日本皮膚科学会雑誌
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71 巻, 7 号
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  • 馬場 隆
    1961 年 71 巻 7 号 p. 715-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎に属するものを除き,所謂真正小児湿疹,或は小児の通常湿疹に於てその皮膚病変の発生,展開に直接関与するものとしての皮膚素因に如何なるものがあるかを知る可く,乳幼児から思春期に至る各年令区分に於ける小児湿疹の症例に,同じ年令区分に於ける健常小児を対照として,各種皮膚反応を実施してその成績を求めた.これに拠れば,これ等諸反応は多くは湿疹児,健常児の何れにあつても逐令的に増強し,或は減弱するが,湿疹児では健常児との比較に於てQ.R.Z.は短縮し,血管収縮反応は減弱,淋巴滲出反応は増強,メチレン青斑の消失時間は短縮し,トリパン青斑拡散試験のトリパン青斑の拡大度亦健常児を凌駕し,皮膚毛細血管抵抗は健常児に劣る.このことから小児湿疹ではその健常皮膚が健常小児に比し浮腫傾向にあり,血管反応性に乏しく,淋巴滲出性に富み,更に皮膚還元能に於て,又皮膚組織透過性並に血管透過性に於て健常小児を凌駕することが窺われる.それは小児湿疹のみに限らず一般に湿疹皮膚病変の発生,展開に直接関与する皮膚素因として意義を持つと考えられるが,諸皮膚反応の逐令的消長を湿疹児,健常児に於て検討し,又両群間で比較すると,Q.R.Z.が年少者程低値を示すこと,又淋巴滲出反応は健常児との比較で特に1才未満の患児に於てより強く,毛細管抵抗亦同じ比較に於て特に1才未満に於てより低い事実は皮膚浮腫傾向,淋巴滲出性,血管透過性が特に乳幼児湿疹の皮膚素因として大きい意義を有することを思わしめる.
  • 出村 光一, 内田 俊夫
    1961 年 71 巻 7 号 p. 724-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    皮膚脂肪組織の病態の解明にあたつては,病理形態学的な知見の他に,脂肪組織の代謝機能の研究も重要な問題である.しかしいまだに此の分野に於ては不明な点が多く,脂肪組織の呼吸そのものに関しても,知見は全く見られないと云つてよい.そこで我々は先づ此の問題を取上げて見た.最初に正常脂肪組織の呼吸を検討し,次でそれが,糖添加或は脂肪酸添加によつて,どのような影響を受けるかを検討した.更に病的脂肪組織に関しても同様検討を加えた.
  • 浜田 稔夫, 品川 猛, 須貝 哲郎, 桜根 好之助
    1961 年 71 巻 7 号 p. 748-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    種痘の併発症は1796年Jennerの種痘法発見以来認められているが,種痘後に牛痘ヴィールスに対する特異性免疫抗体を全く形成しえず,種痘部皮疹の進行性拡大を来し,同時に他側の腕並びに残りの体部にも壊死性皮疹を発生し,死の転帰をとる併発症は極めて稀である.1955年Kempe及びBenensonはかかる併発症に対して進行性牛痘疹なる語をつくり,1957年Lewis及びJohnsonは進行性牛痘疹を無γ-グロブリン血症性と不全γ-グロブリン血症性の2種類に分類した.著者らは最近不全γ-グロブリン血症性進行性牛痘疹と考えられる症例を経験したので報告する.
  • 1961 年 71 巻 7 号 p. 756-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1961 年 71 巻 7 号 p. 791-
    発行日: 1961年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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