日本皮膚科学会雑誌
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117 巻 , 1 号
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日本皮膚科学会ガイドライン
  • 石井 則久, 朝比奈 昭彦, 天谷 雅行, 飯島 正文, 石川 治, 今村 英一, 大江 麻里子, 大滝 倫子, 加藤 安彦, 金澤 伸雄, ...
    原稿種別: 日本皮膚科学会ガイドライン
    2007 年 117 巻 1 号 p. 1-13
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    Guideline has been prepared by the Japanese Dermatological Association to ensure proper diagnosis and treatment of scabies, as oral therapy became available on August, 2006 under health insurance and its clinical use was expected to increase. For making proper diagnosis following three points should be taken into consideration, clinical findings, detection of the mite (Sarcoptes scabiei var. hominis), and epidemiological findings. The diagnosis is confirmed if the mites or eggs are identified by microscopic examinations or dermatoscopy examination. Sulfur-containing ointments, with only limited usefulness, are only available drugs approved by health insurance coverage for treating scabies. Currently crotamiton cream, benzyl benzoate lotion, and γ-BHC ointment are also used clinically. It is important to apply the ointment to the whole body, including hands, fingers and genitals. The dosage for ivermectin is a single oral administration of approximately 200 µg/kg body weight with water on an empty stomach. Administration of a second dose is considered, if new specific lesions develop or the mites are detected. For treating hyperkeratotic (crusted or Norwegian) scabies, concomitant administration of oral ivermectin and the topical ointments as well as removal of thick scabs and infected regions in nails should be considered. Some safe and useful ointments are needed to be approved by health insurance
皮膚科セミナリウム 第22回 高発癌性皮膚疾患:遺伝と皮膚癌
原著
  • 細木 美和, 宮地 良樹, 生駒 晃彦
    原稿種別: 原著
    2007 年 117 巻 1 号 p. 37-42
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎患者の皮疹部は痒み過敏状態にあり,ヒスタミンの皮内投与によって生じる痒みは,ヒスタミンへの感受性が低い患者の無疹部と比べて,非常に強い.この強い痒みに対して通常投与量の抗ヒスタミン薬が有効であるかを検討するため,アトピー性皮膚炎患者10名でイオントフォレーシス法によるヒスタミンの皮内投与を施行し,塩酸エピナスチン20 mg錠1錠内服による反応抑制効果を見た.その結果,患者の皮疹部では無疹部よりも痒み,紅斑,膨疹の全てが強く生じたが,そのすべてが塩酸エピナスチン内服30分後にはプラセボと比較して有意に抑制され,内服3時間後にはほぼ完全に抑制された.このことは痒み過敏状態下で増強するヒスタミン誘発性そう痒に対しても通常投与量の抗ヒスタミン薬が十分に有効であることを示す.しかし,現実には抗ヒスタミン薬の内服3時間後でもアトピー性皮膚炎患者が痒みを頻繁に感じることを考慮すると,アトピー性皮膚炎の痒みにはヒスタミン以外の物質が深く関与していることも同時に示唆している.
  • 亀井 恭子, 河崎 玲子, 加藤 しおり, 小西 さわ子, 上杉 憲子, 中島 収, 古江 増隆, 今山 修平
    原稿種別: 原著
    2007 年 117 巻 1 号 p. 43-47
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    53 歳女性.約 30 年前から腰部右側に存在した小さな皮下結節が,受診前の 3 カ月間に熱感と痛みを伴い,7×6×4cm まで急速に増大した.2 カ月で右腋窩,鼡径部のリンパ節腫脹をきたした.腋窩と鼠径部のリンパ節廓清を含めた広範切除術を行い,リンパ流域には放射線照射を実施した.病理組織学的には,典型的な eccrine spiradenoma の領域が一部にあったが,転移巣を含めて病変の大部分は異型が強く,腺癌から扁平上皮癌までの多様な分化を示す細胞から構成されていた.以上から30 年間存在した既存の eccrine spiradenoma から発生した悪性腫瘍と考えた.
  • 堀 延未, 古田 淳一, 丸山 浩, 伊藤 周作, 石井 良征, 高橋 毅法, 大塚 藤男
    原稿種別: 原著
    2007 年 117 巻 1 号 p. 49-52
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    22歳,男性.18歳より潰瘍性大腸炎.初診2カ月前に再燃のため顆粒球除去療法とプレドニゾロン30 mg/日投与を開始されていた.初診1カ月前に右足拇趾の発赤,腫脹,疼痛が出現した.蜂窩織炎の診断でプレドニゾロン20 mg/日に減量され,抗生物質投与とデブリドマンを受けるも改善せず,初診2週間前には潰瘍化し黄苔と膿汁を伴った.同時期より両下腿と前胸部に発赤と圧痛を伴う皮下膿瘍が出現した.頻回の細菌培養検査は陰性だった.下肢CTでは液体成分が筋膜上にレンズ状に貯留する所見を得た.経過や皮疹の分布も考え合わせ壊疽性膿皮症と診断した.プレドニゾロン60 mg/日に増量したところ皮膚潰瘍は縮小に向かい,皮下膿瘍も消退した.発赤圧痛を伴う皮下膿瘍で初発する壊疽性膿皮症の報告は少なく,蜂窩織炎や壊死性筋膜炎との鑑別が問題であるが,臨床症状や経過,細菌培養,画像所見より早期に診断することが重要である.
  • 青地 聖子, 大野 貴司, 中西 元, 岩月 啓氏, 神崎 寛子
    原稿種別: 原著
    2007 年 117 巻 1 号 p. 53-56
    発行日: 2007/01/20
    公開日: 2014/12/03
    ジャーナル 認証あり
    Dermalive®は,60%がヒアルロン酸,40%が注入部に長期間とどまるとされる非吸収性のアクリルハイドロゲルから成るcosmetic fillerである.症例は63歳女性で,約1カ月前から生じた両側鼻唇溝から口周囲にかけて左右対称性に分布する硬結を主訴に受診した.発症の約10カ月前に同部位にcosmeticfiller(Dermalive®)を注入していたことが判明した.病理組織学的には,真皮から皮下組織にかけての肉芽腫性病変であり,無数の透光性もしくはややエオジン好性の多角形の異物が目立ち,それを取り囲むように組織球,多核巨細胞が肉芽腫を形成していた.異物の粒子の形状からある程度使用したfillerの種類の推定が可能であり,この所見はDermalive®によるfiller granulomaに特徴的であった.
学会抄録
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