日本皮膚科学会雑誌
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86 巻 , 6 号
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  • 高間 弘道, 小林 敏夫, 岩田 久
    1976 年 86 巻 6 号 p. 351-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    ヒト皮膚プロテオグリカンの抽出及び抽出されたプロテオグリカンについて検討を加え,次のようなことが明らかになった. 1.1M以上の濃度のグアニジン塩酸で抽出したプロテオグリカンは Tris 塩酸緩衝液に透析すると沈澱を生じ,この沈澱形成にはプロテオデルマタン硫酸が大きな役割を果していると考えられる所見を得た. 2. 4M グアニジン塩酸で抽出したプロテオグリカンは,軟骨プロテオグリカンに比べかなり heterogeneous なセシウムクロライド密度勾配遠心分画パターンを示し,これは主としてプロテオデルマタン硫酸によると思われた.更に精製を行ってもやはり,プロテオデルマタン硫酸は heterogeneity を示した. 3. 4M グアニジン塩酸抽出にひき続くコラゲナーゼ抽出プロテオグリカンには,ヒアルロン酸が多量に含まれ,ヒアルロン酸が何らかの形でコラーゲンの構造維持に関与しているのではないかと思われた. 以上のことから,皮膚プロテオグリカンの構造と機能を,正常あるいは病的皮膚について検討する上で,皮膚プロテオグリカンと,コラーゲンなど他の結合組織構成高分子との相互作用,またプロテオデルマタン硫酸の heterogeneity は非常に一重要であると考えられる.
  • 高間 弘道
    1976 年 86 巻 6 号 p. 359-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    ヒト皮膚プロテオグリカンは,4Mグアニジン塩酸存在下セシウムクロライド密度勾配遠心により, heterogeneous な分画バターンを示す.このヒト皮膚プロテオグリカンのheterogeneity を更に詳しく追求する目的で,ヒト皮膚プロテオグリカンと共に,標準グリコサミノグリカン及びヒト皮膚グリコサミノグリカンについてもセシウムクロライド密度勾配遠心を行い,比較検討した. グリコサミノグリカンのセシウムクロライド密度勾配遠心では,標準グリコサミノグリカンは硫酸基の多い順に,すなわちヘパリンが最もbottom 側に,デルマタン硫酸,コソドロイチン4および6硫酸がヘパリンに次いで bottom 側に分画され,ヒアルロン酸は中央の画分に分画された.ヒト皮膚グリコサミノグリカンを, DEAE セルロースカラムで分画して得られたヒアルロン酸の多い 0.4M NaCl 画分,デルマタン硫酸の多い 0.7M NaCl 画分は,それぞれ標準ヒアルロン酸,デルマタン硫酸とほとんど同様の分画パターンを示した. プロテオグリカンは,その多糖鎖部分であるグリコサミノグリカンのセシウムクロライド密度勾配遠心分画パターンとは著しく異なり,プロテオグリカンとしての特徴ある分画パターンを示した. 以上のことから,ヒト皮膚プロテオグリカンのセシウムクロライド密度勾配遠心における heterogeneity は,その多糖鎖部分の硫酸化の程度や protein core の性質,あるいは他の高分子との相互作用などの影響の結果であろうと推測される.
  • 高間 弘道
    1976 年 86 巻 6 号 p. 363-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    熱傷瘢痕ヶロイド(肥厚性瘢痕を含む)の真皮結合組織プロテオグリカンの量的,質的な変化を,経過に従い生化学的に追求した. プロテオグリカンの多糖鎖部分であるグリコサミノグリカソの変化は,受傷後6ヵ月までが最も著しく,とくに肉芽においては二硫酸化不飽和二糖が存在することが分った.プロテオグリカンとしても,グアニジン塩酸,コラゲナーゼを用いる連続的抽出及びセシウムクロライド密度勾配遠心による分画を行った結果,経過に伴う質的な変化か見られた.また,肉芽においては,瘢痕ケロイド,正常皮膚の中性糖とは異なった性質を示す中性糖が見られた. 瘢痕ケロイド真皮結合組織の変化は,以上のような瘢痕ケロイドの形成,退縮過程におけるプロテオグリカンの変化と共に,コラーゲンの変化と,それに伴うプロテオグリカンとコラーゲンの相互関係の変化によって起ると考えられる.こうした変化の結果として,瘢痕ケロイドは増殖,退縮する臨床経過をたどるのであろう.
  • 高間 弘道, 大橋 勝, 小林 敏夫, 青山 久, 岩田 久
    1976 年 86 巻 6 号 p. 375-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    熱傷瘢痕ケロイド(肥厚性瘢痕を含む)組織におけるコラーゲンとプロテオダリカンの相関について検討した. デルマタソ硫酸の絶対量は,組織ハイドロキシプロリン含量に先行して増加し,デルマタン硫酸のグリコサミノグリカン組成における百分比は,組織ハイドロキシプロリン含量に対して高い正の相関を示した. コンドロイチン4硫酸の百分比は組織ハイドロキシプロリン含量に対し逆相関を示し,コンドロイチン6硫酸は絶対量,百分比とも相関が低かった. 以上のことからプロテオグリカンは,コラーゲン合成の環境を形成しているのではないかと考えられ,熱傷瘢痕ケロイドの病態発現に重要な役割を果していることがうかがわれた.
  • 1976 年 86 巻 6 号 p. 379-
    発行日: 1976年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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