日本皮膚科学会雑誌
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116 巻, 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
皮膚科セミナリウム 第14回 リンパ腫
  • 岩月 啓氏
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第14回 リンパ腫
    2006 年 116 巻 6 号 p. 891-902
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
  • 中山 樹一郎
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第14回 リンパ腫
    2006 年 116 巻 6 号 p. 903-908
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
  • 戸倉 新樹
    原稿種別: 皮膚科セミナリウム 第14回 リンパ腫
    2006 年 116 巻 6 号 p. 909-915
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    皮膚科領域におけるEpstein-Barr(EB)ウイルス感染によるリンパ増殖症には,ナチュラルキラー(NK)細胞性のものとT細胞性のものとがある.EBウイルスの感染は典型的には慢性活動性EBウイルス感染症という状態をとり,それを背景としてNK細胞やT細胞の増殖性疾患が生起する.この過程において,蚊刺過敏症(蚊アレルギー)や種痘様水疱症(あるいはその重症型)が皮膚症状としてみられ,危険性のあるEBウイルス感染の重要な臨床的サインとなる.最終的には16歳前後で血球貪食症候群やリンパ腫を併発し,それが終末像となる.年齢分布において,EBウイルス関連NK/T細胞リンパ増殖症は2つのピークをもつ.第一相目はこの慢性活動性EBウイルス感染症を背景とする疾患群が形成する.一方,EBウイルスは中高年の鼻性(nasal)および鼻型(nasal type)の節外性NK/T細胞リンパ腫の原因ともなり,これが二相目をつくる.鼻型の好発部位は皮膚であり皮膚科医もときに遭遇する.
原著
  • 矢澤 徳仁
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 6 号 p. 917-921
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    Dramatic progress in therapeutic strategies for malignant tumors and autoimmune diseases has been made recently through the development of monoclonal antibodies targeting various molecules of the immune system. These targets include cytokines, receptors, and other cell surface molecules. Furthermore, there are various candidate diseases in the dermatological field that may be suitable for treatment by immunotherapy. Several immunotherapies are currently in clinical trials in patients with psoriasis vulgaris or autoimmune diseases.
  • 廣田 真弓実, 柴田 真一, 河合 正博, 黒田 潤, 安江 敬, 榊原 章浩, 富田 靖
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 6 号 p. 923-926
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    23歳男性の臀部慢性膿皮症と,24歳男性の毛巣洞の臀部瘻孔に対し,術前に超音波検査を施行し,瘻孔の部位と形状を確定し得た.超音波診断法は,非侵襲的に瘻孔病変の広がりや内容を確認でき極めて有用であり,X線瘻孔造影検査に代わり,おおいに利用されるべきである.
  • 久保田 由美子, 中浦 淳, 中山 樹一郎
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 6 号 p. 927-934
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    37歳の男性.2004年1月,右腰部痛あり.尿管結石の診断にて14日よりウロカルン®,ブレシン®,ムコスタ®,ブチプロン®内服し軽快.19日,T. chol 305 mg/dl↑,TG 941 mg/dl↑を指摘されザイロリック®,コレバイン®,ベザリップ®を内服開始.2月1日,左上歯痛,38°C台の発熱,全身倦怠感,口唇腫脹,外陰部,掌蹠に紅斑出現.4日,手足が腫脹し歩行困難となり呼吸苦も出現.近医でステロイド点滴静注されるも呼吸困難増悪のため5日,当院転院後ステロイドパルス療法施行.8日よりプレドニゾロン(PSL)50 mg/日投与開始し,徐々に漸減.発熱は1週後,手足・外陰部の水疱は3週後,紅斑と口腔粘膜症状は1カ月後に軽快し,3月15日にPSL中止した.左足紅斑の生検では,表皮内に多数のnecrotic keratinocyteを認め,表皮下水疱を形成していた.皮疹軽快後(4月13日)施行したパッチテストはザイロリック®のみ陽性.薬剤によるリンパ球刺激試験(DLST)は発症後1年間に7回施行したがザイロリック®,コレバイン®,ベザリップ®,ブレシン®の4剤がすべて発症後6カ月まで陽性であった.経過中,マイコプラズマ抗体価の上昇がみられた.以上の結果よりパッチテストとDLSTがともに陽性を示したザイロリック®によるStevens-Johnson症候群と考えた.
  • 高橋 聡, 山本 明史, 山﨑 直也
    原稿種別: 原著
    2006 年 116 巻 6 号 p. 935-939
    発行日: 2006/05/20
    公開日: 2014/12/10
    ジャーナル 認証あり
    55歳,女性.右腋窩の多発性リンパ節腫脹を主訴に前医を受診.近医による穿刺細胞診の結果はClass Vであり,腋窩リンパ節郭清術を試みられたが高度の癒着のため全摘出できなかった.一部摘出されたリンパ節に悪性黒色腫リンパ節転移の所見を認めた.全身精査では原発と考えられる病変を認めず当院へ紹介となった.当院で,以前黒褐色調を呈していた右肘内側の茶褐色斑を全切除生検したところ悪性黒色腫の自然消退と思われる所見を認め,右肘内側皮膚原発の悪性黒色腫リンパ節転移と診断した.当院ではまずDAC-Tam療法による化学療法を開始し,6コース施行した時点で画像所見上CR(complete remission)が得られ,画像上わずかに残存するリンパ節に対し郭清術を施行し病理組織学的検索をおこなったところ,郭清されたリンパ節は腫瘍壊死および瘢痕組織の病理学的所見でありviableな腫瘍細胞の残存は認められなかった.治療開始後18カ月が経過した現在も再発および新たな転移を認めていない.
学会抄録
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