回 膿疱症
  • 成澤 寛
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第73回 膿疱症
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1039-1045
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    掌蹠膿疱症は,手足,特に無毛部の手掌・足蹠に限局する無菌性膿疱を多発し,病理学的にKogoj海綿状膿疱を特徴とする.原因不明であり,慢性に経過し,皮疹が分布する範囲は狭いが,QOLが損なわれる.膿疱性乾癬とも類似するが,本邦では膿疱性乾癬とは異なる独立疾患と位置付けている.Hallopeau稽留性肢端皮膚炎も指趾に限局する無菌性膿疱を形成し,一般に膿疱性乾癬の特殊型とされるが非常に稀である.両者について解説する.
  • 川久 保洋
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第73回 膿疱症
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1047-1050
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    壊疽性膿皮症は好中球性皮膚症の一種であり,詳細な病因は未だに不明である.約半数に合併症を認める.臨床的には非感染性の潰瘍形成を認めることが多く,日単位で進行する.4種の亜型があり,それぞれに臨床上のみならず合併症などの特徴がある.特徴的な病理所見,検査所見に乏しいため,除外診断となる.治療は重症例ではステロイド,シクロスポリンAの全身投与なども行われる.難治例では抗TNFα療法が奏功することがある.
  • 清水 忠道
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第73回 膿疱症
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1051-1055
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    全身に膿疱が多発した皮膚疾患を診た場合,膿疱性乾癬や掌蹠膿疱症等との鑑別疾患として,急性汎発性膿疱性細菌疹(AGPB),急性汎発性発疹性膿疱症(AGEP)及び角層下膿疱症が挙げられる.これらAGPB,AGEP及び角層下膿疱症は膿疱症の中でも比較的稀な疾患である.AGPBは細菌疹の1つとして,AGEPは薬疹の1病型として捉えられているが,他の類縁疾患の膿疱症との鑑別が難しい症例も時折みられる.従ってこれらの疾患の概念をよく把握しておく必要がある.
原著
  • 竹田 公信, 牛上 敢, 寺田 麻衣子, 若松 伸彦, 西部 明子, 田邉 洋, 柳原 誠, 安澤 数史, 河崎 昌子, 望月 隆, 石崎 ...
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1057-1061
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    1998年1月~2007年12月までの10年間に金沢医科大学病院皮膚科で経験したtinea capitis 23例の疫学的動向について調査した.1)培養は全例陽性で菌種は23例中TrichophytonT.tonsuransが最多で8株,以下T. violaceum 5株,MicrosporumM.canis 5株,T. rubrum 4株,T. glabrum 1株であった.2)病型は黒点状白癬(black dot ringworm,BDR)が14例と最も多く,BDRの原因菌種ではT. tonsuransT. violaceumT. glabrumT. rubrumによるものが見られた.3)ケルスス禿瘡は6例認められ,原因菌はT. tonsuransM. canisT. rubrumが各2例ずつであった.4)T. violaceum感染症は全て家族内発症であった.5)治療はグリセオフルビン内服に比較してテルビナフィン内服の方が短期間で治癒に至っていた.6)外用薬によるtinea capitisの増悪の報告があるが,今回の研究では,増悪例は認めなかった.
  • 伊原 千夏, 簗場 瑞貴, 鈴木 貴子, 岩澤 うつぎ
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1063-1068
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    66歳,女性.右下肢全体に発赤,腫脹があり,近医にて蜂窩織炎と診断され,抗生剤を投与されたが,症状が改善しないため当科を受診.下肢全体に及ぶ腫脹にもかかわらず,発熱がなく,採血にて炎症反応も乏しかったため血栓症を疑った.MRIにて原発性後腹膜線維症による二次性深部静脈血栓症と診断された.87歳,男性.右大腿から足背にかけて腫脹があり,近医にて蜂窩織炎と診断され,抗生剤を投与されるも改善しなかった.当科受診時,右下肢の表在静脈の怒張・蛇行もあったが,発熱なく,採血にて炎症反応は乏しかった.CTにて,深部静脈血栓症と診断された.下肢の発赤・腫脹をきたす疾患として蜂窩織炎は代表的な疾患である.しかし深部静脈血栓症は同様の症状をきたすことが多く,鑑別疾患として重要である
  • 杉山 晃子, 高原 正和, 中野 美沙, 江崎 仁一, 宇治野 友美, 千葉 貴人, 權藤 寿喜, 城戸 真希子, 内 博史, 増田 禎一, ...
    原稿種別: 原著
    2011 年 121 巻 6 号 p. 1069-1078
    発行日: 2011/05/20
    公開日: 2014/11/13
    ジャーナル 認証あり
    2005年1月から2008年3月までの3年間に当院で加療した0歳から7歳までの小児熱傷35例について報告する.35例中,入院20例(男児8例,女児12例)外来15例(男児9例,女児6例)であり,年齢・性差,受傷原因,受傷部位を検討し,入院を要した症例に関しては深達度,治療を集計し,検討した.その結果,平均1.66歳で2歳以下の症例が28例と多く,1歳男児が11例で最多であった.受傷原因としては熱湯熱傷が80%以上を占め,入院を要した症例は全例が熱湯熱傷であり,上方から熱湯をかぶる症例がほとんどであった.それに伴って,受傷部位は顔面から前胸部を中心に受傷し,同時にその部位の深達度が深い傾向にあった.局所治療はbasic fibroblast growth factor(bFGF)スプレーを用いたwet dressingを行い,深達度が浅達性II度熱傷(SDB)までであった症例は1週間前後で完全に上皮化を認め,受傷時深達性II度熱傷(DDB)と判断された症例においては12例中11例が3週間で90%以上上皮化を認めた.外科的処置を要した症例は2例のみであった.
学会抄録
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