日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
131 巻, 2 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
訂正
委員会報告
新・皮膚科セミナリウム ダーモスコピーの基礎
原著
症例報告
  • 金子 ゆき, 塚田 鏡寿, 鈴木 利宏, 濱﨑 洋一郎, 小野田 翔, 井川 健
    2021 年 131 巻 2 号 p. 323-328
    発行日: 2021/02/20
    公開日: 2021/02/20
    ジャーナル 認証あり

    69歳,男性.直腸原発悪性黒色腫鼠経リンパ節転移・肺転移を有しstageIV.ニボルマブ計22回施行するも病勢進行あり2nd lineとしてイピリムマブへ変更.2回投与後より腎機能障害が出現した.腎生検では過去のイピリムマブによる腎機能障害の報告と一致した尿細管間質性腎炎を認め,ステロイドパルス療法と血液透析により改善を認めた.イピリムマブによる腎機能障害は他の免疫関連有害事象と比べ頻度は低く,有効な治療法も確立していない.自験例ではステロイドパルス療法が有効であったが,症例の蓄積が必要である.

  • 篠倉 美理, 尾崎 元昭, 川上 佳夫, 梅川 康弘, 吉原 由樹, 石井 則久, 山﨑 修, 森実 真
    2021 年 131 巻 2 号 p. 329-335
    発行日: 2021/02/20
    公開日: 2021/02/20
    ジャーナル 認証あり

    20歳代の在日外国人男性.右手疼痛を主訴に整形外科を受診した際に皮疹を指摘され,当科を受診した.顔面・四肢末梢・腰腹部に光沢のある境界明瞭な結節を多数認め,臨床症状,皮膚スメア検査,組織所見,らい菌特異的PCR陽性よりLL型ハンセン病と診断した.ハンセン病およびらい反応は,治療が遅れると後遺症を残しうるため早期診断・早期治療が重要である.自験例は多剤併用療法開始後に皮膚症状の悪化や神経・眼症状,発熱,関節痛など多彩ならい性結節性紅斑の症状が出現し,その後慢性化したが,ほとんど後遺症なく経過している.

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