Randomly Amplified Polymorphic DNA-Polymerase Chain Reaction(以下RAPD-PCRと略す)を用い,
Propionibacterium acnesの分類を試みた.その結果,
P. acnesのほとんどは4種類のDNA-type(D1,D2,D3及びD1/D3中間型)に分類でき,そのうちのD3が尋常性痤瘡病巣部から多く分離された.
P. acnes D3は,他のDNA-typeと比較し,Lipase活性が高く,Coproporphyrin産生量が多かったことから,尋常性痤瘡と強く関与していると考えた.加えてRAPD-PCRは,
P. acnesの分類において,有用な手法と考えた.
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