日本皮膚科学会雑誌
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72 巻 , 11 号
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  • 嶋 多門, 玉井 定美
    1962 年 72 巻 11 号 p. 819-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
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    著者らは,年来,皮膚の角化現象の基礎的研究として,種々の組織化学的手法によつて,表皮内物質の2,3の分布について検索を行ない,その成績は既に日本皮膚科学会総会及び本誌に発表したが,その結果は必ずしも満足すべきものが得られず,研究に一頓挫を来たしていた.抑々,組織化学的手法が,形態学に加えて構成成分の性質及びその占位を明示するという点で,組織乃至細胞形態学を一歩前進させるものであることは論を俟たない.然し,この方法による場合は,組織乃至細胞の染色性の強弱そのものによつてのみ,物質の量乃至は活性度の強さを判断せざるを得ず,従つて,染色手技の差異,更には研究者の主観によつては,その判定の客観性に疑義を抱かせる場合が少なくない.これは,組織化学的手法のもつ宿命的限界ともいえよう.従つて,形態学及び物質の占位をともに呈示し,面も,該物質の量を一定の数値として表わすことの出来る方法の希求されるのは当然であつた.近年,この方法に副うものとして出現したのが,Caspersonらによって創められた組織吸収スペクトル法(又は顕微測光法)である.本法は,組織乃至細胞内の物質の分光吸収特性を利用して,当該物質の占位と数量とを観察,測定するものであり,未だ目新しい手法であつてその当否は今後の問題として残されてはいるものの,新しい方向の組織化学的方法として極めて将来性のあるものと考えられる.最近,著者らは,組織呼吸スペクトル法を用いて表皮内のデスオキリボ核酸の分布を検索することが出来たので,未だ予報的段階ではあるが,・に報告する次第である.
  • 石原 勝
    1962 年 72 巻 11 号 p. 827-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    1955年Burns等は抗リウマチ剤Phenylbutazone(Butazolidin)を服用中の患者の尿から2種類の代謝産生物を分離した.その1つはγ-Hydroxyphenylbutazoneであり,他の1つは後にJ.R. Geigy社研究所のPfister,Hafilgerが合成したPyrazolidine誘導体のOxyphenbutazone(Tanderil)である(図1).このOxyphenbutazoneは薬理実験の結果母体のButazolidinよりも強力な消炎解熱作用を有することが明らかにされた.即ちWilhelmiの報告によるとラットの肉芽腫嚢試験(Selye法)では,Oxyphenbutazone100mg/kg/dayの連続経口投与はPrednisoneの5mg/kg/day連続経口投与の場合よりすぐれた消炎作用を示し,ラットのフォルマリン浮腫試験,フォルマリン腹膜炎試験でも強力な消炎作用を,ラットの酵母熟試験ではAminopyrinに匹敵する解熱作用が認められるという.本剤の臨床応用は外科,整形外科,眼科,耳鼻咽喉科,産婦人科,泌尿器科,放射線科,内科の各領域より報告されている.これらの報告を総括して見ると,本剤は手術や外傷後にみられる炎症,浮腫,疼痛に著効を示す他,リウマチ,細菌やウイルス感染症などをはじめとする種々の原因による炎症性疾患の治療に有効であるとされる.しかしながら皮膚科領域に於ける応用に就いてはこれ迄殆ど報告をみないので,我々は本剤の基礎実験成績及び他科領域に於ける臨床実験の結果を参照しつゝ,この薬剤の皮膚科領域への応用を試み,その適応と考えられる皮膚疾患を選んで効果を検討してみた.さらに一部の疾患に於て本剤により副腎皮質ホルモンの有効維持量を減量せしめうるか,或はその中止後の再発防止に対し有効に作用するかに就いても検討して一応の結論を得たのでこゝに報告する.
  • 池田 重雄
    1962 年 72 巻 11 号 p. 836-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    最近メラノゲネーシスの基礎医学的方面からの研究の進歩と共に,各種皮膚色素異常症に関する研究も日を追つて進歩し,その臨床形態学及び発生病理学,惹いては治療の方面に到る迄,実に多岐に亘る報告が相次いでなされている.又本邦に於ても,皮膚形成外科方面で各種植皮術及びskin abrasion technique等が広く施行されるに及んで,白人ではそれ程問題とならなかつた術後色素沈着をb\々経験する様になり,之にたずさわる医師の間では,かなり重要な問題として取り上げねばならなくなつて来ている.一般の皮膚色素異常症及至は皮膚形成術後の色素沈着の問題を検討する為には,先ず日本人の正常皮膚に於けるメラノサイト及びメラニン沈着の状況に就き検討を加える事を基本的な課題として採り上げる必要があろう.よつて著者は先ず日本人の正常皮膚に於けるこれ等の問題に就いて検索を加えて見た.
  • 中島 権一
    1962 年 72 巻 11 号 p. 868-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
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    白癬の起因菌としてはT. rubrumとT. mentagrophytesが多く,これらの病原菌はその臨床的症状ならびに治療にたいする抵抗性にも差異が認められるので,その原因菌を分離同定することは重要である.この両菌の鑑別に関しては,形態学的にT. rubrumは並列の側壁を持つた腸詰状の大分生子とその形が細長い小分生子を作り,Sabouraud dextrose agarに濃い紅色の色素を産生する.一方T. mentagrophytesは棍棒状の大分生子と円形の小分生子を作り,Sabouraud dextrose agarで茶褐色の色素を産生するといわれているが,しかしこの両者の培養上の変異の範囲は非常に広く,前述の相違点だけでは決定し難い場合がしばしば生ずる.すなわち紅色の色素を産生しないT. rubrum,また紅色の色素を産生するT. metagrophytes,棍棒状の大分生子を作るT. rubrumなども生じ,とくに大分生子を欠く際にはT. rubrumとT. mentagropphytesとを確実に鑑別することはかなり困難である.この両者を鑑別する方法として,Edgecombeはpotato dextrose agarを用い,Benhamはheart infusion agarで,Bocobo and Benhamは,corn meal dextrose agarを考案したが,完全な分類の手段としてはやはり少数の例外的な菌株が存在する.白癬菌は哺乳動物の皮膚,爪,髪に寄生する.これらの組織の主な蛋白成分がケラチンであるので,白癬菌はケラチンを分解するのではないかと古くから推察され,このことに関する多くの研究もなされている.すなわち,DanielsはM. canisが頭髪を分解するのを証明し,Davidson and Gregoryは白癬菌による頭髪の穿孔を認め,さらにPageのM. gypseumによる角粉,羊毛,人体の爪の分解および頭髪の穿孔実験,またKarling,Vanbreuseghem,Ajelloによる頭髪を利用した土壊中病原糸状菌の分離実験がある.最近わが国では岡田は糸状菌のケラチンの分解能と分解アミノ酸について研究した.1957年Ajello and GeorgはT. rubrumかT. mentagrophytesか両者のどちらに属するか判らない菌株を同定するためにケラチン分解能を応用し,頭髪の穿孔試験を基準とする鑑別法を提唱した.われわれは彼らの考案したin vitro hair cultureを用いて教室保存の21種170株の白癬菌について実験し,頭髪穿孔に関与する因子を検討するとともにどの菌種がケラチン分解能を有するか,また果して本試験がAjelloらの主張するごとくT. rubrumとT. mentagrophytesとの鑑別に実際に有用であるか,さらにまたcorn meal dextrose agarによる鑑別法より優れているかを検討してみた.
  • 1962 年 72 巻 11 号 p. 879-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 川村 太郎
    1962 年 72 巻 11 号 p. 899-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1962 年 72 巻 11 号 p. 906-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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