日本皮膚科学会雑誌
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85 巻 , 7 号
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  • 五十嵐 良一
    1975 年 85 巻 7 号 p. 385-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    全身性エリテマトーデス(以下 SEL と略す)患者の表皮基底膜に各種免疫グロブリンや補体成分などが沈着することは知られているが. IgE グロブリン沈着の報告はない.著者は SLE 患者の皮膚生検材料について蛍光抗体法を行ない,これまで知られていなかった IgE グロプリンンの皮膚への沈着を初めて証明し得た. SLE 患者7例中5例に表皮基底膜,1例に表皮細胞核および4例に真皮毛細血管ないし小血管に lgE の陽性所見を認めた.特に強い lgE 沈着を認めた2例においては, IgG 抗核抗体および lgE 抗核抗体の高値と血清β1 C/1A ダロブリンの低値を示すなど, IgE と病勢との関連を示唆するが如き興味ある知見を得た.
  • 寺山 勇
    1975 年 85 巻 7 号 p. 395-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    Recklinghausen 母斑症に於ける色素斑と正常皮膚との間に於て,その両部のメラノサイトの形態に異同で)有無,又は,両部の単位面積内に分布するノラノサイトの数に差異があるかどうかを検討する目的にて,両部の水平切片を用いて,メチレン青染色及び Dopa 反応を行って,次の結果を得た.メラノサイトの形態的には,メチレン青染色に於て,色素斑,正常皮膚との間に特記すべき相異は認められなかったが,特に色素斑に多く表皮樹枝状細胞の周囲と樹枝状突起の尖端の部にメラニン顆粒様物質の増強が認められた.又 Dopa 反応に於いては,両部のメラノサイトの形態的変化,且つメラノサイト周囲のメラニン顆粒量に何等の変化も認められなかった.然し色素斑に於て一部の Dopa 陽性メラノサイト内に巨大色素穎粒(所謂 Giant melanosome ) が黒色円形の小体として認められた.メラノサイトの分布密度については,30症例に於て,1黴€3 当りの計測を行い,色素斑と正常皮膚との間に於て,メチレン青染色表皮樹枝状細胞の計測値及び Dopa 陽性メラノサイトの計測値,且つメチレン青染色法でみる樹枝状細胞の計測値及び Dopa 反応法でみる Dopa 陽性メラノサイトの計測値との間に,推計学的検討を行い,その各々の計測値に有意の差は認められなかった.
  • 斎藤 隆三, 鎌田 直子
    1975 年 85 巻 7 号 p. 405-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    6才,女子.30才頃より主として脂漏部位に孤立性の小水疱ないし痴皮を伴う小丘疹が毎年夏季のみ多数出現し,痛岸を強く訴える症例を報告した.全身症状はなく,遺伝関係も認められない.個疹は1週間から1ヵ月にて完全に消槌し,冬季は全く皮疹をみない. 臨床症状は Darier 病に近い像を呈するが,病理組織学的に棘融解による表皮内裂隙ないし水疱形成をみ,異常角化は認められない.臨床経過を合わせると家族性良性慢性天疱瘡に類似する.しかし,いずれめ疾患にも相当せず,一種の Acantholytic Derraatosis として報告し
  • 高橋 久, 石井 富夫, 田辺 和子, 池田 平介, 山本 勝義
    1975 年 85 巻 7 号 p. 413-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    サリチル酸は経皮吸収率の良い物質として早くからその尿中排泄を指標として経皮吸収の研究に使用せられて来た.その吸収は角層を変性せしめるためとも,経毛嚢的とも言われるが,未だ解明され七いない. 今回ブタの皮膚に 14C 標識サリチル酸を貼布し,液体 scintillation counter と autoradiography によりその皮膚内分布を検討した結果,この物質は経毛嚢的に吸収され易いことが明らかとなった.著者等の一人高橋はかつてサリチル酸等の諸物質と毛髪との親和性について報告し,サリチル酸も相当高度に毛髪と親和性のあることを確認したが,今回のサリチル酸の経毛嚢吸収は,こうした本物質と毛髪との親和性によるものか,或は本物質が毛嚢内の皮脂に溶解するためにおこるものかは今後の検討にまたねばならない.
  • 種田 明生, 増谷 衛, 小川 秀興, 宮崎 寛明
    1975 年 85 巻 7 号 p. 417-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    掌蹠膿疱症の発症に関する免疫学的機作を検索する目的で,掌蹠膿疱症患者血清を用い蛍光抗体法間接法で観察した結果,39例中1例を除き患者血清に抗人上皮細胞質抗体の存在を証明した.この抗体価は掌蹠皮膚を基質とした場合,他部皮膚を基質とした場合よりも高値を示し,免疫グロプリンクラスは lgG と推定される.対照とした他の皮膚疾患16例中14例にも抗細胞質抗体を認めたが,その抗体価は低く明らかな有意の差を認めた.以上のことから抗細胞質抗体は,本症に特異的とするには尚疑問もあるが,少なくとも本症の臨床症状の発現に重要な役割をもつのであろうことは否定できない.
  • 1975 年 85 巻 7 号 p. 419-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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