日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
123 巻 , 6 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
原著
  • 酒井 貴史, 後藤 瑞生, 甲斐 宜貴, 広瀬 晴奈, 後藤 真由子, 伊藤 優佳子, 中田 京子, 石川 一志, 加藤 愛子, 清水 史明 ...
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 6 号 p. 1029-1038
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    皮膚血管肉腫は高齢者の頭皮・頸部に好発する稀な予後不良の悪性腫瘍である.今回我々は頬部に生じた1例と躯幹に生じた2例の,比較的稀な部位に発症した3例を経験した.頬部の1例では肝転移を来したため,肝転移巣に対してrecombinant interleukin-2とpaclitaxel又はdocetaxel(DTX)を用いた肝動注療法を行ったが有効性は乏しかった.躯幹の2例は当院での加療後,観察期間中の腫瘍再発および転移を認めなかった.しかし,このうち1例は電子線とDTXを用いた治療中に間質性肺炎の急性増悪を来し死亡した.これらの治療経験をふまえ最近の我々の皮膚血管肉腫に対する治療方針と併せて,肝動注療法,躯幹症例の特徴および治療に伴う間質性肺炎の危険性について検討し報告する.
  • 田中 摩弥, 市川 美樹, 成富 由司, 古江 増隆
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 6 号 p. 1039-1043
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    フットスクリーニング外来の初診患者282名(H21年4月~H23年10月31日)を集計したところ,男性35.8%,女性64.2%,平均年齢は69.8歳(9~96歳,中央値73歳)であった.この282名を対象として,血流障害・神経障害・変形・糖尿病を危険因子とし,①糖尿病の有無別の各危険因子の頻度,②足部潰瘍に関連する危険因子を検討した.その結果,糖尿病患者は男性が多く,血流障害・神経障害を有意に高頻度に認めた.足部潰瘍に関しては,血流障害(オッズ比:3.44倍)と神経障害(オッズ比:1.95倍)が危険因子として有意に関連していた.
  • 黒岡 定浩, 並川 健二郎, 堤田 新, 田中 亮多, 加藤 潤史, 山崎 直也
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 6 号 p. 1045-1050
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    2002年12月から2010年9月末まで国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科において頭頸部皮膚悪性黒色腫に対しセンチネルリンパ節生検を行った24症例に対して検討を行った.センチネルリンパ節は,全例同定可能で同定リンパ節個数は,1~6個(平均2.9個)であった.センチネルリンパ節同定部位(重複あり)としては,耳下腺リンパ節が最も多く24例中16例(66.7%)に認めた.その中で中顔面原発症例は,15例中14例(93.3%)と高頻度でセンチネルリンパ節が同定された.原発巣が頭頂部の症例については,全例レベルVにセンチネルリンパ節が同定された.また,皮膚悪性腫瘍に特徴的な表在性リンパ節(浅頸リンパ節/耳介後リンパ節/浅耳下腺リンパ節)は,24症例中9例(37.5%)に認め,これらに対する留意が必要と考えた.センチネルリンパ節に病理学的転移を認めた症例は8例で,全例に選択的頸部リンパ節郭清術を施行した.全24症例の5年生存率は,86.5%であった.
  • 黒岡 定浩, 並川 健二郎, 堤田 新, 田中 亮多, 加藤 潤史, 山崎 直也
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 6 号 p. 1051-1057
    発行日: 2013/05/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    1984年1月から2010年9月末まで国立がん研究センター中央病院皮膚腫瘍科において,頭頸部皮膚悪性黒色腫に対し頸部リンパ節郭清術を施行し頸部リンパ節に病理組織学的転移を認めた24症例について検討した.術式の内訳は,根治的頸部リンパ節郭清術が4例,選択的頸部リンパ節郭清術が12例,センチネルリンパ節生検/選択的頸部リンパ節郭清施行術が8例であった.転移リンパ節(重複あり)は耳下腺リンパ節に最も多く全24例中15例(62.5%)に認め,その中で中顔面原発症例が14例中12例(85.7%)と高頻度に転移を認めた.また,頭頂部/後頭部原発症例では,7例中5例(71.4%)にレベルVに,7例中2例(28.6%)に後頭リンパ節に転移を認めた.レベルIVと耳下腺深葉への転移症例はそれぞれ1症例(4.2%)のみであり明らかな転移所見がなければ郭清範囲から省略可能と考えた.全症例で頸部リンパ節再発は34.8%,遠隔転移は60.1%に認めた.センチネルリンパ節生検施行頸部リンパ節郭清群と臨床上転移を認め頸部リンパ節郭清術を施行した群の間に生存率の有意差は認めなかった(p=0.09).
学会抄録
feedback
Top