日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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128 巻, 10 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 細胞外マトリックス(ECM)と皮膚疾患
原著
  • 新川 衣里子, 田中 菜々子, 川田 裕味子, 高井 利浩
    2018 年 128 巻 10 号 p. 2109-2116
    発行日: 2018/09/20
    公開日: 2018/09/20
    ジャーナル 認証あり

    ニボルマブ投与後に生じた,併用他剤による比較的重症な薬疹を6例経験した.多くの例でニボルマブ最終投与から2カ月以内に,38度以上の高熱を伴い,皮疹が出現した.DIHS様の眼囲を避ける顔面のびまん性紅斑,粘膜疹,肝障害なども比較的高率にみられた.被疑薬は多岐にわたったが,ニボルマブ投与後かつ上記の様な症状という共通点があり,治療への反応や経過も類似していた.ニボルマブによる薬疹ではなく,ニボルマブが他の薬剤による薬疹の頻度や重症度,臨床型などに何らかの影響を与えた可能性を強く疑い,検討した.

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