日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
69 巻 , 1 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 山本 淸利
    1959 年 69 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    教室の中島が日皮会誌68巻,173頁に詳述せる如く,湿疹や皮膚炎のような皮膚の炎症にともなう瘙は刺激にたいして興奮性の亢進せる神経線維(疼痛神経),厳密にいうと末梢神経要素が病巣の内外から刺激される場合に惹起されるものと考えている.それではヒスタミン皮内注射に基く痒感の如き人工痒感と炎症に基く痒感はその発生機序においてどのような違いがあるであろうか.この点を明らかにすることは炎症に基く瘙の発生機序についての理解を容易ならしめる上にきわめて必要なことと考えている.ちなみに過日奥野教授がRothman教授と瘙の問題について意見を交わしたさい,Rothman教授は人工痒感の機序も皮膚の炎症にともなう瘙の機序も本質的には同一であると考えられるゆえ,両者の瘙の機序は全く同様に説明してさしつかえないと述べたそうである.しかるにつぎのような事実をどのように考えたらよいであろうか.たとえばヒスタミン皮内注射に基くような人工痒感の場合は注射後ただちに膨疹の部位に知覚鈍麻が認められるが,炎症部位には知覚過敏は認められても知覚鈍麻は一般には認められない.このように両者の当該部位の知覚は全く反対である.すなわち当該部位の刺激にたいする反応態度は逆である.このことが瘙の発生にどのような影響を与えるであろうか.もし著明な影響がみられるならば炎症に基く瘙の機序とヒスタミン皮内注射に基くような人工痒感の機序を全く同様に説明するのは妥当ではないという結論が生まれるように思われる.以上の点にとくに重点をおいて本論文は求められたものであることを付記しておく.
  • 堀 金登世
    1959 年 69 巻 1 号 p. 24-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    第1編 シロネズミ肝の抱合グルクロン酸形成能に及ぼす実験的皮膚炎、ステロイドホルモン投与等の影響に就て
  • 堀 金登世
    1959 年 69 巻 1 号 p. 34-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    前報に於て私はシロネズミの皮膚に芳香属アミンが存在することを証明し,更にステロイドホルモン投与,実験的皮膚炎,若くは実験的肝障碍と本物質との量的関係に就て観察した.
  • 肥田野 信
    1959 年 69 巻 1 号 p. 36-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    著者は先ず癩症例33例(うち癩腫型11,結核様型10,境界群3,不定群2を記載)の皮膚病変に於ける細網線維の所見を求めて次のことを知つた.1)癩病変内の細網線維は種々の様相を呈するが,特徴的な所見は真皮浅層よりも中層乃至深層の細胞浸潤巣に存在する.2)癩腫癩では細網線維は細胞浸潤巣内に均一に分布した,略々一様の太さの線維が線維網を形成する.細網線維は又毛細血管周囲に密で,血管周囲性増殖の像を呈し,細胞浸潤が血管を中心とする小浸潤巣,即ち2次中心の融合から成立することを示す.癩腫性単純斑では血管周囲に限局された細胞浸潤巣に上記の線維網構築が見られる.3)結核様癩では類上皮細胞を主とする細胞浸潤巣の内部に,太さに於て均一性を缺く細網線維が不規則に増殖する.細胞浸潤巣は小房の融合から成つて多房性であるが,線維は各小房の周辺部に増殖し,その中心部では減少乃至消失する傾向がある.4)境界群の細網線維には上記の癩腫癩及び結核様癩に於ける細網線維の夫々の特徴を或る程度見ることが出来る.5)不定群では主として真皮浅層の血管周囲に限局して僅少の,不完全な線維網を見るに止まる.著者は次いで癩症例10例(癩腫型5,結核様型4,境界群1)のリンパ腺病変に於ける細網線維の所見を求めて次のことを知つた.1)癩腫癩では細網細胞が瀰漫性に増殖し,リンパ組織が退行するのに伴い,細網線維は均一に規則正しい線維網を形成するが,脂肪変性の進行と共に線維は肥厚し,線維網は破綻して粗大な亀甲模様を呈する.2)結核様癩では類上皮細胞から成る境界鮮明な類肉腫様結節の内部に細網線維を缺くことが多いが,時に結節の周辺部又は中心部に不完全な線維網を形成するのを見る.3)癩皮膚と癩リンパ腺の病変とは相似するが,細網線維所見からは両者を単純に同一視することは出来ない.著者は最後に類肉腫症5例の皮膚病変に於ける細網線維所見を求めて,結核様癩に於けると同様,細網線維が類上皮細胞浸潤の多房性を窺わせること,同線維が細胞浸潤巣の周辺部に増殖し,中心部に減弱することを認めたが,その所見は結核様癩に於けるより一層規則正しく,且つ顕著で,両症の鑑別に或る程度資するものがあると考えられる.
  • 下温湯 靖夫
    1959 年 69 巻 1 号 p. 56-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    九州地方における白癬の研究は,古くは間野,加藤,森山,布施,赤木,原・桑野の諸氏によつて行われ,なかんずく加藤は九州地方が菌学的に特殊な位置にあることを明らかにした.戦後においては,加来の長崎県占部の福岡県における調査は詳しく,頭部白癬においては病原菌種の殆どすべてが日本小芽胞菌であることを証明し,90%以上の検出率を示している.現在までに既に本邦における白癬調査は余すところなく研究し尽された感があるが,南九州においては大正末期から昭和初期にかけて加藤が8株を得たるのみで,その内訳は奄美大島名瀬市において1株(董色菌),鹿児島市において5株(菫色菌3,禿滑菌1,日本小芽胞菌1),桜島において2株(禿滑菌)で,本地方における白癬菌分布状態は詳かでなかつた.著者は九州本土に属する地方と,南方海上の諸離島を有する鹿児島県の特殊性に注目して,本地方が日本本土と南方の諸地域および日本周囲の各地方と菌種的に如何なる連絡があるか?期待をもつて本研究を行つた.即ち昭和28年より昭和32年に亘つて鹿児島県離島:種子ケ島,奄美大島群島(奄美本島,加計呂麻諸島,徳ノ島,沖永良部島,与論島)及び九州本土に属する薩摩半島,大隅半島,北薩地方および鹿児島県西方海上の離島である獅子島等の調査を行つた.種子ケ島は鹿児島の南方115Kmに浮ぶ離島で鉄砲伝来の地として知られ,由来伝説の地で其の風士,気候は我邦他地方と頗る異る所で,従つて同地方に見られる疾患には他地方におけるものと多少異なるものがあるべく,殊に風土,気候の影響をうけることの大なる皮膚糸状菌に原因する白癬性疾患において臨床的方面のみならず,其の病原菌種に何等かの差のあることは吾々の容易に想像し得るところである.又奄美大島群島は更に種子ケ島の南方300Kmに浮ぶ群島で,奄美本島並びに加計呂麻諸島,喜界ケ島,徳ノ島,沖永良部島,与論島の島嶋よりなり,戦後一時米軍政下にあり後に復帰したが,日本内地とは隔絶していたところである.一応頭部白癬についての分布と菌種の同定を行つたのであるが,これらの南方洋上の諸離島と九州本土に属する鹿児島県内各地の白癬菌腫は予想していた如く,明らかに異なつていた.かつ2,3の珍奇な菌種を得,南九州における頭部白癬の分布を明らかにし得たので本邦内外における頭部白癬病原菌の分布と対比して報告する.
  • 鶴町 安正, 鈴木 淑允
    1959 年 69 巻 1 号 p. 77-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    三浦・楠はさきにCandida albicansのCrystal violet吸収能が,病巣または病的材料から分離した菌株と健康者糞便から分離した菌株との間に差異のあることを見出して,これをもつてC. albicansの病原性判定法となしうるのではないかと提唱した.井上はさらに同一菌株を用いて多数の色素についてこのことを検し,Triphenylmethan系色素にこの特性を見出しうると報じた.私共は三浦等の唱える本病原性判定法の検討を企て,その方法として長期にわたる継代培養がこの現象にいかなる影響を与えるかを観察してので報告したい.
  • 1959 年 69 巻 1 号 p. 80-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1959 年 69 巻 1 号 p. 1e-
    発行日: 1959年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
feedback
Top