日本皮膚科学会雑誌
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115 巻 , 8 号
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生涯教育講座
  • 疥癬診療ガイドライン作成委員会
    原稿種別: 生涯教育講座
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1125-1129
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    Guideline has been prepared by the Japanese Dermatological Association to ensure proper diagnosis and treatment of scabies, as ivermectin became available on March 14, 2005 under “the special healthcare expenditure” system and its clinical use was expected to increase. For making proper diagnosis following three points should be taken into consideration, clinical findings, detection of the mite (Sarcoptes scabiei), and epidemiological findings. The diagnosis is confirmed if the mites or eggs are identified by microscopic examinations. Sulfur-containing ointments are only available drugs approved by health insurance coverage for treating scabies. Currently crotamiton cream, benzyl benzoate lotion, and γ-BHC ointment are also used clinically. It is important to apply the ointment to the whole body, including hands, fingers and genitals. The dosage for ivermectin is a single oral administration of approximately 200 μg/kg body weight with water on an empty stomach. Administration of a second dose is considered, if new specific lesions develop or the mites are detected. For treating keratotic (crusted or Norwegian) scabies, concomitant administration of oral ivermectin and the topical ointments as well as removal of thick scabs and infected regions in nails should be considered.
皮膚科セミナリウム 第4回 皮膚病理組織のエッセンシャルズ
原著
  • 南光 弘子
    原稿種別: 原著
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1155-1162
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    本邦で行われている医薬品副作用被害救済制度について過去23年間に申請された5,406件の有害薬物反応(ADR)の状況と過去5年間(1998~2002)の皮膚障害553件の概要を報告した.総支給率は74.7%で,全ADRの中で最も多かったのが皮膚附属器官障害986件(20.7%),第2位がショックなどの一般全身性障害(790件),第3位が低酸素脳症などの中枢・末梢神経障害(789件),第4位に肝臓胆道系障害(631件)が続き,これらの4つでほぼ7割を占めた.原因医薬品の第1位はNSAIDsや抗けいれん薬を含む中枢神経系用剤,第2位は抗生物質製剤,第3位はホルモン剤であった.一方,皮膚障害の第1位はStevens-Johnson症候群(SJS),第2位は中毒性表皮壊死症(TEN),第3位は薬疹型の診断が困難であった“汎発型”薬疹であった.第4位は多形紅斑型薬疹,第5位は薬剤性過敏症症候群(DIHS),第6位が紅皮症型薬疹(ED)で,4つの重症薬疹(SJS,TEN,DIHS,ED)で全薬疹の6割(63.1%)を占めた.また“汎発型”,多形紅斑型,播種状紅斑丘疹型,ED型,さらにはSJSと判定された病型にもDIHSであった事例が含まれていた可能性も推察された.DIHSは2001年度から採用された副作用名である.また死亡率はTEN 32%,DIHS 16.7%,ED 4.8%,SJS 1.3%であった.後遺症のほとんどがSJSとTENにおける粘膜病変で,失明・視力障害などの眼科的障害が最多であったが,閉塞性細気管支炎による慢性呼吸不全など呼吸器系の重篤な後遺症にも注意を払う必要がある.
  • 三谷 直子, 相原 道子, 伊藤 典彦, 池澤 善郎
    原稿種別: 原著
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1163-1173
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    Drug-induced hypersensitivity syndrome(DIHS;薬剤性過敏症症候群)は経過中にhuman herpesvirus(HHV)-6Bなどのウイルスの再活性化が認められ多臓器障害を伴う重症型の薬疹である.DIHSを含め中毒疹における薬剤アレルギーとウイルス感染の関連については不明な点が多い.そこでDIHS 10例と,中毒性表皮壊死症(TEN)5例,スチーブンス・ジョンソン症候群(SJS)4例,多形滲出性紅斑(EEM)6例,紅斑丘疹型中毒疹(MP)16例の計41症例で,血清中各HHV群特異的抗体価測定,血清および末梢血白血球のPCR法によるHHV群DNA検出,サイトメガロウイルス(CMV)抗原測定を行い,HHV群の活性化を比較検討した.DIHSでは,7例でHHV-6の再活性化を認め,そのうち2例で抗体価が上昇する数日前の限られた期間でのみウイルス血症が確認された.また7例中4例で,他のHHV群の再活性化が重複して認められた.HHV-6再活性化の認められなかった3例では1例でCMV,1例でHSVとCMVの再活性化を認めたが,残り1例ではHHV群の関与を示唆する結果は得られなかった.TEN,SJS,EEM,MPでは9例でHHV-6,HHV-7,CMV,HSVの1または2種が活性化していた.HHV-6の抗体価は2例(TEN 1例,MP 1例)で軽度上昇していた.HHV群抗体価の上昇はDIHSにおけるHHV-6にのみ顕著に認められ,発症後約20日以前と約30日以降との比較で明らかであった.以上よりHHV-6の再活性化はDIHSに特徴的であることが示唆された.DIHSの原因薬として抗痙攣薬が多かったものの,免疫グロブリン値の異常と,病型あるいはHHV群再活性化との間に明らかな相関は認められず,大量ステロイド治療後にHHV群が再活性化する傾向も認められなかったことから,DIHSにおけるHHV-6再活性化の誘因は不明であった.
  • 松田 聡子, 鬼木 俊太郎, 国定 充, 村田 洋三, 熊野 公子
    原稿種別: 原著
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1175-1180
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    29歳女性,妊娠10カ月.妊娠8カ月頃より,両下肢後面に帯状の褐紅色皮疹が出現した.皮疹は,大腿から下腿にかけて先細り状の,均一な色調の境界明瞭な褐紅色斑である.その部位は,下肢のdorsal及びventral axial lineにはさまれる領域に一致すると考えられた.このaxial lineとは,求心性知覚神経のover lapの認めない境界線である.この境界の明瞭性が,皮膚の色調の明瞭な分界の発生と関連すると思われた.
  • 立石 八寿貴, 安田 秀美, 宇加江 進, 小田 孝憲
    原稿種別: 原著
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1181-1187
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    症例は8カ月女児.18トリソミー,若年型慢性骨髄性白血病で経過観察中に頭部,顔面,頸部に爪甲大までの黄色丘疹,結節が多発し,徐々に数,大きさとも増加した.血清脂質は正常でカフェオレ斑を認めた.病理組織学的には真皮から皮下組織にかけてS100陰性,CD68陽性の泡沫細胞の浸潤を認め,若年性黄色肉芽腫と診断した.呼吸不全のため1歳5カ月で永眠した.剖検で肝臓にも泡沫状の細胞質を有する細胞を多数認めた.若年型慢性骨髄性白血病はXantholeukemiaとも呼ばれ,若年性黄色肉芽腫をしばしば併発するが,本症の皮膚科領域からの報告は少ない.カフェオレ斑,18トリソミーとの関連を含め報告する.
  • 藤沢 智美, 山中 新也, 小田 真喜子, 清島 真理子
    原稿種別: 原著
    2005 年 115 巻 8 号 p. 1189-1193
    発行日: 2005/07/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    61歳,女性.平成15年9月より腹部に硬結を伴う紅斑あり.腰部,大腿にも同症状出現.その後筋症状を訴えた.CK,アルドラーゼ,血中ミオグロビンは高値を示したが,抗核抗体,抗RNP抗体,抗Jo-1抗体は陰性であった.皮膚生検で脂肪織炎の像を示し,T2強調脂肪抑制MRI像で強い浮腫と筋炎の存在が示唆された.以上の結果より,脂肪織炎を伴った皮膚筋炎と診断し,ステロイド治療を行い有効であった.
学会抄録
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