日本皮膚科学会雑誌
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72 巻 , 3 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 稲城 矩実
    1962 年 72 巻 3 号 p. 197-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    黒色糸状菌の寄生によつておこる皮膚疾患は以前には稀有な疾患とみなされていた.1911年にAlexandrino Pedrosoが疣状皮膚病患者から黒色の糸状菌を分離培養し,1915年にはE.M. MediarおよびC.G. Laneが1例の黒色糸状菌性皮膚疣状疾患を報告し,これから分離した菌をphialophora verrucosaと命名した.1922年にBrumptは同様の患者から分離した黒色糸状菌に対してhormodendrum pedrosoiと命名した.この後,世界各地において,同様の皮膚疾患から多数の黒色糸状菌が分離されたが,その菌株によつて顕微鏡的形態を異にするものがあり,別名の属あるいは種に入れられていた.そしてこれら菌株間の異同について長年論議されたが,しかしこの相違はこれら菌群が異型の分生子形成法を示し,菌株によつてそのうちのある型を主とするので,それを特徴とする属あるいは種に編入された結果である.
  • 小黒 昭雄
    1962 年 72 巻 3 号 p. 215-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    グリコーゲンの検出法としては,以前より沃度反応とBestのカルミン染色が用いられて来たが,1946年Mc Manusが過沃素酸Schiff試薬法(PASと略記)を考按発表して以来,グリコーゲンを含む多糖類の組織化学的研究は格段の進歩を示した.即ち,Hotchkiss-Mc Manusに次いでLilleの過沃素酸カリー硝酸Schiff反応,Casellaの過マンガン酸Schiff反応,清水,熊本,Glegg,Hashimの四酢酸鉛Schiff反応,Lhotkaの蒼鉛酸塩Schiff反応及び四酢酸マンガンSchiff反応等が考按利用され,グリコーゲンを始め,ムチン,粘液蛋白,糖蛋白,ヒアルロン酸,キチン,セレプロシド等が染色され,各科領域に於て多くの業績を生んでいる.しかし,これ等の諸法をもつてグリコーゲンを証明するには,固定液を適当に選定すると共に,唾液又はチアスターゼによる消化試験を併用せねばならない.最近Cawleyは0.1%Alcian-blue3%酢酸水溶液をPAS染色の前処置に用いてグリコーゲンを赤色に,粘液多糖類を緑,乃至は青紫色に染め分ける消化試験不必要の新法を用いて皮膚膠原病のグリコーゲンの消長を検討発表している.これ等の方法を用いて皮膚科領域に於けるグリコーゲンの態度を追究した論文は少なからず見る事が出来るが,特別に皮脂腺をとり上げて,その機能とグリコーゲンの態度との関連性を論じている報告としては谷中の研究のみである.谷中は結節癩の病変の推移に伴い,その皮脂腺の核酸,グリコーゲンの消長を検し,グリコーゲンが皮脂腺の活動度を知る示標たりうるだろうと云う推定を行つている.私はこの考え方にもとづき,皮脂腺の活動度とグリコーゲンの態度との間に果してかゝる相関々係が成り立ちうるか否かに就いて検討を加えて見た.
  • 日戸 平太
    1962 年 72 巻 3 号 p. 235-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    毛は普通のその全長にわたつて一定の色調を示し,我々日本人の毛では黒~黒褐色である.これ等に混在し,その全長,或は毛幹の一部が淡褐色,或は白色等を示す毛が散発的に生ずることがある.正常頭皮に於ても,又脂漏性皮膚炎患者等の頭皮にもみられる.又円形脱毛症の病巣内にこの様な毛の発生をみることも少なくない.Berger and Orentreichは円形脱毛症の毛についてステロイドホルモン投与前後の変化を観察し,毛の太くなると共に色素沈着が生じ,又その逆の現象を観察している.著者はこの様な毛の色素沈着状態について観察し,知見を得たので報告する.
  • 加藤 吉策
    1962 年 72 巻 3 号 p. 241-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    1928年,Evans & Burr及び1929年,Burr & Burrは白鼠を脂質を含まない飼料で飼育した場合,成長障碍,排卵異常,そのほか特定の疾患を惹起し,ついに死亡することを認めた.そして,この際ある種の脂肪酸を投与することにより,かゝる疾患の発生を予防し,さらに改善せしめ得ることを知つた.Burr & Burr(1980),Tange(1982a,1982b)らの以後の検討により,リノール酸,リノレン酸,さらにアラヒドン酸がこの脂質欠乏(以下脂欠と略称)症状を改善するものであることがわかり,必須脂肪酸と呼ばれる様になつた.その後,脂質,就中必須脂肪酸,及び脂質代謝に関する研究が各分野で広く行われるようになつたのである.必須脂肪酸欠乏動物を対象とした皮膚科的研究も,Burr & Burr以来,数多くの報告がある.また必須脂肪酸が人の皮膚疾患に対して治効をもつことも知られている.さらに近年,必須脂肪酸は正常組織の形態及び機能の維持に必須のものであるとされるに至つている.しかしながら,経口投与された各種脂質,或いは脂肪酸それ自体が皮膚に与える生理的影響については、充分解明されていない.特に,この際皮脂腺が如何なる反応を示すかと云うことは甚だ興味深いのであるが,これに関する知見も少ないのである.また各種脂質が皮膚の組織形態に,またはその機能に如何なる役割りを果しているかという点についても現在なお不明の点が多いのである.かゝる観点より,脂漏の研究の一環として,先に教室の高橋は,各種油脂,脂肪酸投与が白鼠の皮膚の一般状態に及ぼす影響並びにこの際組織学的に生ずる諸変化について報告した.今回,私はさらに,爾余の脂質乃至は脂肪酸を白鼠に経口投与して,それらが皮膚組織に及ぼす影響について,臨床的,組織学的に詳細に検討するとともに,脂欠食で飼育した白鼠に附加的に各種飽和,不飽和脂肪酸及び男女両性ホルモンを投与したときの影響についても検討した.この際特に皮脂腺の態度について注目し,脂質染色を追行して若干検索を加えた.以上の実験により興味ある所見を得たので報告する.
  • 小野 敬
    1962 年 72 巻 3 号 p. 262-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
    ・15年以来Penicillinは駆梅療法の主要薬と見做されている.殊に初期,顕症,先天性初生児梅毒に対して即効的成果を挙げるので,その効果が過大に評価せられ勝ちであつた.然し第2潜伏期,後期梅毒に対しては,Penicillinの単独療法のみに依つては,充分にして,且つ満足なる成果をあげることが仲々困難である.此処に駆梅療法の問題点が残されている,其結果,2剤併用療法と呼ばれる治療法が,先ず施行された.1.Penicillinと蒼鉛剤2.砒素剤とPenicillin3.Penicillinと他の抗生物質(ストレプトマイシン,オキシテトラサイクリン,クロラムフェニコール,クロールテトラサイクリン)等,然しこの2剤併用療法も尚完全と言う事が出来ないので此処に新らしく,Penicillin,蒼鉛剤,砒素剤の3種薬の同時併用が試みられた.著者もまた此3剤同時併用治療を開始し1955年に至つて或程度の成果を収めたと認められたので,「性病」40巻,第1号で,Penicillin,蒼鉛剤,砒素剤の同時併用駆梅療法に就いて,第1回報告を行つた.当時,症例僅かに14例に過ぎなかつたが,其の内10例が9ヵ月間の注射で陰転した.其の後,宮城県気仙沼市大島に於て,梅毒血清陽性患者176名に就いて,昭和31年11月から同33年5月迄の満1年6ヵ月に亘つて,此の3剤同時併用駆梅療法による集団診療を行つた.其の後,仙台地区及び塩釜地区に於ても同様の治療法を施行した.本篇に於てはこの3剤同時併用療法による治療成績に就いての考察が行われた.
  • 1962 年 72 巻 3 号 p. 280-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1962 年 72 巻 3 号 p. 284-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
  • 1962 年 72 巻 3 号 p. 285-
    発行日: 1962年
    公開日: 2014/08/29
    ジャーナル 認証あり
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