日本皮膚科学会雑誌
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92 巻 , 6 号
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  • 沢田 雍子, 大橋 勝
    1982 年 92 巻 6 号 p. 621-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    77例の尋常性白斑を,臨床的により,局所型,今節型,四肢末端顔面型,通常型,全身型に分類した.これらの各型について,真皮表皮接合部(以下 DE と略す)の IgG . C3,および真皮乳頭層と乳頭下層の血管周囲 (以下血管と略す)の IgG . C3 の存在を,酵素抗体法で観察するとともに,血中自己抗体,特に抗マイクロゾーム抗体を測定した.この結果を,数量化籟Eワ類分析法で解析すると,分節型では, DE IgG (+).C3(+),血管IgG (+)・C3(+)および抗マイクロゾーム抗体 (+)は,いずれも明らかな負の相関がみられた,これに反して,四肢末端顔面型では, DE IgG (+)-C3 (+),血管lgG(+)・C3(+)および抗マイクロゾーム抗体(+)は,いずれも明らかな正の相関がみられた.局所型,通常型では,一定の方向がみられず,今回の結果からは結論づけることが不可能であった.全身型は例数が少なく,数量的な解析はできなかった.以上の結果から,尋常性白斑の色素消失のメカニズムは同一ではなく,分節型では,免疫系以外の因子が考えられた.これに反して,四肢末端顔面型では,これらの臨床型の中で,免疫型の関与か強く考えられた.
  • 杉浦 丹
    1982 年 92 巻 6 号 p. 629-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    補体系の反応において, C3bの活性化に阻害的に働く補体制御蛋白βlH globulin について,水疱性疾患を対象として検討した.天疱瘡11例,水庖性類天疱瘡14例,疱疹状皮膚炎2例の病変皮膚の加瞻滿凹における補体成分を蛍光抗体法により検討し,天疱瘡8例(74%),水疱性類天疱瘡14例(100%),疱疹状皮膚炎2例(100%)に C3 の沈着を認め,このうち天疱瘡5例,水疱性類天疱瘡14例,痘疹状皮膚炎2例にβIH globulin の沈着が観察された.天疱瘡19例,水疱性類天疱瘡20例の患者血清中の抗表皮細胞間抗体,抗基底膜抗体への in-vitro における補体成分の結合性を蛍光補体法により検討し,天疱瘡9例(47%),水疱性類天疱瘡15例(75%)に C3 の結合を認め,このうち天疱瘡9例,水疱性類天疱瘡15例と,いづれも100%に β1 H globulin の結合が観察された.蛍光補体法にて C2 欠損ヒト血清を補体源とすると, Clq, C4 は陽性にとどまるのに対し, C3,β1Hglobulin は陰性化した. 以上から,天疱瘡,疱疹状皮膚炎においても水疱性類天疱瘡と同様に,β1H globulinが祐出吋こおける補体活性化に役割を果していることが示された.更に・一泊TOの実験から天疱瘡におけるβ1H globulinの反応は,水疱性類天疱瘡と同様に少なくともclassical pathway の活性化に基く,補体活性化経路に関与しているこどか,示唆された,
  • 田中 誠子, 武藤 公一郎, 小野 友道
    1982 年 92 巻 6 号 p. 635-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    18歳女性に認められた若年性生多発性脂漏性角化症の1例を報告した. 1. 父親にも同症がある, 2.皮疹は幼児期より出現,背部・腰部にのみ限局して存在,皮疹の性状は扁平疣贅様のものから,黒褐色の脂漏性角化症と同様のものまで種々移行像が認められた. 3.光顕的所見は通常の脂漏性角化症にほぼ一致するが,電顕的には腫瘍を構成する基底細胞様細胞の張原線維の形成がきわめて悪く,細胞質は微細顆粒状を呈し,脂肪滴がみとめられ,多数の核内封人体が観察された. 4.メラノサイトに異常所見なく Lange 出 ans 細胞がやや増加し,基底細胞層にしばしば認められ,また多数のメラノソームを貪食する Langerhans 細胞が観察された.
  • 南光 弘子, 渡辺 晋一, 福田 覚
    1982 年 92 巻 6 号 p. 645-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
  • 常田 順子, 北島 康雄, 森 俊二
    1982 年 92 巻 6 号 p. 657-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    スキソーストリップ法によって採取した正常ヒト角層および乾癬鱗屑から, SDS, DTT, EDTA を含む抽出液によって抽出されるタンパクをラウリル硫酸ナトリウム-ポリアクりレアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)によって分析した.正常ヒト角層からは分子量 66,000 と 59,000 の2本のポリペプチドバンドが抽出された.一方,乾癬鱗屑からは SDS-PAGE 上常に一定のポリペプチドバンド(分子量68,000, 62,000, 59,000, 55,000, 53,000,49,000, 46,000, 30,000, 12,500の9本)が泳動され,urea-2ME を含む従来の抽出法によって抽出されるタンパク,すなわち,α-ケラチンのペプチドと比較したところ,一部のポリペプチドバンドは,α-ケラチンのバンド (分子量62,000, 59,000, 55,000, 53,000, 49,000の5本)と一致した.これらのポリペプチドバンドは病勢により量的に変動し,治癒時には正常ヒト角量におけるポリペプチドバンドと同一のパターンを示すのがみられた.
  • 吉永 花子, 松尾 孝彦, 山本 良昭, 古川 福美
    1982 年 92 巻 6 号 p. 665-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    形質細胞にもっとも近い段階で腫瘍化したと考えられている多発性骨髄腫の末梢血,皮膚紅斑および皮膚腫瘤を電顕的に観察した.末梢血では細胞質に小胞やちぎれちぎれの粗面小胞体の増加した成熟 B-cell と思われるリンパ球の増加がみられ,併せてこの細胞の腫瘍化と考えられる小型の形質細胞様腫瘍細胞が少数認められた.紅斑では成熟 B-cell の小胞および粗面小胞体か著明に増加したリンパ球と,小型の形質細胞様腫瘍細胞の増加がみられた.腫瘍では形質細胞様腫瘍細胞が大型化し,細胞質には核をとりまいて粗面小胞体の著明な増加がみられる腫瘍細胞のみの増殖が認められた. B-cell は末梢血より皮膚に浸潤し,紅斑および腫瘤を形成する過程で小型の形質細胞様腫瘍細胞を経て大型形質細胞様腫瘍細胞に変化し増殖していくと考えられる.
  • 楠 俊雄, 原田 誠一
    1982 年 92 巻 6 号 p. 671-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
    日本医科大学付属病院皮膚科外来の白癬患者より分離した64株の皮膚糸状菌に対する clotrimazole, miconazolenitrate.econazole nitrate それに exalamide の4種の抗真菌剤の抗菌活性を, microplate を用いた liquidmicroculture me thod により同時比較検討を行った .Imidazole 誘導体である clotrimazole, miconazole nitrate,econazole nitrate の3者は,いずれの皮膚糸状菌に対しても優れた抗菌活性を示した.被検菌64株全体に対する比較では clotrimazole, econazole nitrate,mico・nazole nitrate,exalamide の順で高い抗菌活性を認めた.
  • 1982 年 92 巻 6 号 p. 677-
    発行日: 1982年
    公開日: 2014/08/21
    ジャーナル 認証あり
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