日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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ISSN-L : 0021-499X
133 巻, 7 号
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委員会報告
新・皮膚科セミナリウム 新たな治療の時代へ(最先端技術の紹介も)
  • 岩田 浩明
    2023 年 133 巻 7 号 p. 1657-1662
    発行日: 2023/06/20
    公開日: 2023/06/20
    ジャーナル 認証あり

    さまざまな疾患で病態解明が進んだ結果,多くの分子標的薬が登場してきた.分子標的薬は抗体製剤と化合物に大別され,特に化合物は内服薬や外用剤として使用可能である.本セミナリウムでは,ごく最近新たに使用できるようになった円形脱毛症に対するJAK阻害薬をはじめとして,自己免疫疾患や遺伝性疾患など難治性皮膚疾患に対する経口分子標的薬の今後の可能性について紹介する.

  • 山本 俊幸
    2023 年 133 巻 7 号 p. 1663-1669
    発行日: 2023/06/20
    公開日: 2023/06/20
    ジャーナル 認証あり

    生物学的製剤の登場によって従来の治療薬を遥かに凌ぐ有効性がもたらされ,乾癬に代表される炎症性疾患の治療の進歩は目を見張るものがある.生物学的製剤は,既存薬剤の適応拡大と新規薬剤のどちらもの形で次々に実臨床現場に参入し,これまで有効な治療法のなかった疾患にも明るい兆しが見えている.一方で,生物学的製剤の投与により,別の疾患が新たに誘発されたとする報告も増えている.サイトカインバランスが変化するためと思われるが,このような貴重な症例を通じて,病態を深く考察することも重要である.本稿では,生物学的製剤を使用した新規治療が期待される難治性疾患と,炎症性皮膚疾患のサイトカインバランスなどについて概説した.

症例報告
学会抄録
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