日本皮膚科学会雑誌
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120 巻 , 2 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 大槻 マミ太郎, 照井 正, 小澤 明, 森田 明理, 佐野 栄紀, 髙橋 英俊, 小宮根 真弓, 江藤 隆史, 鳥居 秀嗣, 朝比奈 昭彦 ...
    2010 年 120 巻 2 号 p. 163-171
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    Anti-TNFα (tumor necrosis factor-α) agents, adalimumab and infliximab, are the first biologics approved for the treatment of psoriasis in Japan. Although these agents are expected to have remarkable effects on psoriasis and/or psoriatic arthritis, and to improve QOL (quality of life) of patients with psoriasis, there is growing concern regarding the potential serious adverse reactions such as infections including tuberculosis as well as bacterial and Pneumocystis pneumonia. The guideline and safety manual have been developed to ensure that anti-TNFα agents are properly used by board-certified dermatologists experienced in practice of psoriasis. Requirements for physicians and medical institutions, eligible patients for treatment with anti-TNFα agents, dosage and administration of each anti-TNFα agents, general considerations for administration, contraindications, safety precautions for high-risk patients for adverse reactions, and recommendable combination therapies with anti-TNFα agents are referred.
皮膚科セミナリウム 第58回 物理・化学的皮膚障害
  • 臼田 俊和, 岩田 洋平
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第58回 物理・化学的皮膚障害
    2010 年 120 巻 2 号 p. 173-192
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
  • 湊原 一哉
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第58回 物理・化学的皮膚障害
    2010 年 120 巻 2 号 p. 193-200
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    化学熱傷とは酸やアルカリを代表とする様々な化学薬品によって引き起こされる熱傷様の皮膚・粘膜障害である.原因となる化学物質は膨大な数におよぶ.そのため,初期の対応にとまどうことが少なくない.本稿では原因となる主な物質の分類と作用機序,診断時のポイント,および一般的な治療について述べた.薬剤による皮膚障害については薬疹の分類や薬剤性接触皮膚炎などの範疇には含まれない疾患の中で,日常臨床で遭遇することの比較的多い注射薬剤による漏出性皮膚障害を中心に記した.また,ある種の薬剤には特異的な皮膚障害をもたらすものがある.とりわけ抗がん剤で特殊な副作用を認めることが多く,いくつかの事例をこれまでの報告を参考に記載した.
  • 錦織 千佳子
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第58回 物理・化学的皮膚障害
    2010 年 120 巻 2 号 p. 201-206
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    光は狭義には可視光線を指すこともあるが,太陽光の人体への影響を考えるとき,光は連続したものであり,可視光線による皮膚障害と長波長紫外線による皮膚障害の作用波長も連続的で,重なることも多く,最近では近赤外線による皮膚障害も注目されていることから,本項では光線についての基本事項と光線による皮膚障害として紫外線・可視光線・赤外線によって誰にでも起こりうる皮膚病変について概説した.
原著
  • 福田 知雄, 浅野 祐介
    原稿種別: 原著
    2010 年 120 巻 2 号 p. 207-217
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    皮膚癌治療の基本が外科的切除であることは現在なお変わりないが,高齢者や合併症のある患者が増えるにしたがい,手術適応に悩む症例が増えているのも事実である.我々は,そのような患者にも施行可能な非侵襲的癌治療法の1つとして,5-aminolevulinic acid(ALA)を用いた外用光線力学療法(photodynamic therapy:PDT)を平成18年度より導入した.乳房外パジェット病は,高齢者に好発し,自覚症状なく進行するため,病変に気づいて受診した時には既に大型の病巣になっていることの多い皮膚癌である.今回我々は,乳房外パジェット病の7症例に,皮膚冷却装置付パルス色素レーザーを用いたPDTを施行し,良好な結果が得られたので報告する.ALAがヘム合成経路を経て蓄積されたプロトポルフィリンIX(PpIX)の励起波長には複数あり,そのいずれでもPDTの治療効果は望めるが,特に深部の疾患に対しては630 nmを含む光源機器の照射が最も深達性がよく有効と考えられている.しかし,我々は本法を負担無く導入するために,既に保有していた光源機器の中からPpIXの励起波長の一つである585 nmを有するパルス色素レーザーを最初の光源として選択した.効果の判定は,臨床所見,光線力学診断および皮膚生検で評価し,結果はCRが2例,PRが5例であった.PR症例のうち3例は病変の縮小に伴い,局所麻酔で可能な程度の外科的切除で治癒もしくは略治した.病変の縮小効果は全例で認められ,適応症例の選択に注意する必要はあるが,PDTは乳房外パジェット病にも有用な治療法であると考えられた.
  • 古橋 卓也, 加藤 裕史, 前田 晃, 森田 明理
    原稿種別: 原著
    2010 年 120 巻 2 号 p. 219-225
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    75歳,男性.15年前頃から体幹に鱗屑を伴う紅斑を認め,他院で尋常性乾癬と診断された.皮疹悪化と両下肢浮腫を主訴に平成20年6月当科初診し,貧血,蛋白尿,腎機能低下を認めた.8年前頃から手指の関節痛,変形があり,入院後のX線・骨シンチから関節症性乾癬mutilans typeと診断した.また,口唇粘膜生検でdylon染色陽性,偏光顕微鏡で黄緑色を示す無構造均一な物質を認め,二次性アミロイドーシスと考え,貧血,腎症状は腎アミロイドーシスが原因であると推測した.
  • 山田 英枝, 相馬 孝光, 嶋田 菜々子, 吉田 寿斗志, 伊東 秀記, 幸田 公人, 松尾 光馬, 石地 尚興, 中川 秀己
    原稿種別: 原著
    2010 年 120 巻 2 号 p. 227-232
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    59歳,男性.幼少時より両側足底加重部に過角化があり,自分で削り処置を繰り返していた.手掌には過角化を認めなかった.母,兄,子2名の足底にも同様の所見があり,家族歴からも遺伝性掌蹠角化症を強く疑った.初診の約1年前(58歳時),右踵部の過角化病変にびらんを生じ,紅色腫瘤を形成,生検にて無色素性悪性黒色腫と診断した.治療は,原発部は辺縁より3 cm離して拡大切除した.センチネルリンパ節は鼠径と膝窩の2領域に認め,いずれも転移を認めたため,同部位の郭清を追加した.Tumor thicknessは12.0 mmでリンパ節転移は鼠径で15個中3個,膝窩で2個中2個が陽性であった.StageIIIC(pT4bN3M0)であり,術後DAV-Feron療法5コース,その後月2回のFeron維持療法を施行していたが,術後1年6カ月後に右外腸骨リンパ節転移を認め,骨盤内郭清(外腸骨・閉鎖・総腸骨リンパ節)を行った.しかしその後,多発性肺転移,肝転移を認め,患者の希望にて免疫療法(樹状細胞療法)を施行するも病状悪化し,術後2年2カ月後肝不全にて永眠された.悪性黒色腫と遺伝性掌蹠角化症との関連性は明らかにされてはいないが,物理的刺激が発症の一因であると考えた.
  • 加賀谷 真起子, 高橋 博之, 高橋 依子, 佐藤 牧人, 木村 鉄宣
    原稿種別: 原著
    2010 年 120 巻 2 号 p. 233-238
    発行日: 2010/02/20
    公開日: 2014/11/28
    ジャーナル 認証あり
    54歳女性.2001年にシェーグレン症候群(以下SjS)の確定診断を受け,プレドニゾロンを内服していた.2007年1月より下腹部から大陰唇・肛囲にかけて紅斑や結節が出現し,他院にて切除を繰り返されていたが徐々に増加した.皮膚および小唾液腺には病理検査で多量のアミロイド沈着がみられ,肺および両耳下腺には画像的に結節性アミロイドーシスと考えられる病変があった.加えて皮膚病変には病理組織学的に密な結節状の単核球浸潤があり,遺伝子解析で免疫グロブリン重鎖遺伝子に単クローン性再構成が確認された.皮膚以外には明らかなリンパ腫病変がないことより,本症例を多臓器へのアミロイド沈着と皮膚原発濾胞辺縁帯リンパ腫(marginal zone B-cell lymphoma:以下MZL)を合併したSjSと診断した.SjS,アミロイドーシス,皮膚原発MZLの3疾患を合併した報告は調べた限りでは本邦および海外においてなく,1例目の報告である.
学会抄録
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