日本皮膚科学会雑誌
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106 巻 , 4 号
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  • 荒瀬 誠治
    1996 年 106 巻 4 号 p. 387-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
  • 小嶋 幸夫, 吉川 康之, 西部 明子, 金子 史男
    1996 年 106 巻 4 号 p. 395-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis;AD)患者の末梢血単核球(peripheral blood mononuclear cells;PBMC)培養系において,抗アレルギー剤であるazelastine hydrochloride(Aze),emedastine difumarate(Eme),epinastine hydrochloride(Epi)の影響をdexamethasone(Dex)と比較検討した.その結果,Azeは10-5Mにおいてhouse dust mites(HDM)抗原およびconcanavalin(con)A刺激によるPBMCの増殖反応を有意に抑制し,その程度はDex10-7Mと同程度であった.また,Erne,Epiにも弱いながら抑制効果が認められた.AD患者PBMCは健常人に比しinterferon(IFN)-γの産生能が低下していたが,Emeはこれらの産生を増加する傾向がみられ,逆に、Azeは抑制的に作用した.一方,AD患者PBMCのinterleukin(IL)-10およびIL-6,IL-8産生はHDM刺激時において健常人に比し高値を示した.これらIL-10産生をAzeは有意に抑制した.IL-6産生に対してはEpiに抑制作用が認められたが,IL-8産生に対しては影響しなかった.単球/マクロファージ由来と考えられるIL-1β産生に対しては、AzeおよびEpiに抑制作用が認められた.なお,比較に用いたDexは増殖反応および全てのサイトカイン産生を抑制した.以上のことから,Azeは抗原刺激による活性化リンパ球およびサイトカイン産生を強く抑制し,さらに単球に対しても影響することが示唆された.一方,EmeはIFN-γ産生を促進し,AD患者の低下したTh1細胞の反応を活性化する可能性が示唆された.EpiはIL-6およびIL-1β産生を抑制したことより,炎症症状の惹起を調節している可能性が示唆された.
  • 石 重明, 瀧本 玲子, 坪井 良治, 小川 秀興
    1996 年 106 巻 4 号 p. 403-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    糖尿病マウス(db/db)と正常家兎の全層皮膚欠損創モデルを用いて,精製白糖・ポピドンヨード製剤群,白糖を含む基剤群,無処置群の創傷治癒効果を比較検討した.糖尿病マウス(C57BL/KsJ db/db,8週齢)の背部皮膚中央に,直径6mmの全層皮膚欠損創を2個作製し,開放創として毎日1回,5日間薬剤を塗布し、8日目に組織を採取した.正常家兎(2.5kg)は耳介内側に同じ直径の全層皮膚欠損創をそれぞれ4個作製し,術後1回薬剤を塗布して閉鎖創とし,7日目に組織を採取した.創傷治癒の評価は組織標本を光学顕微鏡で観察し,a)再上皮化率(%),b)肉芽組織面積(mm2),c)血管数について定量的に評価した.その結果,糖尿病マウスでは精製白糖・ポピドンヨード製剤群は有意に肉芽組織と血管数を増加させた.白糖を含む基剤群では血管数がわずかに増加したが肉芽組織の量に変化はなかった.正常家兎を用いた家験系では精製白糖・ポピドンヨード製剤群は無処置群に比較し,再上皮化率,肉芽組織面積,血管数のいずれも有意に増加させた.白糖を含む基剤群では精製白糖・ポピドンヨード製剤群と無処置群の中間的な値を示した.今回の実験では精製白糖・ポビドンヨードが通常の皮膚潰瘍だけではなく,糖尿病の皮膚潰瘍にも有効であることが判明し,ポビドンヨードは,殺菌・消毒作用だけではなく,単独ないしは白糖との相互作用により,創傷治癒も促進させる可能性があることが示唆された.
  • 加藤 卓朗, 木村 京子, 谷口 裕子, 丸山 隆児, 西岡 清
    1996 年 106 巻 4 号 p. 409-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
    ジャーナル 認証あり
    足底を直接圧抵するFoot-press培養法(FP法)を用いて,銭湯およびプールを利用後の非罹患者の足底からの皮膚糸状菌の分離を試みた.対象施設は銭湯5施設,屋外プール3施設,室内プール1施設で,方法は各施設利用前にFP法で被験者の足底から皮膚糸状菌が分離されないことを確認後,通常の方法で施設を利用し,再度FP法を行った.その結果、銭湯利用後には5施設すべてから平均18.6コロニーの皮膚糸状菌を分離した.屋外プールでは汚染菌の発育が多く,皮膚糸状菌は2施設から分離され,集落数は2と4コロニーであった.室内プールでは38コロニーの皮膚糸状菌を分離した.菌種をみるとT. rubrumは6施設で陽性で,平均4.8コロニー,T. mentagrophytesは7施設で陽性で,平均10.3コロニー,およびM. canisが1施設から1コロニー分離された.以上,環境中の皮膚糸状菌が実際に足底に付着すること,およびその頻度が高いことを証明した.また,被験者は,特に予防的なことを行わなかったが,足白癬を発症しなかった.
  • 宮本 洋, 中西 秀樹, 中川 宏治, 清家 卓也, 滝脇 弘嗣
    1996 年 106 巻 4 号 p. 415-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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    Qスイッチアレキサンドライトレーザー治療による太田母斑部皮膚色の変化をビデオマイクロスコープとコンピューターを用いて解析した.10人の患者の治療前,治療後の母斑部と対照部の画像を採取し,画像解析により3種の表色系で両部の色の差異(■)を計測した.その結果,明るさを示す指標である■L*(L*a*b*系),■メラニン指数(紅斑・メラニン指数系),■明度(マンセル系)が照射前後で有意に変動し(p<0.01),臨床的印象・評価と並行した.従って太田母斑のレーザー治療効果を色測定で定量する場合,明るさを表す指標が最も有用であり,客観的・定量的な効果判定に応用しうるものと考えた.
  • 岡田 穣伸, 矢尾坂 英夫
    1996 年 106 巻 4 号 p. 421-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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    ヒトパッチテストは方法が比較的簡単であり,現在では化学物質のアレルギー性及び刺激性の検討や診断に皮膚科領域で欠かせない手技として広く用いられている.しかしながら,皮膚反応が明瞭で結果の解釈も無理なく行える場合は問題ないが,溶媒そのものに皮膚反応が認められた場合等は解釈が非常に困難となる.今回,我々は健常人ボランティアの協力を得て21回にわたってヒトパッチテストを実施し,貼付時間と皮膚反応,皮膚反応の男女差,蒸留水に対する皮膚反応について検討を行った.その結果,蒸留水に対する皮膚反応は細菌等によるものも可能性があるが皮膚バリアー能への影響による過乾燥等による可能性もあることが示唆された.また,貼付除去後の皮膚反応のピークは除去24時間後にある傾向及び男女差に関しては男性の方が刺激に対する感受性が高い傾向が認められた.
  • 大竹 直樹, 神田 彰, 松下 茂人, 金蔵 拓郎, 神崎 保, 猿渡 邦彦
    1996 年 106 巻 4 号 p. 431-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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    1994年3月から1995年3月までの約1年間で当科において4家系5例の骨髄性プロトポルフィリン症(erythropoietic protoporphyria:EPP)を経験した.5例とも光線過敏症があり,また顔面,手背に様々な程度で類円形や線状の瘢痕,色素沈着が認められた.赤血球中のプロトポルフィリン(protoporpyrin:PP)値は,どの症例も高値を示し,正常値の100倍以上の症例も認めた.検査を行い得た全例で,血液塗抹標本で蛍光顕微鏡下にて赤血球自家蛍光を発した.生検を行い得た4例全例で真皮上層の血管周囲にPAS染色陽性,ジアスターゼ抵抗性物質の沈着を認めた.一般に赤血球中プロトポルフィリン値が1,500μg/dl以上の症例では,無症候性に肝機能障害が進行することが知られている.自験5例中3例で肝障害が認められ,その内の1症例では内科にて原因不明の肝炎として治療を受けていた.また3例でプロトポルフィリン値が1,500μg/dl以上であり,肝障害について注意深い経過観察が必要であると考えた.
  • 伊藤 康裕, 山本 明美, 青木 直子, 伊部 昌樹, 中村 哲史, 浅野 一弘, 田村 俊哉, 松尾 忍, 飯塚 一
    1996 年 106 巻 4 号 p. 439-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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    57歳男.腹部の暗赤色腫瘤を主訴に来院した.組織学的に真皮全層から皮下組織にかけて大型で核の異型性に富む腫瘍細胞の増殖と,これらの腫瘍細胞に混じて多数の好中球の浸潤が認められた.腫瘍細胞はCD30(+)CD4(+),CD8(-),CD25(+),EMA(+),HLA-DR(+)を示し,anaplastic large cell lymphomaと診断した.腫瘍の摘出術を行ったが,その後、左胸部,頸椎,腰椎,仙骨部,肺野に次々に転移が認められた.放射線療法,化学療法を行い,特にミトキサントロンを含むMEPP療法が奏効した.
  • 1996 年 106 巻 4 号 p. 445-
    発行日: 1996年
    公開日: 2014/08/13
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