日本皮膚科学会雑誌
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110 巻 , 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 押味 和夫
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1685-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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  • 小寺 雅也, 佐藤 伸一, 竹原 和彦
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1693-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    欧米では全身性強皮症(systemic sclerosis;SSc),特にlimited cutaneous SSc(ISSc)患者において肺活量の低下を伴わず,%Dlcoが単独に低下する症例が存在し,そのような症例では高頻度に肺高血圧症を合併すると報告されている.しかしながら本邦では多数の症例で検討した報告はなされていない.今回著者らは,当科を受診した58例のSSc患者において%Dlcoの単独低下の頻度及び肺高血圧症や他の臨床症状との関連について検討した.結果は,ISSc患者において欧米での報告よりも2倍以上の頻度で%DLco単独低下がみられた.さらに,欧米例とは異なり重篤な肺高血圧症に進展する症例は認められなかった.また,ISSc患者においては%DLcoと腎糸球体血流量には有意な相関が認められた.従って,ISSc患者では肺,腎などの内臓諸臓器に循環不全が存在する可能性が示唆された.またISSc患者の肺病変には人種差が存在することが示された.
  • 大塚 俊
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1699-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    獨協医科大学皮膚科に通院あるいは入院中の全身性強皮症(SSc)患者50例の肺線維症を評価する目的で,血清KL-6値および血清surfactant protein D(SP-D)値を測定した.ほぼ同時期に動脈血酸素分圧(PaO2),肺活量(%VC),拡散能(%Dlco)および肺CTを施行し,血清KL-6値,SP-D値との相関を検討した.さらにSScの病型や各種自己抗体についても検討を加えた.血清KL-6高値はSSc全体で10/50例(20.0%),limited cutaneous SSc(ISSc)では2/28例(7.1%),diffuse cutaneous SSc(dSSc)では8/22(36.4%)に,血清SP-D高値は全体で17/50倍(34.0%),ISScでは5/28例(17.9%),dSScでは12/22(54.5%)にみられた.病型別では血清KL-6値,SP-D値はいずれもISScに比べdSScで有意に高かった.血清KL-6値は,SP-D値を各々高値群,正常群に分けて検討したところ,%VC,%DLcoおよび肺CT重症度のいずれも血清KL-6値と相関することが明らかとなった.なお,血清SP-D値とは有意な相関はみられなかった.抗topoisomerase I抗体,抗centromere抗体および抗U1RNP抗体の各々の陽性群,陰性群の間で血清KL-6値,SP-D値について検討したところ,抗topoisomerase I抗体陽性群で血清KL-6値が高かった(p<0.01)が,他の抗体に関しては有意差は得られなかった.以上より,血清KL-6値は肺線維症を評価する上で非常に有用でしかも簡便なマーカーであり,血清SP-D値よりも優れていると考えた.
  • 長門 文子, 田辺 恵美子
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1709-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    口腔粘膜苔癬(oral lichen planus;OLP)患者22例について,初診時年齢,発症部位,金属パッチテスト,その他各種検査成績について集計し,歯科的要因,唾液分泌能の関与について検討した.対象患者を,A群;C型肝炎ウイルス(hepatitis C virus;HCV)抗体陽性群,B群;自己免疫疾患群,C群:原因不明群の3群に分類した.C群の中では,歯列不整により突出した歯の圧迫部や鋭利な歯科金属の接触部に生じる例や,義歯の咬合不正を調整したのち改善した例などが多くみられた.唾液分泌能検査では,若中年層において健常人より低下している傾向がみられた.乾燥した口腔粘膜に歯牙や歯科金属などの反復する物理的刺激が加わることが,本症発症の重要な因子と考えられた.
  • 溝口 将之, 須藤 一, 光石 幸市, 相田 洋介, 吉池 高志, 小川 秀興
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1717-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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    ステロイド外用療法を中心とした従来の治療に抵抗性の,また,ステロイド長期運用により副作用を生じた重症アトピー性皮膚炎に対して,我々はPUVA療法を施行し,目覚ましい効果をあげてきた.しかしながら,PUVA自体の弊害に加え,個人的,社会的制約を強いられるといった本療法の問題点も無視できない.これらの問題点に対し我々は従来のPUVA療法にステロイド剤を3日間のみ併用するステロイド短期内服併用PUVA療法を試み,その有効性について報告してきた.そこで今回,さらに症例数を追加し,総例243例を,Ⅰ群:PUVA及びステロイド併用療法群(146例),Ⅱ群:PUVA単独療法群(97例)の2群に分け,その有効性について比較,再検討した.その結果,総照射量はⅡ群の119.6J/cm2に対し,Ⅰ群では73.7J/cm2と減少した.また,治療期間に関しても,Ⅱ群で28日要したのに対し,Ⅰ群では19日と短縮した.即ち,ステロイドの短期併用療法はMPDの延長をもたらし,効率的に照射できるため総照射量を減少させ,治療の患者に与える時間的,経済的負担,さらにはPUVA療法自体のリスクの軽減を可能とした.
  • 三石 剛, 石黒 直子, 川島 眞
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1723-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    免疫抑制患者の指,手掌に生じた,本邦ではこれまで検出されたことのなかったヒト乳頭腫ウイルス(HPV)7型によるウイルス性疣贅の2例を報告した.臨床像は2例とも通常の尋常性疣贅と同様の所見を呈していた.病理組織学的には肥厚した顆粒層内にケラトヒアリン顆粒を欠く空胞化細胞を散在性に認め,各々の空胞化細胞は類円型,楕円形を呈し,核は中央に位置しているものが多かった.免疫組織学的に抗PV抗体K1H8を用いて,パラフィン切片上でのウイルス抗原の分布を検討したところ,顆粒層のケラトヒアリン顆粒を欠く空胞化細胞の核に一致して陽性所見を認めた.HPVの型同定には,生検組織より得られた全DNAのPCR産物を精製後,Vector pCR■21にクローニングして得られた24個のクローン化DNAについてchain terminator法によるシークエンス解析を用いた.その結果,24個中15個のクローン化HPVDNAからHPV7型のDNAのみが分離された.一般人にはまれな,HPV7型によるウイルス性疣贅の発症メカニズムについて考察した.
  • 岡島 加代子, 大原 國章
    2000 年 110 巻 11 号 p. 1729-
    発行日: 2000年
    公開日: 2014/08/19
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    45歳,女性.約10ヵ月前より右項部に皮下腫瘤が出現し,鶏卵大までに増大した.初診時,皮表に変化なく,皮膚と可動性の弾性軟の腫瘤を触知した,頸部CTでは,項部の筋層間に境界明瞭,fat densityの腫瘤が描出された.脂肪腫を疑い切除したところ,抽出検体は被膜を有し,分葉状,弾性軟,黄褐色調を呈していた.組織学的には三種の細胞で構成され,胞体が好酸性で泡沫状の細胞,顆粒状の胞体の細胞と成熟した脂肪細胞から成り,Hibernomaと診断した.
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