日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
104 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 石河 亜紀子
    1994 年 104 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    B16マウスメラノーマのcell lineからメラニン顆粒の有無でクローニングを行いmelanotic melanoma株(M3)とamelanotic melanoma株(A7)とを樹立した.M3は細胞が小型紡錘形でコロニーを形成しながら増殖する傾向があるのに対し,A7では大型,線維芽細胞様で均一に増殖する傾向があった.またA7ではフィブロネクチンの産生が高く,これはmRNAレベルの増加を伴っていた.更にコラーゲン或いはフィブロネクチンをコーティングしたディッシュ上でM3・A7を培養したところコラーゲン上で培養したM3のみ,メラニン量の少ないA7類似の形態の細胞への変換が観察された.この変換に伴い,フィブロネクチン産生量に変化はみられず,コラーゲン様タンパクの産生の相対的増加が認められた.以上からmelanotic melanomaからamelanotic melanomaへの変換には細胞外マトリックス,特にコラーゲンが関与しており,細胞外マトリックスが細胞の形態変化と共にチロジナーゼ発現を調節していることが示唆された.
  • 籏持 淳, 森 康二, 荒川 雅美, 植木 宏明
    1994 年 104 巻 1 号 p. 9-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    抗PL-7(スレオニルtRNA合成酵素)抗体の存在する皮膚筋炎患者の血清を用いアフィニティーカラムを調製し,イムノプロット法などによってヒト線維芽細胞,Hela細胞extract中の分子量80kDの抗原を同定した.この抗原を大量に精製し,皮膚筋炎12例,全身性エリテマトーデス12例,進行性全身性硬化症10例,健常人8例より得た血清をスクリーニングしたところ,3例の皮膚筋炎にのみ抗PL-7抗体が認められた.この皮膚筋炎の3例はすべて間質性肺炎を伴っていた.また3例中2例にRaynaud現象,関節炎を伴っていた.これらの臨床所見は抗PL-7抗体を含む抗アミノアシルtRNA合成酵素抗体を持つ多発性筋炎および皮膚筋炎の臨床的特徴に一致している.
  • 花田 勝美, 太田 俊明, 木村 有子, 原田 研, 橋本 功
    1994 年 104 巻 1 号 p. 17-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    従来の治療に抵抗を示した,重症の成人型アトピー性皮膚炎患者8名(男3名,女5名,16~26歳)に対して、Waldmann cabin全身縦型紫外線照射装置(UV8001K型)を用い,紫外線(UVA+UVB)コンビネーション療法を行った.初回量,UVAは3.0J/cm2,UVBは20mJ/cm2より漸増してゆき,前者は最大6.0J/cm2,後者は最大200mJ/cm2を越えない量にまで増量した.その結果,平均照射回数15.4回(3~8週),UVB平均総照射量1.136.3mJ/cm2で全例に寛解をみた.とくに,PUVA同様瘙痒に対する抑制効果に優れていた.臨床検査成績では,好酸球増多の改善をみたが,血中IgEの低下はみなかった.抗核抗体は検査症例で治療前,いずれも陽性を示したが,治療中,2例に陰性化をみた.主な副作用である色素沈着はスキンタイプ依存性であったが,スキンタイプは寛解導入期間に影響を与えなかった.本治療法は,コルチコステロイド外用の軽減,離脱を容易にさせることに加え,外用PUVAに比較して色素沈着のむらをみないほか,処置前に8-methoxypsolarenの外用,内服が不要である点,外来治療が可能であり,入院治療の困難な成人型アトピー性皮膚炎患者の治療には適した方法と考えた.
  • 菊池 かな子, 藤本 学, 尹 浩信, 佐藤 伸一, 五十嵐 敦之, 相馬 良直, 竹原 和彦, 石橋 康正
    1994 年 104 巻 1 号 p. 23-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    汎発性強皮症(SSc)患者50例,健常人20例の血漿中ヒスタミン値をラジオイムノアッセイにて測定した.SSc患者全体の血漿中ヒスタミン値の平均では正常コントロールと比較して特に有意な差は認められなかった.しかし,diffuse SSc患者16例の血漿ヒスタミン値は正常コントロール及びlimited SSc患者34例と比較し有意に高値であった.正常コントロールの平均+2SDを越えるものを高値とした場合,SSc患者の7例(14%),diffuse SSc患者16例中6例(38%)が血漿ヒスタミン高値と判定とされた.血漿ヒスタミン高値例の臨床症状,拡査所見の検討では,胸部X線上の肺線維化及び皮膚瘙痒が有意に高率であった.以上より血漿ヒスタミン値がSScの重症度を反映している可能性が示された.
  • 稲地 真, 水谷 仁, 野内 伸浩, 安藤 葉子, 清水 正之, 林 辰也, 鈴木 浩治
    1994 年 104 巻 1 号 p. 31-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
    全身性強皮症患者および正常人皮膚におけるトロンボモジュリン(TM)の発現を免疫組織化学的に検討した.正常人皮膚においてTMの発現は真皮の血管および基底層を除く表皮角化細胞間に陽性であった.全身性強皮症及び慢性硬化症例では,真皮血管,基底層を含む角化細胞間でより強い発現を認めた.浮腫性硬化期症例でも同様に真皮血管および基底層を含む角化細胞間で強い陽性所見を得た.さらに同一症例で健常と思われる部位でも同様に血管壁の染色性の増強を認め,強皮症においては血管内皮の関与が比較的早期かつ広範囲に及んでいることが示唆された.
  • 1994 年 104 巻 1 号 p. 35-
    発行日: 1994年
    公開日: 2014/08/12
    ジャーナル 認証あり
feedback
Top